喫煙者の受難(2)
前回、喫煙者の受難(1)で、今後さらに強まりそうなスモーカーへの圧力を、非喫煙者である私が被害妄想的に語ってみました。スモーカーの皆さん全てが悪いわけではないのでしょうが、時代の流れを止められそうにはありませんね。
しかし、スモーカーの皆さんにもう少し自覚していただきたいこともあります。
よく、「タバコは肺癌の危険性を高めるからやめた方がいい」などと言うと、「自己責任だから何が悪い!」と怒る人がいます。しかし、本当に自己責任だけで済むのでしょうか。
例えば、スモーカーが肺癌になったとき、確かに肺癌になったこと自体はその人の自己責任かもしれません。他人に肺癌を押し付けることはできませんから、一見理にかなっているようにも思えます。しかし、実際肺がんが見つかった時、何もせず見ているわけにはいきません。やはり治療をしなければならないのです。しかしこの治療費を誰が出しているかといえば、日本においては保険診療ですから、7割がたは保険料やら税金やらから出されているのです。自己責任といいつつ、実際は国民みんなで助け合うことになるのですから、一人よがりな自己責任はいかがなものなんでしょうね。
しかし、スモーカーは、「何を言ってるんだ、スモーカーはタバコ税を払ってるんだ!!」と反論されるかもしれません。確かに、タバコ税は年間2兆円にもなるようです。しかし、日本医師会の出している資料によると、タバコ、その他関連の税収2兆8000億円に対して、社会的損失は7兆3786億円で、差し引き4~5兆円近い損失というのです。タバコ税だけでは、全てをまかなえきれてはいないのです。もちろん、この資料を鵜呑みにするわけにはいきません(やぶ医者の私は日本医師会を全然信用していない、笑)。なんとなく、医療費だけではタバコ税に届かなかったので、よくわからない労働力損失ってのを無理やり足し算した(そもそも足し算してもいいのか?)様に見えなくもありませんし、金額の根拠もよくわかりません。まあもちろん、働くべき人が働かなくなれば、社会的損失であることは当然ですので、最低限スモーカーの皆さんの税収だけでは社会に穴埋めできていないのは確かだと思います。
社会的なんて冷たいことを言わなくとも、家族からみれば、大事な身内が病気になるということを、自己責任と言われては、涙がちょちょ切れるというものです。一人一人、大事な命、一人だけの命ではないのですから、スモーカーの皆さん、タバコを吸う理由に「自己責任」を主張するのはもうやめませんか?。
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