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2007/12/30

新・救急外来の裏側

 私は職業柄やぶ医者をやっていますが、過去に救急外来について記事にしたことがあります。特に、救急車などの患者受け入れに関して、その問題点について、救急外来の裏側(2)で気合を入れて語らせていただきました。

 しかし、昨今の関西地方に多い、救急車の受け入れ拒否について、再度意見を述べさせてください。なぜ、このような受け入れ拒否が多いのか、その理由を私なりに考え書かせていただきます。ちなみに、報道によれば、医師不足の影響などという結論にしているところもありますが、はっきりいって、全然関係ないと思います。
 
 30病院に拒まれ死亡 大阪の89歳 到着まで2時間、こんなニュースがテレビ、新聞で報道されました。しかも、こんなことが大都市圏の大阪で起こっているのです。

大阪府富田林市で、下痢や嘔吐(おうと)など体調不良を訴えて救急搬送された同市内の女性(89)が、府内の計30病院に受け入れを拒否された末、約2時間後に搬送された病院で心肺停止状態となり、翌日夕、死亡していたことがわかった。受け入れを拒んだ病院の多くは「別の患者を処置中で対応できなかった」などと説明している。
こんな、信じられない、嘘のような本当の話が、何度も起こっていることはとんでもないことです。

 はっきり言いますが、30病院どこも忙しくて受け入れられなかったなんてことは、絶対にありえません。処置中など、言い訳に過ぎません。また、ベットが満床?ベットに余裕が無い?といって断った病院も実に怪しいものです。厳密に言えば、満床であることと、救急車の受け入れの問題は別問題です。記事によれば、一度かかったことのある患者しか診ないといって断った病院があるようですが、はっきりいって、こんな病院、普段から、かかりつけの患者でも、処置中などといって断っているに違いありません。

 だから私が、これら断った病院がサボっていると言いたいのかというと、実はそうでもありません。ぜひ、予習までに、読まれていない方は救急外来の裏側(2)を読んでいただきたいのですが、この搬送拒否の最大の問題点は、おそらく、大阪の3次救急(最重症の患者を診る救命救急センター)の体制に問題があると確信しています。その問題点が、別の記事の中に書いてあるのですが、

富田林市消防署長らは、重症患者を治療し、府内に13か所ある救命救急センターに要請しなかったことについて「容体は安定しており、病院を探している間に急変した」と説明した。
 なんと、30病院に断られているのにもかかわらず、府内の救命救急センターには受け入れの有無を問い合わせていなかったのです。

 2時間近くも病院を探しているのに、救命救急センターに問い合わせすらしなかったのはなぜか?、その答えは、記事にあるように、もともとこの患者の病態が安定していたため、救命センターへ運ぶべき患者ではないと判断したからなのでしょうが、その意味するところは全く逆で、「大阪の救命救急センターが、安定している患者の搬送を拒否している」実態を浮き彫りにしているのではないかと考えます。私はこの救急隊の対応が、どうしても理解できないのですが、やっぱり問い合わせすらしなかったのは、明らかにおかしいと言わざるを得ません。絶対断られるという確信がないと、問い合わせすらしないということを説明できないと思うのです。つまり、救命救急センターが、普段から「その患者は3次の病態ではないから2次病院へ搬送してくれ」と相当に拒否されているからこそ、問い合わせすらしなかったのではないかと考えているわけです。

 私は、2つの救命救急センター(もちろん3次救急)併設病院に勤務歴がありますが、両病院とも、一切の「患者選択(=患者の選り好み)」はしていません。救急隊から連絡があれば、原則全ての患者受け入れです。そうするとどうなるかと言えば、残念ながら3次救急でありながら、1次救急の極めて軽症の患者から、心肺停止の真の3次救急まで、全ての患者が運ばれて来ることになるのです。近隣の病院全てに断られ、わざわざ1時間以上かけて、一次二次の患者が救急車で運ばれてくるのことも、日常茶飯事に経験しています。それを考えると、この大阪の現実が、全く理解できないのがおわかりいただけるでしょうか。

 3次救急病院が3次救急の患者を担当し、2次救急病院が2次救急の患者を担当するというのは、はっきり言って机上の空論、全くの理想論に過ぎません。なぜなら、見た目の安定度と、真の重症度は、診察して、検査をしない限りわからないからです。上記89歳のおばあさんは、何次救急の患者だったのでしょうか。結果からいけば、明らかに3次救急の患者です。お隣の奈良県で起こった、妊婦たらい回しにおいて、奈良の救急救命センターは、2次病院へ搬送してくれと、自院への搬送を断っていますが、その後この妊婦が死産した結果を考えれば、この患者は本当に2次救急の患者だったといえるのでしょうか。
 そう考えると、大阪の救命救急センターの「患者選択」の実態をはっきりさせることこそ、問題の本質だと感じているのです。つまり、3次病院に受け入れ拒否がなければ、起こりっこないことなのです。

