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2006/02/13

喫煙者の受難(1)

 この世の中、スモーカーの皆さんにとっては住みにくい世の中になってきましたが、私のようなタバコを吸わないものにとっては快適な世の中になったとつくずく思い知らされます。

 先日、所用で新幹線を利用しました。自由席を5号車から1号車まで歩いて、空いている席を探していたのですが、そこで思い知らされたのが、圧倒的に禁煙車のほうが混んでいるという現実です。正直、喫煙車両は1車両で十分という感じでした。帰りは指定席を取ろうとしたのですが、これまた禁煙席はしばらく満車で、開いているのは喫煙車両のみという状態です。もちろん私は、けむたくない席を利用したいわけですが、自分がスモーカーだったら席探しも楽なのにと感じてしまったほどです。

 そんなわけで、帰りはやむなく喫煙車両に乗ったのですが、どうも喫煙車両に乗っている人=喫煙者とは限らないということに気付きました。私のように席が取れず、やむを得ず乗っている人も決して少なくないようです。私は被害妄想系の人間ですから、いろいろと考えてしまうのですが、喫煙車両に乗っている喫煙者にとって、わざわざ喫煙車両に乗ってくる非喫煙者ほどうっとうしい人はいないだろうと考えてしまいました(笑)。喫煙車両なのですから、タバコを吸っていけないわけではありませんが、なんとなく、けむたそうにされ、「のど痛いから飴でもなめよ」とか、「ちょっと気管支が・・・、ゴホンゴホン」なんてやられた時には腹も立つでしょう(笑)。

 この不人気な?喫煙車両の現実を考えると、この喫煙車両をもうけなければならないこと自体、JRにしても負担以外の何物でもないかもしれません。全車禁煙としたほうが、乗車率、清掃の問題も含めていいことずくめです。そう考えると、いずれ、喫煙車両は減らされ、そのうち全車禁煙の新幹線も出てくるかもしれません。そうでなくても、「喫煙車両」の概念が、「喫煙者のための車両」から、「非喫煙者主導の車両」となり、「非喫煙者のご好意で、喫煙者の最低限のタバコはやむを得ず我慢する車両」という雰囲気がただよい(笑)、極めて吸いにくい状況になっていくかもしれません。「タバコは東京から名古屋まで1本、大阪まで2本がマナーでしょ!」なんて喫煙者が怒られる世の中も近いかもしれません(大笑)。(←笑ってられない?)

 私は職業柄やぶ医者をやっているわけですが、私らの職業からみれば、喫煙者が減ることは大変いいことだと感じます。明らかに喫煙が原因といわれている肺の病気や、血管の病気がありますし、発症確率をあげる肺癌のような病気もあります。医者としての仕事が減る?・・、な~んてそんなけちなことはいいません。病気で苦しむことを考えたら、絶対禁煙がおすすめです。やめるストレスは大きいのでしょうが、禁煙外来を開いている病院もありますから、ぜひ活用されてはいかがでしょうか。

 まあ、そんなことで、喫煙者の受難を取り上げてみましたが、しかし我々非喫煙者が被っている「不快感」というものを、あまりに理解していないのが喫煙者ですね。次回は、喫煙者の一人よがりな?勘違いについて、取り上げてみたいと思います。

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コメント

♪新幹線では、喫煙者も禁煙席を選ぶ方が多いと聞いたことがありますが、喫煙者も他人の煙りは嫌なのかも知れません。
名古屋ー梅田間の近鉄特急のように、全席禁煙席にして、喫煙スペースを設けるのも良い方法かもしれませんね。

投稿: あざらしサラダ | 2006/02/15 00:23

あざらし様、コメントありがとうございます。
喫煙者も禁煙車を選ぶ?というのは知りませんでした。なんとなく、全車禁煙席時代の到来を感じさせますね。
ただ、JRの場合、元国有鉄道だけあって、政治的に横槍が入るかもしれませんが・・。いずれにしてもスモーカーの受難は、さらに続きそうです。

投稿: 彰の介 | 2006/02/15 00:54

しょーもないつっこみですが、
>名古屋ー梅田
梅田ではなく、なんばです。
どーでもいいですけど(^^;

投稿: ひろ | 2006/02/19 21:20

私の友人にヘビースモーカーがいます、30分に1本吸います。
しかし、新幹線は必ず禁煙車両、吸いたくなると喫煙車両へ移動して吸います。
彼いわく、吸う煙はまだ良いが、立ち上る煙は体に悪いので、禁煙車両に乗るそうです・・・・
この意見には、開いた口が閉まりませんでした。

投稿: かじ | 2006/02/28 17:25

ひろ様、かじ様、コメントありがとうございます。
吸う煙はいいが、立ち上る煙は体に悪い・・・、そうすると、自分が吸った煙を吐いたときに立ち上った煙は体にいいのやら悪いのやら・・・ってことで、確かにあいた口がふさがりませんね。

投稿: 彰の介 | 2006/03/01 01:24

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