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2006/02/02

ナベツネさんへの謝罪

 ほりえもん騒動も少しは和らいできた?今日この頃ですが、このほりえもん逮捕に関するメディアの報道態度、またその報道態度に対するブログの反応というのをよくよく考え直してみました。なんか、我々ブログ書きの、メディアへの対応には引っ掛かりを感じていたのですが、その引っ掛かりの一部にようやく気付きました。私は基本的に被害妄想系の人間ですので、私だけの意見かもしれませんが、参考までに無駄にお読みください。

 今回のほりえもん逮捕後、各メディアは、いっせいに「ほりえもんバッシング」を始めました。それまで、ほりえもんは、「時代の寵児」として扱われていましたから、まさに手のひらを返すような反応でした。しかも、彼の逮捕に直接関わるようなバッシングとは言いがたく、はっきり言って、彼に関しては1~10までな~んでも悪いということになってしまいました。「彼のメディアへの露出の多さは株価を吊り上げるためだった」って批判してた人もいましたが、そんなことは批判するに値しないでしょう。「チョコレートの売り上げを上げるためにテレビで大々的にコマーシャルをはった」っていう話とあまり変わらないですから・・・。

 ちなみに、多くのブログ書きの皆さんが、上記のようなメディアの対応を批判したり皮肉ったりされています。私も、正直、一旦悪者となったら骨の髄まで悪者扱いしないと気のすまない、現行メディアの対応には辟易しています。

 しかし、よく考えてみれば、ライブドアの近鉄買収問題以来、ほりえもんを一番持ち上げてきたのは、我々ブログ書きをはじめとするネット社会だったような気がします。そう、我々は、ほりえもんを、旧勢力を破壊する象徴とし、「時代の寵児」へ祭り上げてきた張本人ではないでしょうか。そして、ほりえもんを祭り上げるため、旧勢力の方々に対しては、さんざんにこき下ろしてきたのも事実です。ナベツネさんなんてどうでしょう。さんざん我々は、「お祭り状態」で、旧勢力の象徴たる彼をこき下ろしてきたではないですか。今から考えれば、それは旧態依然とした制度や対応を糾弾しているつもりだったのですが、明らかに「お祭り状態」で、ナベツネさんの一言一句に文句をつけていたように感じます。

 ほりえもんは、確かに時代を切り開いた天才なのでしょうが、今回の逮捕の原因となっているような行為を本当にしていたとしたら、時代を切り開いたことへの功績をもってしても、彼の罪が減じられるわけではありません。ですから、今、この時期に、彼の功績を持ち上げる必要は全くないはずです。彼にどんな功績があろうと罪は罪なのです。
 
 そう考えると、現在の「ほりえもんバッシング」に対する我々の「メディアバッシング」は、今まで、ほりえもんを祭り上げてきたことに対する単なる言い訳に過ぎないのかもしれません。さらに、この言い訳をうまくごまかすため、無意識のうちに論点をずらして話をすり替えてしまっている行為のような気がします。つまり、我々の「メディアバッシング」は、「我々はマスコミのように手のひらを返すようなことはせず、正当に人物を評価しますよ」というメッセージですから、功績と罪とを相殺して、結果的に彼の罪を減じることで(彼の功績を強調することで)、ほりえもんを祭り上げてきたことに言い訳し、正当化する行為(あるいは、我々のお祭り騒ぎを忘れようとする行為)に他ならないと考えます。しかし、直接的にはメディアバッシングであり、我々自身への言い訳とは、我々自身が意識しません。自ら話をすり替えていること気付いていないのです。

 私の言いたいことは、我々がほりえもんを祭り上げたことと、そのことに警告を発していた人物をこき下ろしたことを、結果論として、あくまで結果論として、反省し、見直しておくべきだろうということです。

 私は、別にナベツネさんを評価するつもりはありません。基本的に、旧勢力の代表であることは間違いないと思いますし、プロ野球界をいい方向へ導くリーダーとは考えていません。しかし、あくまで結果論としてですが、彼がほりえもんに対し、「会ったこともないような人間を(球団の)オーナーにすることはできない」と発言したことを、我々は旧勢力の新勢力に対する拒絶と読みさんざんにこき下ろしたのですが、実際には、ナベツネさんの「人物評」の方が正解だったと言えます。先日インタービューを受けていたナベツネさんは、「とにかく彼(ほりえもん)が、(球団)オーナーでなくて良かった」というような発言していましたが、確かにほりえもんがオーナーにならなかったことは、プロ野球界にとって、まさにすれすれの危機回避だったといえるでしょう。