 卵が先か、鶏が先か、2次病院の怠慢が先か、3次病院の患者選択が先か・・・、おそらく両方同時に悪循環に陥り、現在の状況があるのでしょうから、本来、私の意見のような、3次救急病院のせい、かのような発言は問題があるかもしれません。
 最近、「医師が疲弊している」的な報道がたくさんされるようになり、我々医師の実態が表に出ることはいいことだなあと思いつつも、実際この件のようなことまで「疲弊している」的なことでごまかそうとすることは、単なる医師の怠慢としか思えません。まあ、正直私がそれほど仕事熱心ではなく、すきあらば楽しようという人間ですから、あまり大きなこというとお叱りを受けることになりそうですが・・・。

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2007/12/25

「ピン札」の運命

 年も押し迫ってまいりました。まもなく平成20年がやってまいります。
 新年といえば「お年玉」。私もついこの間までもらう立場でしたが(笑)、いつの間にか、いいおじさんになり、甥や姪にお年玉をあげる立場になりました。自分には子供がいないので、出費ばかりですが(おっと、子供がいても出費でした)、出費といってもあまり苦にならない出費ですね。

 ところで、お年玉といえば、本来「玉」、すなわち硬貨だったようですが、もちろん現代では「お札」ということになります。しかも、ぼろぼろのお札をお年玉にするわけにはいきませんから、どうしても新札、いわゆる「ピン札」が必要になってきます。昔がどうだったか知りませんが、現在、金融機関などではこの新札への交換に枚数制限をしたり、手数料を取ったりしているようです。まあ、それも当然だと思うのは、この時期、この新札交換が相当に集中するようなのです。

 実は、私の嫁の友達に、金融機関へお勤めの方がいます。そして、この時期、次から次へと新札を要求する客に対しての、その友達のコメント(愚痴)を嫁から聞かされました。そのまさに的を得た友達の一言は、

どうせ、折るんでしょ!
全くごもっともなご意見です(笑)。

 ついでに言うと、いわゆる「ポチ袋」の大きさからいって、ピン札は三つ折にされるのが一般的です。これまた、その金融機関の友達の話によると、新年になり、このお年玉を貯金する方も多いようですが、きまって金融機関に持ち込まれるお金は、この「三つ折のピン札」だそうです。これが曲者で、札をそろえようにも左右がピンと立ってしまってなかなか大変だとか・・・。どうせ折られるし、折られると整理しにくいし、まあ、窓口業務の方にとっては、踏んだり蹴ったりかもしれません。

 そんな話を聞いたのが原因かどうか知りませんが、うちの嫁が用意した今年のポチ袋は、大きなサイズのもので、ピン札がピン札のまま入るものです。子供らも、喜び勇んで、折り目を入れないことを期待したいと思いますが・・・(どんな期待?・・・)。

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2007/12/17

年末の風景

 今年は私にとって激動の一年だったのですが、そんな平成19年も暮れていこうとしています。私にとって、最も年末を感じさせるのが、大河ドラマの終了なのですが、今年の風林火山もついに終わってしまいました。2年前、義経が終わったなあ、なんてブログに書いたこともありましたが、あっという間に、山内一豊を通り超えて、勘介も死んでしまいました。本当に時の経つのが早すぎます。

 年末を感じさせるといえば、各地で行われるクリスマスのイルミネーションでしょうか。無数の電飾を使ってきれいですよね。実にきれいです、本当に。いやー、地球温暖化が叫ばれる中、電気をたくさん消費していますね。CO2たっぷりですね。まあ、最近は発光ダイオードを使っていることも多いでしょうから、あまり電気はくわないのでしょうか。

 私の働く病院でも、入り口の木にイルミネーションがしてあります。地球温暖化対策と称して院内のエレベーター止めたり、蛍光灯をはずしたりしていますが、まずは、無駄なこの入り口の電飾をやめたらどうでしょうか。その分、我々の給料に還元してもらいたいです。

