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2008/01/29

憧れのノーワーキングリッチ?

 「名ばかり管理職」そんな言葉が報道されています(マクドナルド訴訟 店長は非管理職 東京地裁が残業代認定)。そういえば最近、飲食チェーン店などに行くと、店長にしては随分若いなあと思う人が働いていました。やり手なのだろうと漠然と思っていましたが、あの方々も、実際には経費きりつめのための犠牲者だったのでしょうか。

 管理職は残業代がつかないのに目をつけて、一般の仕事をさせておいて管理職に就けるなんてよく考えたものです。素人的には、だったら残業せず、実際お店の方がどうなってしまうのか、本社の本当の管理職の皆さんに見せつけたらどうかとも思ったりもします。店がおかしなことになって、店長失格ということになれば、めでたく管理職からはずされて、残業代がもらえる・・・・、まあよくわからない、私の作り話ですが。現実には、こんな社員は即刻「クビ」ということでしょうね。そういう職を失うかもしれないというリスクを考えれば、裁判にせよ何にせよ、この店長の行動に出たという勇気には、脱帽という思いです。

 こういうワーキングプアー系の管理職がいる一方で、肩書きだけで全く働かず、高~い給金もらっている連中もこの世には存在しています。まあ、ノーワーキングリッチ??とでも言うのでしょうか。この手の人たちは、最終的な仕事である「責任をとる」ことさえしません。なにしろ働かないから、責任の取りようも無いわけです(でもやっぱり、責任は現場が取らされる)。しかし、こう書くと、そんなノーワーキングリッチ系の人間にはなるまいぞと思うのですが、実際我々が真にうらやましいなあと思っているのがまさにこのノーワーキングリッチではありませんか。なってしまえば、そんな罪悪感はどこかに消えて、ノーワーキングを享受するため、いかに下っ端を働かせるかということしか考えなくなってしまう・・・。「そうだ、店長っていう肩書き与えれば、やる気出して働いてくれるだろう!」・・・、本当に名案中の名案です。

 少し年をとってきて、徐々に管理職的地位になった私の反省も含んでいます。一応気持ちとしては、「働かざるもの食うべからず」、「現場を知らずしてものを語らず」、とは思っていますが、時々こうして反省しないと、堕落してしまうので、自虐ネタは今後も欠かせません(笑)。

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2008/01/22

高齢者虐待防止法

 高齢者虐待防止法、この法律で初めての逮捕者が出たようです(「高齢者虐待防止法」違反で初逮捕、調査に抵抗の43歳女)。実を言うと、私こんな法律があることを全く知りませんでした(恥)。しかし、法律の概要を読んでみると、当たり前の話ですが、医師(やぶ医者も含む)は虐待の可能性を知る立場にありますから、協力しなくてはならないとなっています。それを知らなかったというのは、全くもって、言い訳にもなりません(恥)。

 なんでそんな事を言い出したかといえば、正直以前から特に老人に対する虐待を問題だと思っていたからです。近年、子供に対する虐待は大変問題になっており、社会問題化し、報道などでも大きく取り上げられています。しかし、残念ながら、限りない未来がある子供たちとは対照的に、老人が厄介者扱いされても、家族的にも社会的にもあまり問題にされないことが多いと感じていたのです。

 明らかに暴力を振るっていると思われる介護者、床ずれでボロボロになるまで放っておく家族・・・、そんな老人虐待の現実を、医療現場で見ることが希にあります。今までは何もしようがなかった(と思っていた)のですが、ちゃんと報告しなければならない立場にあることがわかりました。が、今回の逮捕者のような、極端な放置や虐待ではなく、プチ虐待は残念ながら世の中に山のようにあるでしょう。

 問題点は2つ。子供ではなく老人だから問題視しない、あるいは、されてこなかったことは、今後十分啓蒙し解決していかなければならないこと、そしてもう1つは、老人介護の過酷さが、この虐待を生んでいる可能性があることでしょう。この問題、子供の虐待と同じように、問題視し、報道されることを望みます。

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2008/01/09

木陰の警察に意味はあるのか?

