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2004/11/20

弱腰外交と強腰?外交

 先日、中国の原潜が日本の領海にやってきました。日本政府の対応はいつもの穏便路線でした。私的には穏便路線がベストとは思いませんが、まあ、1つの選択をしたと言うことでしょう。
 この日本政府の対応に対して、「弱腰」と思われた方も多いと思います。法的なことは知りませんが、場合によっては撃沈してもおかしくないことですから。正直、中国にはやられっぱなしな感があり、今回のような一方的に中国に非があることでも、適当な抗議しかできない日中関係って、なんとなく今後が心配になってきます。
 ところで、この領海侵犯に対し、中国側は遺憾の意を表したということなんですが、中国国内では一切報道されていないようです(中国メディア、原潜侵犯「遺憾」表明を一切報じず (読売新聞) - goo ニュース)。まあ、中国ならさもありなんという話で、別に不思議でもありませんが、この記事を見てびっくりしたのが、

対日「弱腰外交」と批判される材料になりかねないものは排除する中国政府の姿勢が反映されている。
という一文です。日本の領海を侵犯してしまったことに対し、遺憾の意を表明することが「弱腰」っていうのが理解できません。この記事が本当だとすると、逆の「強腰?外交」だとどうなっちゃうんでしょう。日本の領海を侵犯しても、「なんか文句あるのか!」って言うんでしょうか。それとも、とことん「しらばっくれろ」ってことなんでしょうか。おっと、間違ってはいけません。中国政府は、弱腰かどうかはともかく、遺憾の意を表明したわけですから、この強腰外交を求めているのは中国政府ではありません。中国国民の強腰派の一部がもとめているってことになりますか。うむむ、この人たちは遺憾の意が弱腰って言うんですから、正しいとか間違っているとかいう議論は全く通用しないことになります。また、そうした人たちの意見を中国政府が無視できないわけですから、これは相当にたちが悪いといわざるを得ません。まだ、政府の方が強腰なら中国国民の自浄作用を期待できるかもしれませんが、その逆なんですから・・・。
 日本はどうしましょう。私はいろんな議論で繰り返していますが、最悪なのは「やられたからやり返す」と言う態度です。そして「中国だってやったじゃないか」って言い訳するパターンです。こういう議論からは何も生まれません(もちろん日本が潜水艦を中国領内に潜航させるなんてことはありえませんが)。正々堂々正しい外交をするしかありません。嫌がらせに対して、嫌がらせで対抗したら、悪循環を起すだけです。そして相手の嫌がらせや間違ったことを逆に正当化してしまうだけのことです。
 強腰は、一見かっこいいですが、ふと気付くと正しい間違っているという議論を無視してしまっていることがあります。強腰を主張するのであれば、常にその正当性を検証していく必要があるでしょう。私は、お互い弱腰っていうのが最も平和的で、最も日本的でいいなと思うんですが(笑)、よその国が日本人的文化を持ち合わせていないのは言うまでもありません・・・・。

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コメント

外交の基本は、「弱腰?」と見せて、相手に貸しを作ること、だとすれば、今回は基本を踏まえた行動だと思います。その貸しを、相手にちゃんと認識し続けてもらうことが肝要ですが。

>お互い弱腰っていうのが最も平和的で・・・
そう、そして賢いやり方でしょう。

投稿: mia | 2004/11/20 06:35

久しぶりにお邪魔します、弓木です。
僕はちょっと恐ろしげな「仮説」を考えたりするのです。
あっち側(中国のみならず、まわり色々)は、小泉靖国参拝を見て、「見ろ、我が国はなめられとる!」と硬化する。もし国内に「まあまあそんな怒らずに…」とか言う人がいたら、「軟弱だ!自虐だ!」って袋叩き。
そしてあっちの強硬ぶりを見せつけられて、今度は日本の「サンケー+2チャン+SAPIO」あたりの連中が、「我が国はなめられとる!」と硬化する。国内に「まあまあ」とか言う人がいたら、やっぱ「軟弱だ!自虐だ!」ってブッ叩く。
このスパイラル発動で、こっちもあっちもレイシストが大威張り。双方の「愛国者」にとってはめでたいこと。
…そうとするならこの両者って、実はつるんで策謀してるのではないかしらん。
実はアルカイダはブッシュ&イスラエルの手先って話もあることだし…。

投稿: 弓木 | 2004/11/20 22:02

mia様、弓木様、コメントありがとうございます。
積極的弱腰(貸しを作る)というのは、外交作戦としては悪くないと思うんですが、耐えられない人も多いんでしょうね。一見敗北ですからね・・。
 弓木様、お説拝見させていただきました。ふむふむ。双方の愛国者連合ですか。そうすると、彼らは何のための愛国か、わかりませんね(笑)。自国での地位安泰のための主義主張では意味がありませんよね。その辺り、愛国者の方々はどう考えてるんでしょう。また、自分達の主張が、相手国の「強腰化」をより強固にしているって言う現実についてわかってはいないでしょうね。
 そう考えると、改めて弱腰のすばらしさに気づいてきたような気がしますが、目の錯覚ですかね?。

投稿: 彰の介 | 2004/11/21 02:49

こそこそと口頭で言った内容なんて、中国はしらばっくれますよ。文章として何も残してないんです。ですから領海侵入問題については、将来引き出せる言葉は「すでに解決済み」。

でもこれは日本も使える言葉なんですよ。戦争に関しても日本は実際に「解決済み」ですし。国交を結ぶというのはそれが前提です。日本が率先して中華人民共和国を一つの国として認めたからこそ、他の西側の諸国もそれに続いた経歴に感謝することもない中国に「借り貸し」なんてことは通用しませんよ。

投稿: wowow_turk | 2004/11/22 12:45

wowow_truk様、コメントありがとうございます。
全く解決にならない話なんですが、正式な手続きとしては、うやむやにされることは確かに明らかでしょう。しかし、逆に何をどうあがいても、悔しいけど、腹が立つけど、やっぱり、うやむやにされるでしょう。そこで、感情に任せてものを言うと、相手も感情的にしか反応しないだろうな、むしろ、より強硬になるだけ(そこに正しい間違っているの分別はありません)というのが私の考えです。だったら、我慢するだけなのか!といわれると、そこに私は回答を持ち合わせていません。中国の姑息な手段に対しては、正々堂々、自己の正当性を主張するしかないのかなと思っていますが、うむむ、答えにはなっていませんね。ごめんなさい。

投稿: 彰の介 | 2004/11/22 22:48

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 上のタイトルは読売新聞のウェブサイトからそのまま持ってきたものです。いまさら、との感もあるのですが、中国のニュースにはまるっきり登場しなかったので、見逃してま... [続きを読む]

受信: 2004/11/21 22:32

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