 年末といえば、正月休みですね。我々の世界では、誰がいつ当直をやるかで、もめる季節です。私も9年連続で12月31日or 1月1日の当直、1回当直はずれて、昨年も年末12月31日の当直でした。本年は、偉くなりまして、12月29日の予定となっております。久しぶりに元旦を実家で迎えられそうです。何もなければの話ですが・・・。

 インフルエンザや、ノロウイルスによる嘔吐下痢症がはやっている今日この頃です。皆様には、年末年始に、病院の救急外来などにかからなくてもいいよう、体調を万全に、年末をお過ごしください。

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2007/12/14

被害妄想の憧れと現実

 何度かこのブログでも書いていますが、私はかなりの被害妄想系の人間です。人がどう思うのか、どう考えているのかが非常に気になり、心配になり、行動できなかったり、逆に何も思っていない人に切れたり(ごめんなさい)してしまうわけです。よく言えば、いろんな人の心を深読みしすぎるということですが(表現が正しいかどうか?・・)、実際には自分がいいと思い込んでいることは結構、遠慮なくいろんなことを言っていたり行動してしまって、ひんしゅくを買っているかもしれません(ということを考えること自体が被害妄想という話もあり・・)。

 被害妄想の良い悪いは置いておいて、そんな私が憧れるのが、自分の思っていることを、自信を持って、誰が何を考えようと言おうと、行動し発言できる人です。

 舛添 要一厚生労働大臣なんか、私の憧れの人ですね。宙にういた年金記録の名寄せなんか、絶対1年でできっこないのに、「最後の一人、最後の一円まで」って堂々と自信を持って発言し、できなかったら堂々と自信を持って「そんなこと言っていない」と発言できるのですから。もし私が大臣で、できないことをできるなんて発言していたら、もう、胃潰瘍に片頭痛を合併し、最終的には鬱病になって切腹を覚悟するはめになっていたと思います。
 私が舛添大臣に憧れると書いたのは、決して嫌味でも冗談でもなく、ある意味本気で、あの気にしない性格になれたら、本当に楽だろうなと感じるのです。そんなこと感じませんか?。

 そもそも政治家は、舛添さんくらいの人間でないと務まらないかもしれません。いちいち1つの発言、1つの公約に縛られていたら、それで行動が制限されてしまいます。業者からお金をいただいていても、宴席に同席していても、知らぬ存ぜぬを貫けないような軟弱な精神構造では、政権与党の重鎮も務まらないでしょう。鈍感力ではありませんが、一方で叩かれ強いという側面もあるわけですから。反論されたらごめんなさいって言っているようでは、改革はとてもできるものではありません。

 ただ、我々の職場でも、同様に、人の考えていることなんか全く気にせず、自分勝手に行動できる人物がいます。そんなことやったらひんしゅく買うぞ、と思うことはふつう行動できないわけですが、それをやっても気にならない性格であれば、堂々とやって、楽ができるわけです。そういう行動をとる人間が、社会から追放されるかというと、意外にそうでもなく、俗に「憎まれっ子世にはばかる」といわれて、立身出世していく人も少なからずいるわけです。コレが被害妄想系の私から言うと、本当にうらやましいと言うか、究極に蔑んでいると言うか、なんと言うか・・・。まあ、一言で言って、「真似は、決して、できません!」。

 実は、私が以前から政治の話題について、野党が反対党であってはならないと主張するのは、そのあたりが原因です。そのあたりというのは、野党のときは反対していたのに、与党になったら手のひらを返すなんていうことが、(私が政治家だったら)できないから、矛盾の無い、一貫性のある主張をしてもらいたいと願っているのです。
 まあ、別に私が野党の政治家じゃないから、余計な心配しなくてもいいか・・・。政治家たるもの、主張を180度変えるぐらいのことができないと、務まらないって言ったばかりでした・・・。

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2007/12/12

福留につけられた評価

 福留孝介のメジャー行きが決定しました。新聞紙上ではカブスが最有力だそうですが、なんと、年俸が16億??なんだとか・・・。この新聞記事が正しいかどうかわかりませんが、最低限、日本の球団が出せる金額ではありませんね・・・。この年俸差を考えれば、優秀な日本人選手は日本にいたら損どころではありません。我がドラゴンズ出身の福留には、年俸のプレッシャーにつぶされないようにとエール??を送りたいですね。

 ちなみに、福留が巨人に行かなかったことは、中日にとっても、巨人にとっても、日本球界にとっても良かったと思っています。まあ、巨人は相変わらずの人さらいを続けていますが、巨人ファンの皆さんはあれを本当に納得しているんでしょうか?。私にはどうも合点がいきませんが・・・。