 朝、私の通勤途中(私は歩き通勤)の信号のある、まあまあ大きな道路の交差点を過ぎたあたりの木陰に、警察の皆様が隠れています(笑)。おそらくシートベルト着用の有無などの取締りをするために、交差点からは見えにくい木陰に隠れていると思われるのですが、毎朝その様子を見るたびに、意味無いなあと感じています。

 私が今住んでいるところはちょっとした田舎で、私の言う道路の交差点に関して言えば、北に抜ける道が、交差点を過ぎたところで曲がりながら細くなります。この曲がっているところがミソで、左手にちょうど木が何本か生えているために、ちょっとした死角になっているのです。ここに交番があるのですが、交差点からは50m程度にもかかわらず、この交番は全く見えません。そして、ここに、くもの巣を張るように警察が目を光らせているわけです。

 冒頭にも書いたように、私はこの「隠れて取り締まる」ということに何の意味があるのか、全く理解できません。実はこの交差点、90°に交わっておらず、さらに南東の角が小高い岡の端に当たる関係で、非常に見通しが悪く、自動車が歩行者無視(あるいは気付かず)で右折、左折することがよくあります。また、正直言うと、田舎にありがちな信号無視の類も少なからずあるので、歩行者である私は、場合によって命がけの道路横断になるのです(やや大げさですが・・・)。
 
 それを考えると、もし、警察の取り締まりの理由が、「交通事故の予防」にあるとしたら、当然、この交差点に立って交通整理をしてもらいたいのです。交差点に警察が立ったからといって、シートベルトの取締りができないわけではありません。交差点に立つ警察を見て、あわててシートベルトをしたり、携帯電話の通話をやめるドライバーもいるのでしょうが、それはそれで、十分抑止効果が出ているわけですから、十分目的にかなっています。ついでに我々歩行者も安全に道が渡れるので、その効果たるや木陰に隠れる取締りの何十倍にもなるでしょう。

 飲酒運転の取り締まりも、抜き打ち的に行う位なら、居酒屋等の飲食店の駐車場の前で、「お酒飲んでいませんよね?」と声かけしつつ、啓蒙した方がいいのではないかと思いますが、そういうことはあまり行われていませんね。本当か嘘か知りませんが、俗に、「警察には罰金のノルマがある」と揶揄され、その取締りに意地の悪さを感じることが多々ありますが、真の目的が何なのかをはっきりさせ、その目的に沿った方法を取ってもらいたいものです。
 おっと、真の目的が「交通事故の予防」ではなく、「罰金徴収」だから、木陰に隠れるのか・・・・、ここまで書いてやっと気付いた・・・(笑)。

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2008/01/04

高齢者は「お餅禁止」を

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もやぶ医者の屁理屈、遠吠え、嫌味、わがまま、しょうも無い話など、要するにどうでもいい記事にお付き合いください。

 ところで、正月(元日)を久しぶりに(約10年ぶり)実家で過ごし、雑煮を食べた私が、新年早々こういう話題もなんなのですが、今年もまたこんな記事が新年の風物詩かのように載っています( <餅の事故>のどに詰まらせ都内などで5人死亡)。

東京都内などで1日から2日にかけて、お年寄りらが餅をのどに詰まらせる事故が相次いだ。都内では59~92歳の男女計13人が病院に運ばれ、2人が死亡した。 東京消防庁は「お茶や汁物と一緒に食べたり、小さく切って食べるようにしてほしい」と注意を呼びかけている。
 新年の病院の当直をやっていると、一人や二人は「もち誤飲」の患者が運ばれるもので、全国で調べたら、一体何件の事故があるのか見当もつきません。

 「餅が食べられないくらいなら死んだ方がいい」と言われるかもしれませんが、正直、この誤飲の事故の多さを考えると、高齢者のお餅は正直禁止してもいいくらいではないかと感じているのは私だけでしょうか。一般の方まではともかく、脳梗塞などをわずらい飲み込みの悪い方、障害などがあって施設におられる方などは、考慮してもいいのではないかと感じています。特に老人保健施設などでは、スタッフの数と、入所している方の数に開きがあるわけですから、目が届かない事態が起きることも多いと思われます。それを考えると、せめて、老健などの施設では、禁止すべきと考えますが・・・。

 まあ、正月ぐらいは、正月らしくというのもわかるのですが、餅の誤飲は最初に書いたように、新年の風物詩ではありません。小さく切って食べろというのが、根本的な解決策とは、到底思えません。

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