盗作にきまっとる!
最近、非常に気になっていた話題が、日本人画家、和田義彦氏作品が、イタリア人画家、アルベルト・スギ氏(77)の絵と多数酷似しているという話です。正直言うと「盗作にきまっとる!」という話ですが、それにしても、盗作ではないと言いはる画家も画家ですし、そういう画家に賞を与えていた文部科学省もどうかしていますね。
以前からいろいろと話題になっているこの盗作疑惑ですが、本日の産経の記事はこんな感じです(大詰め 盗作疑惑 和田氏「プロなら違い分かる」/スギ氏「裏切りだ」)。これも記憶のために抜粋しておきます。
芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した洋画家、和田義彦氏(66)の作品が、イタリア人画家、アルベルト・スギ氏(77)の絵と多数酷似している問題は、大詰めを迎えている。和田氏は一貫して盗作を否定、スギ氏は「裏切られた。明らかに盗作」と主張し、両者の言い分に大きな隔たりがある。和田氏は作品の酷似は認めているが、「同じモチーフで制作しただけで、プロが見れば作品の違いはわかるはず」と盗作を否定。しかし、スギ氏はホームページ上などで「和田氏の仕事の大部分は私の絵の正確なコピーで、和田氏は法律を犯した。2人の共同作業は一切ない。和田氏は私のアトリエでいつも写真を撮って日本に帰っていった。裏切られた思いだ」と述べている。これまた、性善説性悪説ではありませんが、あそこまでそっくりに描くとなると、やばいなあとは思わないんでしょうか?。上記記事のように、スギ氏のオマージュだということを宣言して作品を描き続けるということもできたような気がします。まねすることは決して悪いことではありませんしね。しかし、まねしてないと言い張るのは、あまりにも子供過ぎます。残念ながら、芸術家としては追放ということになるでしょう。腕がなければ、まねとはいえ、あそこまで、作品を描ききることはできないのでしょうから、結果から言えば、本当にバカバカしいの一言です。
和田氏の所属する美術団体「国画会」は5月31日、和田氏に対して退会勧告を行った。国画会の幹部は「スギ氏へのオマージュ(敬意を込めた作品)だと言っているが、明らかに盗作。釈明の余地もない」としている。一般的にオマージュとして描かれる場合は、その旨が作品に明記されることが多い。和田氏本人の作品として発表している以上、もちろん「模写」にも相当しない。芸術選奨文部大臣賞の歴代の受賞画家は、小倉遊亀(日本画)、加山又造(日本画)、池田満寿夫(版画家)各氏ら活躍した画家たちばかり。受賞取り消しとなれば、賞の歴史に泥を塗るばかりでなく、世界的にも日本の芸術の未成熟ぶりを露呈することになりかねない。
ところで、まねされた側の、スギ氏というのが、どれぐらい有名なのか、有名でないのか私は全く知りません。しかし、テレビなどの話を聞いていると、決して無名というわけではないようです。そう考えると、あそこまでそっくりの絵を描いているにもかかわらず、気付かず賞を出した文部科学省や彼を評価してきた芸術団体は、正直大恥ですね。上記記事も、日本の芸術の未成熟ぶりを露呈しているというようなことが書いてありますが、まさにその通りだと思います。私は、史上希に見る大芸術音痴で(笑)、人を批判する資格は全くないわけですが(笑)、音痴でも、あれが盗作だということくらいはわかります。芸術という分野は、芸術性そのものの曖昧さから、評価をするということは非常に難しい分野だと思いますが、素人にもわかるような盗作を、芸術の専門の皆さんがスルーするようでは、国や民間機関による耐震偽装の見逃しを笑っていられませんね。
見逃しは日本の文化!なんていわれないように、私も病気の見逃しがないよう、やぶ医者なりに努力いたします。
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