 それにしても、日本のプロ野球選手が、世界最高峰のメジャーリーグへ行きたいというならまだしも、ここまで年俸の格差がついてしまうと、憧れだけが問題ではなく、憧れがなくてもメジャーに行くことになってしまうでしょう。中日が福留に提示した金額が、評価としては低かったとしても、7~8億なんてお金はもちろん出しすぎでしょう。それがアメリカでは余裕の10億円越えどころの金額ではないのですから、そもそも日本に留まっている方がおかしいという話です。

 日本のプロ野球から有力選手が抜けて、野球人気がなくなってきていますが、正直歯止めをかけるには、根本的に年俸を上げるしかないでしょう。もし、年俸を上げるだけの余裕が無いのであれば、アメリカに選手をとられるのはしょうがないと思います。あくまで日本のプロ野球は、アメリカ大リーグの下部組織になり、いい選手を育ててはアメリカに売るという事になります。多少の緩衝材として、ポスティングのような球団への補償制度を、FA選手に対しても早くアメリカ大リーグとの間に締結する必要があると思うのですが、このままただ選手が採られるだけというのであれば、まあ、日本のプロ野球もおしまいという感じがしますが。

 ヨーロッパのサッカー選手も、日本のJリーグと比べれば異常な年俸体系で、日本の有力選手がヨーロッパへ行くのも当然でしょう。それにしてもJapan Monneyが世界を席巻したのは一昔、こんなところからも日本が三流国になる前兆を見ているような気がしなくもありません・・・。

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2007/12/10

ブランドの価値

 高級時計といえば、ROLEX。今、父の形見のROLEXの時計を見せびらかすように身につけている私ですが(笑)、別に時計マニアでもなんでもない私にとって、この時計の高級時計たるゆえんが全くわかりません。値段が高いことだけはわかっていますが・・・。

 高級時計の高級たる所以、それはいくつかあるのでしょうが、素人的には、(1)ファッション、装飾性(2)正確性だと思いますが、(3)動力も入れましょうか。(1)はデザインとか、ダイヤを使っているとか、そんな話で、芸術音痴の私には全く理解不能な部分です。ちなみに私が使っている時計に高級宝飾はありません。そして素人的に、時計で最も大切な部分だと思うのが(2)の正確性でしょう。時を刻むのが仕事の時計ですから、高級たるにはその正確性がなければ話になりません。

 しかし、私の時計の場合、身に着け始めた当初半年間ぐらいは極めて不正確でした。とにかくどんどん進んでいってしまうのです。一日数分進み、しばらくたつと5~10分近くも進んでいました。そもそも、時計は少しぐらい進んでいた方が、時間に追われる私にとっては、好都合?なのですが(笑)、とはいえ、数週間に一度は針を戻さねばならず、コレが本当に高級時計かと、まさか偽物?と疑うほどでした。

 ただ、これがまた不思議というかなんと言うか、1年以上使ってみて、徐々に時計としての正確性が出てきました。最近一週間での進みは5秒とかなり短縮しています。このままいってくれればいいのですが、徐々に遅れるようになってもらっても困ってしまうのですが・・・。

 しかし、動力という面ではどうなんでしょうか。動力が電池の場合、何年かに一度交換が必要ですから、面倒くさいといえば面倒くさいわけです。もちろん私の時計は電池ではなく、いわゆる自動巻き(というのでしょうか)で、体動などで自然にねじが巻かれ、永久に止まらない?仕様になっています。まあ、それが高級の所以かどうかはよくわかりませんが。

 電池交換の手間は無いわけですが、問題なのは、日曜日などにはずしていることが多いと、月曜日の朝は止まっていることが多いということです。他の時計との比較など全く私にはできませんが、一日位(実際には丸一日はめないということはほとんど無いはずなのですが・・)動かさない位で、止まっているというのはちょっと困ります。むしろ電池の方がいいのではと思ってしまいます。

 私のような価値判断からすれば、もっと安い時計でいくらでも正確で永久使用のものがあります。嫁の時計は、ソーラーの電波時計ですから、永久正確仕様です。なにも高くて、不正確で、すぐ止まる時計を買わなくてもいいような悪いような・・・。まあ、ROLEXを悪く言うつもりはなく、ブランド価値は高いのでしょうが、他人の価値判断ではなく、自分なりの価値判断で物の良し悪しを考えればいいのかなあと考えます。
昨今の大ブランドの偽装事件などを考えると、まさにこのブランドに価値観を置いていることの、警鐘かなあと漠然と思っている私でした。

