« 経済評論家と競馬評論家 | トップページ | 戦国武将のソムリエ »

2009/01/15

結果論的評論家による結果論的解説

 歴史に「タラレバ」は無いと言われますが、歴史マニアであれば、「あのときあの人がどうだったら・・・」的な想像をいろいろと巡らすものです。私もその昔、無駄論的坂本竜馬で、坂本竜馬が暗殺されなかったら・・・なんてことを考えたのですが、まあこういう好き勝手な想像くらいは何も問題ないでしょう。たぶん。
 
 ただ、勝手な歴史の想像ならただの想像ですすみますが、歴史家なる人たちの歴史的事実の解説が、結果論であるということを忘れてはなりません。結果論とは、言い換えれば想像でしかないのですから・・・。
 
 例えば、織田信長の桶狭間の戦いなんてどうでしょうか。10倍する敵に勝った信長を賞賛する声が大半なのはあるいみ当然です。そしてその勝因について、「情報収集が重要なことを見抜いていた」「目標を義元の首一つに絞った」「奇襲がばれないように家臣に方針を明かさなかった」「雨が信長軍の行動を隠した」など、いろいろと解説されていますが、それはあくまで結果論的解説です。これら解説を何の違和感なく受け入れてしまうと、ついつい信長が「100%勝つことがわかって全ての準備をしていた」感がありますが、決してそんなことはないでしょう。信長にしてみれば、もちろん打つべき手は全て打ったのでしょうが、あくまで「一か八か」の賭というか決断をして出陣したに違いありません。もう一度桶狭間の戦いをやり直せたとすれば、結果が全く異なる可能性も十分に考えられるでしょう。

 徳川家康の関ヶ原の戦いも同じことが言えるのではないでしょうか。結果が結果だけに、家康は勝算100%で関ヶ原に望んだ感がありますが、決してそんなことはないでしょう。何しろ、味方は豊臣恩顧大名ばかり、ついでに徳川の本隊が到着せずと言う状況です。それでも、三成が動いたこの時が最大のチャンスとみて動いた、まさに賭であり決断であったと思われます。どうも三成と家康が比較されて、その器や石高の違いから、家康に寝返るのは当然的な解説が多いのですが、そこは戦国時代です。三成と家康双方の大決断、大勝負であり、まさに「戦は時の運」であったと言うのが私の結論です。

 といって歴史家の解説にけちをつけたいわけではありません。検証不能と言うだけのことです。どちらかと言えば、それにもましてひどい、現代の「政治・経済評論家」なる方々の結果論的解説に辟易しているという話です。ということで前回(経済評論家と競馬評論家)につながるのですが、どうも私はこれら評論家の方々の解説が気に入りません。なにしろ、ことが起きる前には何も言っていなかったどころか、時には反対の解説をしていたのに、事態が急変するととたんにしたり顔で解説を始めるのですから・・・。

 例えば原油価格。価格が上がることの解説をさんざんし、経済への悪影響を言いふらし、政府の無策をさんざんに言ってきた人たちは今どうしているのでしょうか。私は素人ながらも、あの恐ろしい原油価格の高騰にバブル的要素を感じていたのですが(←まあ、こういうのをしたり顔の結果論的解説というのですが・・・)、そんな指摘をしていた人は、私の知る限り皆無です。そして何しろ、原油価格が急落している今、どうすべきかを解説する評論家はいません(聞こえてこないだけかもしれませんが)。問題の無いときこそ、問題時の備えをするべきでしょう。漁業関係者に燃料を備蓄しろとか・・・(あまりにも素人的意見過ぎますか・・・)。

 たとえば麻生総理。次の総理は麻生だ、実力の麻生だ、国民的人気の麻生だと解説していた人たちに、今の低支持率の責任をとってもらいたいと思うくらいです。麻生の政策に期待は持てない、漢字も読めない、と解説していた評論家は皆無だったでしょう。だいたい、秋葉人気を国民的人気と言っていた評論家は正直ダメ親父としか言いようがありません・・・。お坊ちゃまで国民の目線に立てないなんて今頃それらしく言われていますが、就任前に聞いた覚えはありません。
 
 総選挙の時期も、麻生総理に変わって直ぐだと解説されていましたが、今では任期満了までかもと言われています。「一度解散に流れた流れは戻しようがない」と言っていたあの評論家は、ヒゲ剃って出直せと言いたいのですが、今でもしたり顔で政治の解説・・・。

 ということで、私の結論は、評論家なる方々をこき下ろすことが目的ではありません。まあ、所詮人間の浅知恵では、私を含めて、「タラレバ」を語るか、「結果論」を語るかしかできないというお話しです。私が気に入らないのは、「したり顔」。したり顔が許されるのは、世界広しといえども、「彰の介」ただひとりじゃなかったでしたっけ?。

 人気blogランキングに登録しています。ぜひ清きクリックを!
 ↑↑クリック!
 BlogPeople「ニュース・一般」ブログランキングにも清きクリックを! ↑↑クリック!

|

« 経済評論家と競馬評論家 | トップページ | 戦国武将のソムリエ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45497/43751235

この記事へのトラックバック一覧です: 結果論的評論家による結果論的解説:

« 経済評論家と競馬評論家 | トップページ | 戦国武将のソムリエ »