マスコミに肩透かしを食わせた二人
マスコミは良くも悪くも、話を面白くするために、時の人をけしかけて勝手な人物像を創りあげようとする嫌いがあります。その流れに乗って、わいわいと騒ぎたてる人もいるわけですが、逆に全く意に介さず、マスコミに肩透かしをくらわす人もいるわけで、そんな人を見ると、ちょっとうれしくなる私です。
最近、めきめきと好感度を上げているのが、亀田大毅選手の反則試合の相手で、チャンピオンの内藤大助選手でしょう。試合直後は、「こんな反則をされた、めちゃくちゃやられた」等と敵意をあらわにしていたように思いますが、マスコミが「もっと怒れ、もっと怒れ」とけしかけるに従い、「反省の気持ちは伝わったよ!もう怒ってないよ!」と肩透かしを食らわしはじめました。まあ、見ていて実に晴れ晴れしましたね。
マスコミ的には、亀田一家をコレでもかと叩きたかったまさにその時に、その最大の理由を失ったことは相当に痛手だったでしょう。亀父の会見の時?だったでしょうか、生で内藤選手を出演させて、「反省の気持ちは伝わりましたか?」等と、あきらめきれずに執拗にけしかけていたニュース番組の方が、憐れに感じたのは私だけでしょうか。
勝手な想像ですが、亀田一家に必要以上のバッシングが浴びせられることに、内藤選手自身が利用されそうだということを、彼自身が敏感に感じ取った上で、許す、反省していると思うと発言し始めたのでしょう。そう考えると、亀田一家がどうのこうのではなく、マスコミが子供、内藤選手が大人だということが際立った事象だったのではないでしょうか。
しかし、肩透かしを食らったマスコミも、タダでは転びませんね。好感度が上がった内藤選手を、しっかりいろいろな番組に登場させて視聴率稼いでいるあたりは、なんともしたたかです・・・。
前回、水を差され続ける中日にも書いたのですが、日本シリーズでパーフェクトピッチングをしながら、9回で降板した山井投手もマスコミの期待を裏切った一人と言えるでしょう。
中日ファンの一人としては極めて腹立たしく感じたマスコミのあおりの一例を紹介しましょう。中日優勝直後の報道ステーションでは、落合監督の優勝会見の様子を放送していたのですが、この時、「この会見に山井投手は現れず」と、わざわざ、テロップを打ったのです。要するに、マスコミ的には、山井投手が降板させられたのを怒って、会見をボイコットしたと言いたかったか、あるいは、そうあおりたかったのでしょう。そして、非情采配とあおる以上、山井投手が怒っていた方がマスコミ的には好都合だったのは明らかです。
しかし、本音のところはわかりませんが、山井投手はマスコミの意に反して「自分から降板を申し出た」「限界だった」「まめがつぶれた」等と首脳陣に語っていたことが判明しました。まさにマスコミからすれば、せっかくあおったのに肩透かしを食らった状況だと思われます。
私がこの騒動で、とにかく腹立たしく思うのは、こういう報道をするマスコミは、中日ファンのことを全く考えていないのだろうなということのみです。所詮、中日は一地方のマイナー球団であり、首都圏をターゲットとしたマスコミ、報道からすれば、あの手の報道がいかに嫌味なものかが全く理解できないのでしょう。山井投手の本意は計りかねますが、中日ファンを裏切らず、嫌味なマスコミに肩透かしを食らわした山井投手には、再度拍手と、チューを(笑)送りたいと思います。来年は、中日の主戦ピッチャーとして、フル回転の活躍を期待しています。
そんなわけで、今後も、マスコミにどんどん肩透かしを食らわす多くの人が現れることを期待したい、被害妄想系の屁理屈屋、彰の介でした。
人気blogランキングに登録しています。ぜひ清きクリックを!
↑↑クリック!
| 固定リンク
コメント