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2007/12/06

学力低下と理科離れ

 ゆとり教育が行われてから、学生の学力低下を指摘する声が高まっています。OECD内での学力順位の低下もあるようですし、小中学生の理科離れも進んでいるようです(理科苦手…小中生50%が質量保存の法則わからず)。

 私は以前から、教育に関しては「無駄論」を展開しておりました。そのきっかけの記事、天動説で、いいんじゃない?無駄な知識は無駄なのか?天動説論争(続編)等を参照いただければと思います。我ながら、なかなか気合の入った記事を書いておりました(笑)。世界史不履修問題で、無駄論を叫んだこともありました(無駄論を高らかに叫ぶ)。

 この学力低下に対して、玄人素人それぞれに、いろいろな意見が飛び交っていますが、残念ながら、この無駄論的発想の意見発信は無いようにも思います。結局のところ、「ゆとり」の敗北であり、また「詰め込み」を行うしかないという発想でしかありません。つまり、学力が、テストや受験戦争で鍛えられていくという構図は全く変わっていないわけです。つまり、理想論的に「ものを考える、考えさせる授業を」などと言っている方もいるようですが、目的が受験であれば、考えようともしない無駄な暇つぶしになるだけではないでしょうか。

 私は職業柄やぶ医者をやっていますが、もし私が医者にならなかったら・・・なんて考えもしなかったのですが、最近それに気付いてきました。コウノトリやトキの野生復帰の仕事、あるいは、絶滅危惧種の保護の仕事だろうなと思っています。このコウノトリやトキの話題になると、やたらと興奮するのを自分自身、非常に強く感じるからです(笑、コウノトリの郷と彰の介の愚)。はっきり言って、医者を辞めて佐渡にでも行こうかと思うくらいですが(嘘)、まあ、別にやめなくて佐渡に行ってもいいか・・・。

 しかし、理科無関心世代が多くなると、こんな自然復帰の話は、全く関心が無いか、あるいは薄っぺらな自然保護思想がはびこる結果になるのでしょうね。受験勉強をいくらやっても、そのあたりの構図は変わらないことは先に述べたとおりです。
 そんなことを考えると、なんとなく、この教育問題に関して、国が舵を切り直そうとしている方向は、あさっての方向のような気がしてなりませんが・・・。

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2007/12/04

気合入りすぎの星野JAPAN!

 野球・星野JAPANが北京オリンピックの出場権を獲得しました。いやー、選手一人一人の気合の入り方が尋常ではなく、見ているこちらもしびれました。実力差を考えればアジアで日本が一番強いのでしょうが、ある程度、運の要素が強い野球というスポーツの性格上、一発勝負では何が起きるかわかりません。そう考えると、高校野球(完全トーナメント)での連覇なんていうのは、よほど実力が抜けているうえに相当な運がないと難しいでしょうね。

 おそらく、日本が実力的には一番ということは、韓国も台湾も当然理解していると思います。そこで、私が考えるのは、韓国、台湾の選手が、一番のはずの日本選手のあの緊張感と真剣さと、一球一球に鼓舞するあの気合を見せられてどう感じていたかということです。例えば、世界一強いチームといえばアメリカなのでしょうが、日本とアメリカが対戦し、アメリカが本気で大リーグの超一流選手を並べた上に、日本と同様の緊張感で戦われたら、おそらく試合としては接戦になったとしても、結果は間違いなく負けるでしょうね。それぐらい、今回の日本チームはある意味、自分達の実力を卑下するというと違うのでしょうが、対戦チームを同等かそれ以上と考え真剣勝負を挑んだところに勝因があったと感じます。

 緊張感と気合といえば、昨日の台湾戦で、かなり得点的にはリードした場面で、選手が1つのアウト、1つの走塁に関してもおろそかにしないプレーを続けていたことにはびっくりしました。あれをされたら、台湾チームも手も足も出ない状態になったでしょうね。この緊張感が、そのままオリンピックへ続いたとしたら、期待に答えてくれると思うのですが、気合が入りすぎて、星野監督の体調に異変が起こらないことを祈りたいですね。

 まあ、当然ですが、勝つのが目的の試合において、星野監督の采配に文句を言う人は皆無でしょう。ダルビッシュをなぜ完投させないとか、スクイズまでして勝ちたいかとか、ホームランバッターにバントさせるのかとか、そんなことは感じもしないはずです。
 何が言いたいかって、日本シリーズの山井の交代批判に文句が言いたいだけです・・・・。根に持つタイプでして・・・・。
  
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