今更、アイフル?
アイフルの違法な取立て(そのための営業停止)が世間で話題になっています。しかし、私から言わせれば、何を今更?騒いでいるのか?と思ってしまいます。高利貸しの悪事は、時代劇でも定番となるくらい昔から問題になっていることです(大笑)。ちなみに、最近の時代劇は、汚職系の話がほとんどですが、昔は病気のおとっつぁんやおっかさんの薬を買うのに、娘が悪徳高利貸しに手を出して騙されるっていうパターンがほとんどでした。
それはともかく(笑)、いろいろな意味で「何を今更」なわけで、例えば警察の対応も今更ですし、行政の対応も今更です。しかし、もっとも私を腹立たしくさせている今更といえば、「テレビ各局」の今更でしょう。
以前、日栄の恫喝的な取立てが問題になったことがありますが、その時、なぜ消費者金融の同様の取り立ても問題にされなかったのか、不思議に思ったことがあります。そんな疑問を、とても返済できないプランを提供している広告記事を題材に、以前記事にしたこともあります(地獄の一丁目) 。記事のタイトルどおり、消費者金融の門を叩くことは、地獄の一丁目を曲がることだと教えられた私ですが、最近ではむしろ、やさしく明るく楽しい会社で、手軽にお金が借りられるというイメージを我々の頭に焼き付けられてしまっていました。
それもこれも、誤ったイメージを焼き付けた元凶が、テレビコマーシャルであることは言うまでもありません。特にバブル後、テレビ局もコマーシャル確保のため、会社による選り好みなどできる状態になく、消費者金融のコマーシャルは垂れ流し状態となりました。しかも、高利貸しの問題に取り組む宇都宮弁護士によれば、日栄などは各局の看板報道番組のスポンサーになっていたといい、報道番組において、高利のことや取立てに関する問題提起なんて、とてもできる状態になかったと指摘しています。現在では、報道番組どころか、テレビをつければ四六時中、なにがしかの消費者金融コマーシャルが流れるという状態となっています。アイフルはチワワでブレークしましたが、アイドルにとってもブレークの場となるほど重要なものになっていますし、とにかく各社、きれいな女優さんやらお姉さんを使ってのイメージアップはすさまじいものがあります。
そんな、消費者金融各社が大得意様であり、誤ったイメージを形成するのを手助けしてきたテレビ局各社が、今更、「アイフルではこんなひどい手口で取立てを行ってきた」なんて、ぬけぬけと報道しているので、正直腹が立ってしょうがありません。これこそ、手のひらを返したような話ではありませんか。取立ての実態や多重債務の問題は、当然知っていたことでしょう。わかっていながらコマーシャルを流し、さらにそのイメージアップにも手を貸していたのです。
もう一度言いますが、アイフルの恫喝テープの音声を流して、「なんて悪いやつだ」なんて、何を今更言っているのでしょうか。ましてや、「チワワのあのイメージの裏で‥・」なんていう、私たちは無関係です的な報道には勘弁なりません。テレビ各局は、自らが果した役割と、この結果とを謝罪すべきですし、現在も垂れ流されている同種のコマーシャルを今すぐ取りやめるべきだと考えます。
「手のひらを返したように‥・」、というフレーズは、ブログの世界において、ほりえもんに手のひらを返したマスコミ各社に対して多用されました。今回のアイフルの件で、私のような指摘は偏ったものかもしれませんが、ほりえもんのことで手のひらを返すというのであれば、ブロガーの皆さん、ぜひ今回の報道のあり方についても声を上げてほしいと思います。テレビの、その影響力の大きさを考えれば、流しているコマーシャルにも当然責任を負うべきで、ましてや、悪事をうすうす知っていながらの所行は、はりつけ獄門の刑に処すのが、私は適当だと考えています。
そういう意味では、他にも同罪の方々がたくさんいそうです。最大の罪人は、取立て業務を委任し、いい子ぶって利ざやを稼いでいる銀行でしょうか。他にもあげだしたらきりがありません‥・。
よく見ると、私が鼻をかもうと思って手にしているティッシュも、街角でもらったアイフルのだったりして‥・(やらせですけど‥)。いかんいかん、もう街角で、ティッシュはもらわないぞ‥‥。
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