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2005/11/08

NHK批判せぬ馬鹿、金払う馬鹿?

 またしても民放中心にここぞとばかりにNHKの失態というのでしょうか醜態というのでしょうか、職員の放火事件を報道しております。その心は、「あんた、まだ受信料払ってるんだって?、馬鹿だね~」ってとこでしょうか。

 NHK受診料の一連の不払いに関する私の考え方は、過去の記事に何度か書いてきました(NHK受信料支払い拒否のこと民放もただじゃないNHKは不要?必要?)。私の受信料に対する考えは、くそまじめに支払うべきという考え方で、不払いに正当な理由はないと思っています(詳しくは上記記事をどうぞ)。そういう意味では、NHKの味方?回し者?でして、こんな私の受信料はぜひタダにしてもらいたいと思うくらいです(笑)。

 そんな中、またしてもNHKがらみの不祥事です。職員が放火をしていたというのですから話になりません。いろいろと悩み事?かなんかあったとかなかったとかという話ですが、世が世なら「火炙りの刑」ですからね。一回や二回火をつけただけじゃないらしいですし、とんでもない話です。今後の裁判で、重刑が科せられるでしょう。半公的なNHKですから、職員の不祥事はトップの責任とされても仕方ありません。折も折ですし、一職員のきわめて身勝手な犯行とはいえ、会長以下謝罪会見を行ったことも、給与カット(多いか少ないか?は、よくわかりませんが)など、反省の”色”を見せたことも当然だと思います。

 つまり今回のニュースは、あくまで「放火」であって、所属がNHKのためそのトップが謝罪したということです。だから、NHKの受信料不払いとは全く関係ないはずなんですが、報道では「さらに不払い急増か」と不払い問題と関連付けています。民放の報道を見ても、放火の問題というより、NHKの問題、すなわち、「これで不払い急増は必至」ということが強調されているように感じるのは私だけでしょうか?。

 まあ、不払いに関連付けられるのは、ある意味当然としても、私が感じている報道のおかしいところを指摘しておきましょう。それは、コメンテイターやら評論家やらの皆さんが、いっこうにNHK受信料の支払いの是非について発言しないことです。もちろん、私は全ての報道番組や、ワイドショーを見ているわけでないので、あくまで私が見た範囲の話ですが、「NHKはけしからん」という主旨の発言はよく聞くものの、だから「NHKの受信料なんて払う必要はありません」とか、「不祥事があっても受信料は払うべきです」とか態度をはっきりさせる評論家が全然いないのです。
 つまり、「NHKがこんなことをやっていたら支払い拒否者が増えて当然だ!」などNHKを叩く発言は、結果的に不払いを煽る形になっているのにもかかわらず、だからといって、、「こんなNHKに受信料を支払うのはやめましょう!」と支払い拒否を肯定し、勧める人はいません。これは、煽るだけ煽ったうえ、自らの責任は回避した、あまりにも無責任な発言だと思うのです。批判するだけが評論家、コメンテイターの仕事だといえばそれまでですが、NHKの回し者の私としては、こういった民放系の報道のあり方に疑問を感ぜずにはおれません。

 世の中、NHKに対して、「批判せぬ馬鹿、金払う馬鹿」という風潮が徐々に蔓延してきました。私はそんな風潮に激しくNOと言いたいのですが、もちろん私の考え方が本当に正しいのかはわかりません。NHKに対する考え方は各個人それぞれですから、「批判して何が悪い、批判のための不払いだ!」と言われればそれまでです。しかし、こんな風潮を「煽るだけの民放の馬鹿」とだけは言っておきます。もう少し報道の責任というのを考えてもいいのではないでしょうか。

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コメント

ども、「レビューのとらお」のとらおと申します。
私の記事にリンクを張っていただき、ありがとうございます。

職員の放火事件と受信料未払いの件は、やはり切り離して考えるべきでしょうね。

ただ、民放のワイドショーのコメンテーターに、「NHKに支払うべき」とか「支払うべきでない」とかの意見を求めるのは、酷じゃないかと思います。
そのへんは、所詮民放、と斜に構えて観てればいいんだと思います。

