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2004/10/29

ハイエナとモラル

 第4回ブロガー新聞のテーマは「モラル」です。残念ながら、あまりの疲れに記事が更新できず、ブロガー新聞発行前に記事を発表することができませんでした。そこで、ブロガー新聞が出てからトラックバックさせていただくこととしました。ありきたりなことではありますが、「選挙とモラル」について考えてみました。少し、と言うか、かなりモラルからは視点が外れるかも知れませんが、お許しください。
 
 いきなりですが、国会議員は誰の代表か知っていますか?。私の父なんかは、はっきりしていて、「利益代表に決まっている」と、のたまいます。つまり、投票する立場から言えば、自分に利益を運んでくれる人に投票するのであって、間違っても、自分に不利益になる人に投票なんかするわけないという理屈で、まあ、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
 
 実は、この国会議員は誰の代表ですか?と言う質問は、私が中学3年の時の社会科の授業で先生が出した質問です。私は真っ先に手を上げ「岐阜県の代表です」と答えました。私は岐阜県出身で、当然岐阜県から選出される国会議員は「岐阜県の代表だ」と考えたわけです。よく考えてみると、この考え方は、父の言うところの利益代表と同じ意味です。つまり、岐阜県の代表である以上、岐阜に不利益なことはしないでしょうし、むしろ岐阜に利益を運んでくれる役目を担っていると考えられるからです。
 
 しかし、この社会科の先生は、私の答えに「NO」と答えました。「岐阜県から選ばれるんだから、岐阜県の代表以外に考えられない」と、しつこく食い下がる私に、「そういわれても、憲法に国民の代表って書いてあるから仕方ないよ」と言われました。当時、私は全くその意味が理解できませんでした。確かに 日本国憲法第四十三条に「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」と書いてあります。随分経ってからその本当に意味するところを知り、その社会科の先生の偉大さを知ることになりました。
 
 現在、私はこう理解しています。たとえ岐阜県で選挙され選ばれた国会議員であっても、国会議員となった以上は全国民の代表、すなわち、日本国の代表であり、日本国の利益のために活動しなくてはならないということです。ですから、厳密に憲法にのっとって国会議員を選ぶとするならば、自分にとって利益になる人を選ぶのではなく、日本国にとって利益になる人を選ばねばなりません。選ばれた国会議員は、選挙民に利益になることではなく、たとえ選挙民にとって不利益になることであっても、日本国にとって利益になる活動をしなくてはなりません。この中で使っている「自分にとっての利益」と言うのは、現状を有利にする、悪く言えば不当な利益のことであり、「選挙民にとっての不利益」というのは、この不当な利益が得られないと言う意味での不利益です。ですから、現実には不当な不利益にさらされている人たちもいるわけで、そういう人たちにとって、利益代表を送り出すことは許されることでしょうし、不当な利益をすでに得ている集団から利益を取り戻すと言う意味での利益代表も認められるでしょう。
 
 しかし、今ここに述べたことは非現実的な理想論と思われたかもしれません。「地元に高速道路をもってきてみせます!」と訴える人か、「地元に高速道路は無駄ですから決してもってこないようにします!」と訴える人か、どちらに投票するかはあまりにも明らかです。しかし、私は上に書いた理由から、国民の代表たる国会議員が、地元に高速道路を持ってくるなどと訴えることは、憲法違反だと思っています(多くの方は笑われると思いますが・・)。例えば、鈴木宗男氏なんか、公然と、「私が予算をつけた」と地元へお金を落としたことを自慢げに訴えているのですから話になりません。これこそ、(私的には)いつの間にか忘れられてしまった、政治家と選挙に関する、「モラルの消失」ではないかと考えています。
 しかし、といいつつ実をいうと私は鈴木宗男氏の擁護派でもあります。なぜなら、そのつけた予算に対して、ハイエナかハゲワシのごとく群がって、食い尽くしてきたやからが存在するからに他なりません。そんなやからに比べれば鈴木宗男氏のしたことなどは、腹をすかせたハイエナたちにせっせとえさを運んだまでのことで、利益のほとんどない、ボランティア活動に近いものではないでしょうか。その心はおそらく極めて純真なもので、「オレのやったことの一体どこが悪いのか?」と言う気持ちは決してうそではない本音だと思います。つまり「モラルの消失」とは、政治家側ばかりにあるのではなくて、むしろハイエナ側の問題ではないかと考えているわけです。
 
 では、ハイエナやハゲワシとは一体誰なのでしょうか?。越後屋や桔梗屋でしょうか(笑)。大企業や大手ゼネコンでしょうか。私は以前、みんなで現実逃避!と言う記事で国債問題について書きました。国の借金は誰の借金か?という問題に「私やあなた」というのを私なりの答えにしました。これと全く同じことで、ハイエナやハゲワシとは「私やあなた」そう、憲法の言うところの全国民であると考えています。例えば、北海道の熊より車の数が少ない高速道路の建設を非難する一方で、いざ地元に高速道路ができるとか、新幹線が通るとかいう話があった時に「非採算だから反対、国債が増えるから反対」などと言える国民なんて、いったいぜんたい、いるのでしょうか。
 
 一般論として、人間とは弱いもので、他人が不当に利益を受けていたりすると非難したくなるものですが、いざ、全く同じことが自分にふりかかってくると、言い訳してでも利益を守り通したいものです。個人的なことはともかく、団体や地域や国政に関わることで、同じように政治家に不当な利益確保をお願いするような「モラルの消失」に、少しづつでも気づいてくれる人が増えたらなあ、と思うばかりです。また、あえて、「皆さんの目先の利益にはなりませんが、真の利益を運びます。清き一票を!」なんて訴える政治家はいないものなんでしょうか。
 ちなみに私は、一人だけ、変人政治家を知っています。自分の大切な支持団体にもかかわらず、それにあえて改革を断行しようとした人物です。身を削るような支持団体への改革は、未だかつて見たことがありません。最近はあまり人気がなくなってしまいましたが、私は「モラルの消失していない唯一の政治家」として、その部分だけは高く評価しています。そう、その政治家はもちろん、日本国の総理大臣のあのかたであることはいうまでもありません。
 
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