 私の考え方には、批判的なご意見も多いかと思いますが、しかし、とりあえず私は、ナベツネさんに対して、謝罪しておこうと思います。

「無礼を許せ!すまん!」
一番反省していないのは、彰の介ってやつかもしれません・・・。これで、ほりえもんが無罪になったら、もう一度反省文を書かせていただきます。

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コメント

こんにちは。

チョッと意見を異にしますがトラックバックさせていただきました。やっぱりナベツネにごめんなさいは不要と思いますよ。

投稿: jackyhk | 2006/02/03 11:05

jackyhk様、コメントありがとうございます。
上記エントリーの主旨は、ナベツネさんの「再評価」ではありません。
 おそらく、ご指摘どおり、ナベツネさんが、ほりえもんの人となりをしっかり把握した上で、あるいは、ライブドアという会社の内情を把握した上で、ほりえもんを毛嫌いしていたわけではないでしょう。もっと希薄なうわべだけの気持ちだったとは思います。
 しかし、じゃあ、ほりえもんを持ち上げてきた我々の根拠はどうだったかといえば、「結果論的に」今日の状況を迎えてみると、ナベツネさん同様、希薄だったとしか言いようがありません。もちろん、私も過去のエントリーに書いているように、ほりえもんには現在でも憧れと尊敬を持っており、復活を願っていますが、それと今回の事件の顛末は全く別物です。あこがれているからといって、今回の疑惑の罪を減じるつもりはありませんし、自分の希薄なほりえもん評をお許しいただいたとしても、「ナベツネ叩き祭り」(祭りってところが重要です)をしていた自分が正しかったとは思えなくなりました。また、「メディア叩き」で彼の罪を減じ、我々の希薄さを打ち消す結果となっている現状に対しては、もう少し、今回の「ほりえもん逮捕」となった結果を重く受け止めるべきだと考えています。そのことを、「ナベツネさんの人物評の方が正しかった」と表現したつもりだったのですが、 明らかに説明不足でしたか・・・。
 私のナベツネさんに対する気持ちは、「無礼を許せ!すまん!」という言葉に全てを表したつもりです(これまた細工が過ぎました・・)。あくまで私は、ナベツネさんへの謝罪によって、自己反省の「象徴」としたかったのです。
 余計わからなくなったかもしれませんが、所詮屁理屈屋ですのでご勘弁ください。また、ご指摘ください。お願いします。

投稿: 彰の介 | 2006/02/03 13:48

こんばんは。

屁理屈には屁理屈で対抗します(笑)

私自身、堀江氏を時代の寵児と持ち上げたこともナベツネ叩き祭りに参加したこともありません。このことが彰の介さんの論旨にすんなりとはうなずけない理由だと思います。

とはいえ、私のナベツネ・堀江氏に対する評価・判断はもブログを含めたメディアの情報をモトにしてるわけで、参加しないまでも祭りの影響を受けているのは事実かもしれませんね。

まあ好き嫌いで言えば、ナベツネ=嫌い 堀江氏=あまり好きではない のはまちがいありません。

屁理屈にすらなってないですね(苦笑)すみません。

投稿: jackyhk | 2006/02/03 20:20

jackyhk様、コメントありがとうございます。
私は、ブログを通じて、ほりえもんを憂いてきました。そういう意味では、憂い的中ですが、あのふてぶてしい態度はやっぱり魅力で(まねできませんから)、あの行動力には尊敬をしておりました。時代の寵児と担いではいないかもしれませんが、相対的に持ち上げたとは思っています。最低限、「ナベツネ叩き祭り」に参加したことだけは間違いありません。jackyhk様のように、ナベツネ=嫌いならいいと思います。これいいですよ。けど世間は、嫌いとは言わず、理屈こねて「正しくない」と言って、「叩き祭り」やってましたから、これはいかんでしょう。今、ナベツネさんの評価はともかく、叩いた根拠の一角が(結果的に)崩れていることを、私は反省したいと思っているのです。
ってことは、本物の屁理屈王は、世間そのもの・・・かも・・・。

投稿: 彰の介 | 2006/02/03 20:49

おひさしぶりです。

今回のホリエモンの件で、有罪かどうかはともかく、逮捕され通常の経済活動ができなくなっていると言う観点からは、たまたまナベツネ氏の「予測」があたっていただけで、このことで、彰の介さんが、ナベツネ氏に「謝罪」する必要はないし、論理的におかしいでしょう?

あのとき、私達が(いや、私が?)、ナベツネ氏の「会ったこともないような人間を(球団の)オーナーにすることはできない」という言葉に感じたのは、閉鎖性(だったら会えばいいじゃない!?)と、ナベツネ氏に会ったことがあることこそが「資格」と言わんばかりの傲慢性だったはずで、それは、ホリエモン氏の逮捕とは全く関係ないことだと思います。

投稿: mia | 2006/02/05 09:02

mia様、コメントありがとうございます。
 論理的におかしい?・・、論理的におかしいでしょうね。だって、結果論ですから・・・。そこが、被害妄想系の私たるゆえんです(笑)。
 ナベツネの態度はけしからんと思ってましたが、けしからんだけで叩いていたかといえば、私の場合、「みんな叩いてるから、いっしょにやっちまえ!」ってところがあったわけで、そこのところを反省しているのです。しかし、それに気付いたのは、持ち上げていたほりえもんが、逮捕されるような事態になってからです。考えてみれば、私らのほりえもん評は、結果的にあのナベツネのあの態度からでてきたほりえもん評以下だった(はっきりいって私の被害妄想ですが)わけですから・・・。
 繰り返しますと、このエントリーはナベツネさんの再評価ではありません。(私の勝手な)上記反省と、ほりえもん逮捕の現実を、強く受け止めるべきとの考えを表したつもりです。怒られると思ってjackyhk様のコメントに書かなかったのですが、ナベツネへの謝罪は、しゃれです、 なにしろ「無礼を許せ!すまん!」ですから・・・。
 ということで、私が被害妄想ということでご勘弁ください。

投稿: 彰の介 | 2006/02/05 16:43

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