原発の想定外は許されるのか?
新潟中越地震の被災者の方々にはお見舞い申し上げます。それにしても、この地震において、原子力発電所で火事があり、放射能漏れを起こしていたことは大変気になることです。何かといえば安全安全と繰り返す、電力会社や国の言葉の信頼性が怪しいものだと実感させられました。
私は個人的には原発反対派です。その理由は単純であり、国土の狭い日本において、一基の原発が事故を起こせば、それは国がつぶれるということを意味するからに他なりません。やたらと安全だということが強調されてきましたが、人為的なミスも多数あり、それを隠蔽する体質もしっかり身についてしまっているという報道がされたのはつい最近ですが、いつ何時この国がつぶれるのかということを被害妄想的に考えざるを得ませんでした。
ましてや、ハードについて、まさか地震ごときで放射能漏れを起こすとは思ってもいませんでした。M6.8が想定外(設計上、M6.5には耐えうる)というのですが、そもそも原発に「想定外」という言葉を使うことが適切かどうかに疑問を感じます。それこそ未曾有の地震がおきて、原発が大爆発を起こして、想定外の地震でしたと言われても、国がつぶれてからではなんともなりません。そもそも想定マグニチュードが、6.5というのもあまりにしょぼいような気がするのは私だけでしょうか。考えられる巨大地震に、安全域を足したぐらいのマグニチュードが想定されていなければならないのは当然だと思うのですが考えすぎですか。
マグニチュードではわかりにくいので、震度でいえば、6強で原発が壊れるようでは正直話にならないと思います。私個人としては、想定が甘いわりに、簡単に「想定外」という言葉が出てくること事態に問題を感じます。原発の直下に断層が走っていても「想定外」、地震の規模も「想定外」・・・、そんなもの「決して安全ではありません、何かあっても責任は負えません」と言っているようなものです。
ふと感じた素人的疑問ですが、海岸線に存在する原発の津波対策というのは万全なのでしょうか。決して大津波が襲ってこない場所に建設されているのでしょうか。それとも原発周囲には、何十メートルもの高さの防波堤が建設されていましたっけ?。何かあったときに、想定外の津波が発生しましたなんてことは、ありえないのでしょうね????。
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コメント
技術的には、原発の施設の中にも耐震性のランク分けがあります。大地震がきても平気な施設から、耐震性があまり考慮されない施設までさまざまです。
この辺が参考になるかと。
http://atomica.nucpal.gr.jp/atomica/11030130_1.html
http://atomica.nucpal.gr.jp/atomica/pict/11/11030130/01.gif
ざっと見る限りは、今回異常のあった箇所は耐震性をあまり求められていないCクラスの設備だと思います。
投稿: ひろ | 2007/07/19 00:44
ひろ様、コメントありがとうございます。
素人的な疑問なのですが、多少の放射能漏れも、人体に問題のない程度であれば、想定内と考えていいのでしょうか。火災がおきてもそれは想定内なのでしょうか。
私のような被害妄想系の人間にとっては、できれば、地震ごときでは、何も起こらない原発であってほしいのですが(程度問題だとは思いますが)、そういうわけにはいかないものなのでしょうか。
投稿: 彰の介 | 2007/07/19 13:53
Hello, Your site is great. Regards, Valintino Guxxi
投稿: | 2007/07/20 03:21
>多少の放射能漏れも、人体に問題のない程度であれば、想定内と考えていいのでしょうか。
>火災がおきてもそれは想定内なのでしょうか。
今は想定内、という思想でシステムを作っています。たしかに原発から黒煙がもくもくと出ているのは、気持ち悪いと思いますが。。
技術的に安全だとしても、まわりの人に不安を感じさせるのなら、是正しないといけないかなぁ。。
上で書いているCクラスの設備をSクラスの扱いにすれば、まず壊れることはないでしょう。と同時にコストや検査にかかる手間は莫大なものになります。
そのバランスを今は電力会社や監督官庁できめています。
投稿: ひろ | 2007/07/21 00:53
ひろ様、コメントありがとうございます。
私は技術的に安全でも、不安を感じさせない方がいいですね。コストがかかっても、そうしてもらいたいですね。原子力が現代日本にとって欠くべからざるものだということは承知しているつもりですが、相対的にコストが高いものであれば、資源小国とはいえ、何か電力について工夫をしていかなければならないかなあと考えます。
投稿: 彰の介 | 2007/07/21 17:15