憧れのノーワーキングリッチ?
「名ばかり管理職」そんな言葉が報道されています(マクドナルド訴訟 店長は非管理職 東京地裁が残業代認定)。そういえば最近、飲食チェーン店などに行くと、店長にしては随分若いなあと思う人が働いていました。やり手なのだろうと漠然と思っていましたが、あの方々も、実際には経費きりつめのための犠牲者だったのでしょうか。
管理職は残業代がつかないのに目をつけて、一般の仕事をさせておいて管理職に就けるなんてよく考えたものです。素人的には、だったら残業せず、実際お店の方がどうなってしまうのか、本社の本当の管理職の皆さんに見せつけたらどうかとも思ったりもします。店がおかしなことになって、店長失格ということになれば、めでたく管理職からはずされて、残業代がもらえる・・・・、まあよくわからない、私の作り話ですが。現実には、こんな社員は即刻「クビ」ということでしょうね。そういう職を失うかもしれないというリスクを考えれば、裁判にせよ何にせよ、この店長の行動に出たという勇気には、脱帽という思いです。
こういうワーキングプアー系の管理職がいる一方で、肩書きだけで全く働かず、高~い給金もらっている連中もこの世には存在しています。まあ、ノーワーキングリッチ??とでも言うのでしょうか。この手の人たちは、最終的な仕事である「責任をとる」ことさえしません。なにしろ働かないから、責任の取りようも無いわけです(でもやっぱり、責任は現場が取らされる)。しかし、こう書くと、そんなノーワーキングリッチ系の人間にはなるまいぞと思うのですが、実際我々が真にうらやましいなあと思っているのがまさにこのノーワーキングリッチではありませんか。なってしまえば、そんな罪悪感はどこかに消えて、ノーワーキングを享受するため、いかに下っ端を働かせるかということしか考えなくなってしまう・・・。「そうだ、店長っていう肩書き与えれば、やる気出して働いてくれるだろう!」・・・、本当に名案中の名案です。
少し年をとってきて、徐々に管理職的地位になった私の反省も含んでいます。一応気持ちとしては、「働かざるもの食うべからず」、「現場を知らずしてものを語らず」、とは思っていますが、時々こうして反省しないと、堕落してしまうので、自虐ネタは今後も欠かせません(笑)。
人気blogランキングに登録しています。ぜひ清きクリックを!
↑↑クリック!
BlogPeople「ニュース・一般」ブログランキングにも清きクリックを! ↑↑クリック!
| 固定リンク
コメント
マクドの店長さん裁判に勝てて良かったですね。色々な外食産業では店長として働く人が最も劣悪で厳しい仕事を押し付けられているようです。この判決が少しでも待遇改善に繋がってくれればと思います。
投稿: アッテンボロー | 2008/02/03 23:06
アッテンボロー様、コメントありがとうございます。
この判決まで、名ばかり管理職なんていうものが存在していることさえ知りませんでしたが、こういうことが横行していたことを考えると、この判決は大きいですね。問題は真の管理職の意識の問題でしょうね。
投稿: 彰の介 | 2008/02/04 09:02