無駄論的レッサーパンダ騒動
久しく無駄論を書いていなかったので、タイトルに無駄論的という言葉をつけてみましたが、無駄論とは関係ないかも・・・、ちょっとひどすぎる専門家の皆さんに苦言を呈してみようと思いました。
そう、千葉市動物公園の立ち上がるレッサーパンダ 風太くんが大変話題になっています。私は本物のレッサーパンダを見たかどうか覚えがないのですが、図鑑などでみて、その愛くるしい姿にとても好きな動物の1つでした。そのレッサーパンダが立ち上がってとってもかわいいというので、千葉市動物公園は大変な賑わいだったようです。
しかし、今日の朝や昼の番組見てたら、なんと、風太くんだけじゃなくて、日本各地のレッサーパンダが、程度の違いこそあれ立ち上がるというではありませんか。中には立って歩くつわものもいるというのでびっくりです。つまり、レッサーパンダが立ち上がるのは確かにとってもかわいくて、話題になってもおかしくはないんですが、別に珍しくもなんともないということでしょう。でも、先週までその道の専門家と呼ばれる人たちが、テレビで「レッサーパンダが立ち上がるのは大変珍しい」とか「ありえない」とかいう解説をしていたというので、朝のや昼の番組でもコメンテイターの方々が「どんな専門家だったんだ?」と大笑い状態になっていました。
私は実際に専門家の方々が解説しているところを見ていないので、よくわかりませんが、本当なら大変間抜けな専門家ですね・・・。まあ、動物園側とつるんで、話題性拡大のためにうった芝居だとすれば、それはそれでたいしたものですが、おそらくそれらしくつくろって適当に答えただけなんでしょう。これだったらよっぽど専門家なんかよりも、現場で働いている飼育員(中には学者の方もいらっしゃるかとは思いますが)の方がよっぽど事実を知ってるって事になります。これは「専門家だからといって、言ってることを鵜呑みにできない」ってことと、「机上の論より現場の方が正しいかも」という二つの教訓を与えてくれてるような気がします。自然科学でも、社会的な問題にしても同様です。ちょっと言いすぎかもしれませんが・・・。
私は以前「あくび」や「進化」に対して専門家の意見というか定説というものに疑問を呈したことがあります(亀のあくび 無駄論的自然学 ぜひ読んでみてください)。あくびについて私の観察したことや、まして私の呈した進化の考え方の一部が正しいとはとても自信を持って言えませんが(弱気)、専門家の皆さんが言ってるからといってそちらの方が正しいかどうかわかりませんよ。これこそ、正に無駄論です。専門家には無駄論で対抗しましょう。
ということで、レッサーパンダとは何も関係ない、専門家批判でした。
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コメント
大学などにいる「学者先生」が、現場を知らないことは、けっこう珍しくもないかも知れません・・・(ひとりごとでした)
投稿: mia | 2005/05/24 23:26
mia様、コメントありがとうございます。
世の中「現場」を知らない人たちが、見ようともしない人たちが、管理職やってますから、恐ろしいものですね。全ての仕事と、責任をかぶらさせる「現場」は大変です。ただの独り言ですが・・・。
投稿: 彰の介 | 2005/05/25 07:59