少なくとも、仮に私がワイドショーのコメンテーターで生計を立てているとしたら、そんなこと怖くて言えません・・・

投稿: とらお | 2005/11/08 22:28

とらお様、コメントありがとうございます。
所詮民放ですか・・・、まあ、そんなもんですかね。ちょっと期待が過ぎましたか。
私なんか想像するに、自分がコメンテーターであれば、バンバン本音を言っちゃうと思います。ということは、民放のコメンテーターとしては落第、失格、用無し、なわけで、要するに生計を立てるのは無理でしょうね。

投稿: 彰の介 | 2005/11/09 00:45

こんばんは。不祥事、放火事件はさておき、昔からNHKというのはハッピーエンドでは終わらない体質にあるようで仕方ありません。番組にしても民放のような心から笑える番組よりも何か後味の悪い隠蔽にして報道も受け持つというアンバランスさがどうも気味の悪い感じがします。
TVもNHKの場合身構えて視聴しなければならない妙な緊張感を覚えるのは私だけでしょうか。
この際、特殊法人という肩書きもやめて、肥大化した訳のわからない組織全体を、オープンにかつ全体の組織改革が必要なのではないでしょうか。
この件についてのレス、よろしくお願いします。

投稿: Unknown | 2006/07/08 23:01

Unknown様、コメントありがとうございます。
上記記事のごとく、私はNHKの回し者でして、NHKを見るときに身構えるような緊張感は一切ありません。最近、NHKも視聴率を無視できなくなってきており、娯楽番組とお堅い番組の間の妙なアンバランスは感じますが、気味が悪いとまでは感じていません。以前の記事でも書きましたが、私、NHK大好きなんですね(笑)。
 ただ、組織としての改革の必要性ということに関しては、全く同感です。所詮、お役所系の組織ですから、内部からの改革だけではたいした改革にはならないとも思っています。具体的には、素人の私には意見を持ち合わせませんが、このままでは、次から次へと、また不祥事を起こし続ける結果になるのではないかと危惧する次第です。

投稿: 彰の介 | 2006/07/09 01:27

貴重なレスありがとうございます。
私もNHKは放送界の中心で欠かす事の出来ないものだとおもいます。
欲を言えば、もう少し視聴者の立場に立ってやって頂きたいなと思います。それと、受信料の義務化、すなわち税金のようなものにしてしまうのは如何なものかなとも思います。以上です。

投稿: Unknown | 2006/07/09 18:13

NHKは偏向報道をしないことを約束していたが、政権が変わって以来、あからさまに政権奪取のてこ入れをしている。スーパー、リード、小沢問題への長尺シフトなどなど明らかな情報操作を続けている。見損なったぞ、NHK,民放は広告と密接だから、1局ぐらいそれにおもねない報道機関は必要と思っていたが、ここまで前政権に固執する放送局とは思わなかった。海老沢一族よXジャパンのカミングアウトを見習って目を覚ませ。どんな見えない圧力があるか知らぬが、自民に戻ったところで、悪くなる事はあっても元の木阿弥ではないか。NHKを見るのはもうやめよう。本当にアホなテレビ局だったと分かりました。

投稿: あっき | 2010/01/21 00:19

10歳になる娘が、NHKのテレビの番組紹介で宣伝していたセカンドバージンや、女子高校生の男性の前で学生服を脱ぐ画面、を見て、何のことか教えてと聞いてきました。
NHKを見せていれば安心と思っていたけれど、、、こんな番組をやるようではお金を払うのが馬鹿らしくなりました。
こんな風に感ずる私は時代遅れなのかしら?

投稿: どみどみ | 2011/11/17 09:34

 どみどみ様、古い記事ですが、コメントありがとうございます。
 私も、NHKのくせにセカンドバージンはないだろうと思っていたのは事実です。はっきり言って見てもおりません。以前あさいちでは、朝っぱらからセックスレスの話をしていますし。仕事中で中身は見ておりませんが。
 ただ、他の多くの番組は何年経っても大好きなものが多く、短い時間の番組でも、その力のいれようは、民放の比ではありません。私の場合は、そんな理由もあって、受信料の考え方は全く変わっておりません。一部の番組をもって受信料を払うのがばからしくなるほどでは無い感じですね。
 BSもいい番組多いと思いますよ。今欠かさず見ているのが「額縁をくぐって物語の中へ」という15分番組ですが(マニアックかもしれない)、名画の紹介番組としては秀逸だと思っています。子どもに見せるには、難しいかな?名画とは言えちょこちょこヌード画も出てきますし・・・。

投稿: 彰の介 | 2011/11/17 11:07

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