税金の無駄遣いは犯罪でしょ?
昔(今も?)、「あの道路は俺が作ったんだ」とか、「下水道を整備したのは俺の業績だ」なんて自慢げに話している政治家をよく見かけました。別に、その政治家自身が土木工事をして作ったわけでもなければ、自ら資金を提供をしたわけでもないのに、えらそうなことを言うもんだと思ったものです。資金はすべて我々の税金であるのは言うまでもありませんから、税金を自分のお金と混同してしまっているのでしょう。
社会基盤の整備を自慢する政治家もいますが、逆に、失敗した箱物の建設に責任を感じて、責任をとる政治家を見たことがありません。「あの博物館は俺が作ったんだが、借金だらけになってごめんなさい」(笑)なんていう発言は、もちろん聞いたことがないわけです。聞いたことがないというか、失敗した箱物を、俺が作ったと訴える、馬鹿な政治家がいないのは言うまでもありませんが・・。
政治家が強引に進めた事業であれば、もしかしたら責任が問われることもあるかもしれませんが、官僚主導で行われた場合、責任論なんて、出るはずもありません。個々の役人の責任はもちろんのこと、首長や助役が全責任を負うなんていう話も聞いたことありませんし、国政レベルでも、事務次官や大臣が責任をとるなんてことはもちろん皆無です。
箱物やら観光関連の物などが、結局、閑古鳥の鳴くただの”箱”になってしまったとき、あるいは、全くいらない道路や橋などを作った場合、それは「税金の無駄遣い」という言葉だけではすみません。これは、国民の税金を私し、国民に被害を与え、その責任を国民に押し付ける行為に他なりません。じゅっぱ一からげに言うことはできませんが、私はやはり、利益誘導目的、無計画性、管理不徹底等が認められた場合、それを犯罪と考えなければならないと思っています。したがって、一つ一つの事業の責任者をはっきりさせる必要があると思いますし、はっきりさせることで、これらの犯罪の抑止につながると考えています。
責任を持って事業に臨み、成功したら正々堂々と「あの博物館は俺が推し進めた事業だ」と胸を張ればいいではありませんか。無計画に箱物を作って閑古鳥が鳴いたら、何億円という税金を私した罪で磔獄門の刑に処せばいいのです。
といっても、なかなかそんなことは実現しないかもしれません。しかし、政治家による「俺があの道路を作った」的な発想を駆逐することはできるのではないでしょうか。税金はお上にささげた年貢ではありません。そういう意味では国民のお金がいかに使われるのかに、我々はもう少し関心を持たねばならないのではないでしょうか。
(少し視点は違いますが、以前の記事ハイエナとモラルも参照の程)
[ゴーログ] 夕張市民は夕張市を告発できないのか?経由、くまさんの自立さんの、この辺でご容赦?!北海道知事という記事の、「行政も企業と同じように 株主代表訴訟や会社法の特別背任容疑のように刑事告発できなくてはいけませんね。」という言葉に強く賛同して、この記事を書かせていただきました。
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