東京ローカル
田舎者の戯言といえばそのとおり。東京人は東京が日本の中心であることに何も疑問は持っていないでしょう。しかし、田舎者の私からみれば、時に東京ローカルな話題が全国放送で流され、全国的なニュースにされてしまうことに疑問を感じることがあります。
例えば先日の京王線で起こった事故なんてどうでしょうか。踏み切りで立ち往生した自動車に電車が衝突、京王線が不通になったっていうニュースが、朝の番組のトップで30分近くの時間を割いてやってるわけです。いやいや、この事故がたいした事故でないとは言いません。不通になったお陰で迷惑被ったかたもたくさんいるでしょう。特に首都圏の公共交通ですから、田舎の事故に比べて、足止めされる人数が半端でないことはよ~く理解できます。
しかし、まさにこういうニュースこそ「東京ローカル」です。東京でニュースを作っている人たちは、おそらく自分の身近で起きた大事件に関して、「東京ローカル」という概念はないのでしょう。東京で起きたことは、全国レベルの出来事だと思って疑っていないところに、田舎者はちょっと疑問を感じるのです。地元名鉄で衝突事故が起きたときも1分程度のニュースにしかならないのですから、「他人事=ローカル」という考え方が、東京には染み付いているような気がしてなりません。
とある経済番組で、品川駅が取り上げられていました。ただの駅としての機能だけではなく、いろいろなお店が立ち並び、多くのサービスが提供される、過去の駅という概念を取り払った画期的な駅だと放送していました。
しかし、こんなニュースというか話題も東京ローカルくさい話題です。もちろん、品川駅にケチをつけるつもりはありませんし、実際は画期的でないと言いたいわけでもありません。この話題が画期的であるのは、東京の駅だから成り立つことであって、田舎の駅では、いや、東京以外の地方の駅では考えられない話だから、東京ローカルだと言いたいのです。
田舎者として言いたいのですが、東京は人間が多すぎます。品川だけではありません。東京駅、新宿駅、渋谷駅、上野駅・・・、どの駅にしても、その利用客の多さは、半端ではありません。実際の数字は知りませんが、私の体験上、中部の最大の駅であるはず名古屋駅でさえ、東京の各駅に比べれば閑散とした印象があるのです。品川駅の話は、利用客が多いからこそ成り立つビジネスモデルであり、東京の大きな駅なら成り立ちそうな話ですが、一歩田舎に行けば、全く成り立たない話だと感じます。そのあたりの説明がなく、東京ではあたりまえとされてしまうと、報道している人たちに「東京ローカル」的なセンスはないんだなあと、やっかみたくなる私なのです。
田舎者の遠吠え。またやります。
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