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2006/09/16

麻原が真相を語っても・・

 麻原彰晃の死刑が確定しました。私個人としても、一歩間違えばサリンの餌食になっていた可能性があるということもありますが、いずれにしても、彼の死刑に対して「当然」という言葉以外に何も感想はありません。

 昨日あたりは、一審で死刑判決が出た直後のビデオが盛んにニュースなどで流されていました。裁判所前に設置されたカメラに向かって、全力疾走してきた記者が息を切らせながら、「死刑です!、死刑です!、麻原被告に死刑が言い渡されました!」っていうやつですね。改めて見なおしてみても、実にこっけいです。何がっこっけいかと言えば、死刑が言い渡されることは「当然」なのであって、息を切らせる演出なんて全く必要なかったということです。判決が無期懲役だったら、これはいけません。息を切らせて、「なんと麻原被告に無期懲役が言い渡されました!」とやらないといけませんが・・・。

 この麻原死刑確定のニュースをみると、どのニュースもこのニュースも、決まり文句のように「ついに麻原被告本人から真実を語られることはありませんでした」と最後に付け加えるのも気になります。私的に、この言葉は、やり場のない被害者、被害者家族の怒りだと感じているのですが、赤の他人のニュースキャスターやら解説者が使うべき言葉かどうかはよくわかりません。
 なにしろ、麻原がやったことを考えれば、真実が語られたところで、彼への罪が減じられるとは到底思えませんし、むしろ、真相を語ったり、反省の弁を口にしたとしても、「何を今更、のうのうと!」ってな調子で余計に批判することになるだけのことですから・・。被害にあわなかった我々にとって、彼への終着点はあくまで「死刑」なのであって、彼の「死刑」が決して終着点になりえない被害者家族の代弁者よろしく、麻原の態度を云々することに、私はやや抵抗を感じてしまうのです。

 まあ、そうナーバスにならなくても、悪人へのそれらしい批判が非難されるようなことはありえないのでしょうが、それらしいのが大嫌いな私ですので、いつもの屁理屈を語らせていただきました。
 
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