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2007/07/30

ブログ開設3周年!!

 すっかり忘れておりましたが、7月25日にこの「彰の介の証言」も3周年を迎えることができました。これもひとえに私の努力の賜物・・、ではなく、皆様が私の屁理屈に付き合っていただいたお陰と感謝しております。

 残念ながら、このブログも更新回数が減り、零細ブログから、将に滅びんとするブログへ格下げ状態です。以前にもましてブログを開設された方が増え、なにか取り残されてしまった感がありますが、ここで何か一発と言う実力も無く、ひとりごちていくのを続けようと思う次第です。

 本日は参議院選挙の日、自民歴史的大敗、民主参議院で第一党ということです。自民党が選挙日を一週間伸ばした効果はありませんでしたね。で、日本がどう変わるのでしょうか。この彰の介の証言も、引き続き、変わる行く日本に屁理屈をこね続けて行きたいと思っています。

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2007/07/28

風評被害?

 新潟中越地震では原子力発電所に次々とトラブルが起こったことが報告されています。私も前回、原発の想定外は許されるのか?で問題を提起させていただきました。
 一方、例えば海水に放射性物質を含んだ水が流れ出たということから、近隣の魚が売れなくなっているとか、あるいは、ヨーロッパでは日本中が放射能に汚染されてたと勘違いされているなどの、いわゆる風評被害がでてきているとのことです。
 風評被害がいいとは思いません。全く関係ないところで経済的に損失が出ているとすれば、当事者にとって大問題でしょう。
 ただ、それを単純に、「過大報道しているマスコミのせい」という論調をインターネット上では多々見かけます。果たしてマスコミを叩けばいいのか・・・、それはちょっと違うのでは?というのが私の意見なのですが。

 全くマスコミの肩を持つつもりはありませんが、残念ながらこの手の風評被害をなくすためには、「報道しない」とするしかないと思います。地震があったことを地震があったと伝えさえしなければ、新潟県近辺への旅行を取りやめることは無いでしょう。原発で事故があったとしても、海水が放射能に汚染されたとしても、それを伝えなければ、魚が売れなくなるなんてこともないでしょう。

 「正しく伝え、報道すること」と「風評被害」というのは、諸刃の剣?というか相反する関係ではないかと思います。もちろん、現在のマスコミの報道に、過大なところが無いとはいえません。あおるだけあおって、視聴率だけ稼いで逃げるという姿勢がないわけでもありません。しかし、マスコミにとって最も大事なことは、あったことをありのままに伝えること、問題点があればそれをクローズアップすることであり、新潟で地震があり、多くの方が被害にあったことは伝えなくてはならないことだと思いますし、原発の火事と、焚き火を同じように扱ってもらっても困ります。放射能を含んだ水が海水に流れたことも、それがいかに害がないとしても、伝えなければならないことであるのは明らかであると感じます。逆に風評を恐れて報道しないなんてことは許されないのではないでしょうか。

 残念ながら、大地震がおきたとすれば、その近隣への旅行はちょっとやめようと思うのは当然だと感じます。また、放射能が、いかに害がないかを強調して報道したとしても、いや、そんなことを逆に言えば言うほどに、近隣の魚が売れなくなるのは道理だと思います。繰り返しますが、残念ながら風評被害を起こさないためには、報道しないことしかありません。

 といって、私が何かいい解決策を持っているかと言われれば、何もないというのが本当のところです。ただ、自然災害一般に関して、金銭的備えを自治体なり国なりがしておくべきとは考えているのですが、現状、蓄えどころか借金大国の日本です。風評の穴埋めをするおぜぜがないことは、残念ながら明らかなようです。

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2007/07/19

原発の想定外は許されるのか?

 新潟中越地震の被災者の方々にはお見舞い申し上げます。それにしても、この地震において、原子力発電所で火事があり、放射能漏れを起こしていたことは大変気になることです。何かといえば安全安全と繰り返す、電力会社や国の言葉の信頼性が怪しいものだと実感させられました。

 私は個人的には原発反対派です。その理由は単純であり、国土の狭い日本において、一基の原発が事故を起こせば、それは国がつぶれるということを意味するからに他なりません。やたらと安全だということが強調されてきましたが、人為的なミスも多数あり、それを隠蔽する体質もしっかり身についてしまっているという報道がされたのはつい最近ですが、いつ何時この国がつぶれるのかということを被害妄想的に考えざるを得ませんでした。

 ましてや、ハードについて、まさか地震ごときで放射能漏れを起こすとは思ってもいませんでした。M6.8が想定外(設計上、M6.5には耐えうる)というのですが、そもそも原発に「想定外」という言葉を使うことが適切かどうかに疑問を感じます。それこそ未曾有の地震がおきて、原発が大爆発を起こして、想定外の地震でしたと言われても、国がつぶれてからではなんともなりません。そもそも想定マグニチュードが、6.5というのもあまりにしょぼいような気がするのは私だけでしょうか。考えられる巨大地震に、安全域を足したぐらいのマグニチュードが想定されていなければならないのは当然だと思うのですが考えすぎですか。

 マグニチュードではわかりにくいので、震度でいえば、6強で原発が壊れるようでは正直話にならないと思います。私個人としては、想定が甘いわりに、簡単に「想定外」という言葉が出てくること事態に問題を感じます。原発の直下に断層が走っていても「想定外」、地震の規模も「想定外」・・・、そんなもの「決して安全ではありません、何かあっても責任は負えません」と言っているようなものです。

 ふと感じた素人的疑問ですが、海岸線に存在する原発の津波対策というのは万全なのでしょうか。決して大津波が襲ってこない場所に建設されているのでしょうか。それとも原発周囲には、何十メートルもの高さの防波堤が建設されていましたっけ?。何かあったときに、想定外の津波が発生しましたなんてことは、ありえないのでしょうね????。

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2007/07/04

核廃絶が目標?

