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2004/08/01

正しい日本語ってあるの?

 私自身が言葉の誤用をしているかも知れないのに、こういうタイトルでものを書いてよいものやら。と言いつつ書いちゃいます。昔「ら抜き言葉」とか、敬語謙譲語の使い方とか、今慣用句の使われ方について、専門家やら政府やらがいろいろ言ってますね。この議論についても、屁理屈こねておきたいと思います。乙武洋匡公式サイトで「正しい日本語と伝わる日本語 」って載っていたので参照させていただきました。
 
 まず標準語、これ正しい日本語ですか?。私的にはこれ正しいんじゃなくて、「基準語」だと思っています。標準語を話せって言うんなら、「方言」の否定になるはずですよね。ところが水平に地域的に広がる方言は、話すな!と言うことにはならない。ところが、言葉は日々変化しますよね、つまり、世代間で言葉に違いが出てくる。この時間的に縦に広がる言葉の違いに対しては専門家やらが目くじら立てて怒るわけです。基本的に若者の言葉に対しての一方通行的な批判です。
 
 最近の高校生あたりは、自分の母親を他人に紹介したりする時「私の母です」じゃなくて、「私のお母さんです」で間違ってないらしいですよ。これなんか私は耐えられませんね。いわゆる世代間の違いですね。しかし、よく考えてみればこの高校生たちが社会の中心になった時、「お母さん」っていって、変だと思う人はあまりいなくなってるわけだから、この時代には問題にならないでしょう。そしてそのころの高校生は母親を紹介するとき「私のママです」って言うようになってたりして、「お母さん」が正しいのに「ママ」なんて、言葉が乱れてる・・、って言うのが新聞に載ったりするのでしょうか。
 
 要するに、どんどん言葉を作り出し、変化させているのが若者。これを耳ざわりが悪いと感じる年寄りが世代間コミュニケーションのために自分たちの使っている言葉を伝授して、できるだけ変化を遅らせようとする。そして徐々に言葉は変化していく。これでいいじゃないですか。でも高齢化とマスコミの発達がこの変化をぎこちないものにしているのかもしれません。そこには本来正しいとか間違っていると言う概念はないのでは?と思うんです。それを言葉の専門家たちが知識をひけらかすような行為をして捻じ曲げてしまっていることに本当の疑問を感じます。

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コメント

はじめまして、院主ですと申します。
「正しい日本語」という概念が成立するには、何をもって正しいとするか、共有できる前提が必要となります。
1.文法
これはたいがい共有できます。
2.単語などの意味
古語辞典を見れば平安時代の間でも、単語の意味はめまぐるしく変化しているのがわかります。現代もそうだというだけですわな。
3.敬語の使い方など
自分の母親を他人に「お母さん」と紹介するのは、言葉の問題ではなく礼儀作法や常識の問題ですね。隣国の韓国なら自社の社長をのことを紹介するときに敬称を付けますが、これはその国の文化だから構わないのであって、日本だとやっぱりおかしいですね。
1と2と3は明確に区別する必要があると思います。
長々とすみませんでした。

投稿: 院主です | 2004/08/04 22:44

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