 久間防衛大臣が「戦争を終結させた、原爆投下はしょうがない」発言で辞任しました。ものすごく好意的に発言を解釈すれば、「原爆を投下されるまで、戦争を継続した当時の政府に問題がある」「本土決戦にでもなっていればもっと死者が出ていた」と言いたかったのでしょうが、まあ、なかなかそうは受け取ってもらえないでしょうね。

 私の考えを言えば、アメリカの原爆投下には、人種差別的側面、実験的側面があったと考えており、結果として、間違いなくホロコーストだったと確信しています。したがって、アメリカの行為を肯定することはもちろんできません。ただし、かの戦争は、沖縄戦ですらしなくても良かった(さっさと降伏すればよかった)と思っていますから、当時の政府の責任もゼロとは思っていません。

 また、我々日本人は、過去アメリカに対して、何かあればちょっとした抗議はしてきたかもしれませんが、継続的に、原爆投下の責任を問うようなことはしてこなかったような気がします。したがって、今回の発言がアメリカ擁護のための発言だったとして、だからといって、我々が「アメリカに責任がないとでも言うのか!」と怒るほどに、今までアメリカに怒ってきたとは言えないような気がします。

 それにしても、安倍総理が久間氏に関するインタビューの中で、「日本の究極の目標は核廃絶ですから・・」と発言していたのは、なんとも納得がいきません。自民党の中で「核抑止論」の話が出るくらいなのに、核廃絶が目標とは全く思っていないのではないかと思いますし、今まで日本政府が、世界の核廃絶のために、積極的に何かしてきたかといえば、正直何もしてこなかったといってもいいくらいではないでしょうか。

 「非核三原則や世界の核廃絶が日本の国是」なんて形だけは思っていますが、残念ながら政府も、国民も、その意識は極めて希薄であったと思います。久間氏に怒る前に、我々日本人自身が、もう一度真剣に、原点に戻って、戦争のこと、原爆のことを考え直す必要があるのではないでしょうか。

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2007/07/01

牛肉コロッケとお薬

 世の中に、牛肉と信じられていた混ぜ肉が出回っていた、いわゆる「ミートホープ事件」。私の個人的な感想は、肉を扱う専門家が、そのことに気付かなかったのか?という疑問と、牛肉と豚肉の区別もつかない消費者を批判した社長の発言は、実は本音中の本音なのではないかと思えてならないことです。要するに、騙すことより騙されるほうが悪いという理論ですが、あまりに簡単に騙されたことで、その罪の意識も低くなっていったのかも知れません。まあ、言い訳にもならない話ですが、偽装を見抜こうともしなかった管轄の行政府はもう少し非難されてもいい話のような気がします。

 これを我々の世界に置き換えると恐ろしいことになります。私は職業柄やぶ医者をやっていますが、先日点滴用の、ある薬を生理食塩水に溶かしながら、ふと頭によぎったのが「この薬、ただの水だったらどうしよう」ということです。薬の中身を確認するすべは全くありません。我々は、ラベルに書いてある薬の名前を、その薬であると信じ切って使っているに過ぎず、それこそラベルの貼り間違いでもあれば一発アウトです。

 薬に関して、業者が偽装し始めたらとんでもないことになります。生理的食塩水は0.9%の食塩水ですが、はっきりいって0.8%でも0.7%でも、害はほとんどないと思われます。入れる塩をケチれば利益につながる・・・、しかし、特に医者からは問題視されない、患者にも不利益はない・・・となれば、そんな偽装が行われるかもしれません。風邪薬の類であれば、どうせ数日で治るのですから、小麦粉混ぜたって、害は少ないかもしれません。やってみて、なにも文句が来なければ、そのまま薬として世に出され続けるかもしれないのです。

 末端の我々や、実際薬を投与される患者にその確認をさせるのは不可能なわけですから、やはりそこは行政府にしっかり監視をしてもらうしか手がないように思います。現在、例えばジェネリックなどがもてはやされ、要するに安い薬の方がいいという風潮がありますが、「成分が同じで価格が安い」といううたい文句が、絶対という補償はありません。実際私は、患者さんにジェネリックを処方したとたんに病態が悪化し、元の薬に戻した経験があります。
 
 私はむしろジェネリック推進派ですが、価格が安い→儲けが少ない→コストダウンが必要→ちょっと中身の薬をケチる→安い薬だとアピールする・・・な~んていう業者が現れない補償はありません。業者を信じることはもちろん大切でしょうが、国が国としてジェネリックを推進するのであれば、我々が安心してジェネリックを出せるような、しっかりした監視をし、結果を報告していくようなわかりやすい制度をしていっていただきたいと願うばかりです。まあもちろん、ジェネリック以外の大手の薬も同様ですが・・・。
 
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