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2009/03/26

小沢代表へやめてコール

 秘書逮捕で去就が注目されていた、民主党小沢代表が、代表継続を宣言しましたが・・。
 うむむ、残念。なぜやめない・・・。

 なぜ民主党は、小沢代表でなければいけないのでしょう。巷に聞こえてくるのは「次期総選挙に勝つため」という理由ですが、はたしてそんな理由で代表を続けてもらっていいものやら。
 
 仮に、このまま総選挙に突入して、その理由どおりの結果で民主党が政権をとった場合、次期日本国総理大臣は小沢氏ということになりますね。う~ん、選挙直前に、お金がらみで秘書が逮捕された疑惑の小沢氏が総理大臣ですか。私個人的には、まったくありえない選択ですね。
 
 私はそもそも、今回の秘書逮捕のニュースが流れたとき、「これで次期総選挙は民主党できまり!」と思っていました。
 旧自民、旧田中派の小沢氏には、どうしてもいいイメージが持ちきれず(今回もろにイメージが現実になりました)、次期総理にふさわしいのかどうか私は疑問視していましたが、これをきっかけにさっと代表を交代すれば、そんなイメージの払拭と、民主党のクリーンなイメージがさらにアップすると考えていたからです。

 ところが、論点が「国策捜査」という話になってしまいました。はっきりいって国策捜査とは、火のないところにむりやり煙を立たせて捜査をする事ではありませんか。おもいっきり火が燃えているのに、国策捜査も何もありません。捜査の時期が時期だから、罪が許されるという理屈が通らないのは当然です。

 あほう総理か、おかねざわ総理かの選択・・・、日本国民はどこまで不幸なのでしょうか。

 今からでも遅くありません、「小沢やめてくれ~!!」

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2009/03/24

WBC、私の選ぶMVP

 WBC、日本優勝おめでとう。世界一、2連覇、おめでとう。
 私は仕事で生では試合が見られませんでしたが、まあとにかく勝ってくれて”ありがとう”と言いたいですね。

 MVPは3勝の松坂とのことですが、松坂自身がいっていたように、現実には岩隈でしょう。松坂、岩隈を含め、投手陣のがんばりが全てだったと思います。

 ところで、ちょっとひねらないと納得しないのが私、彰の介でして、私なりにMVPを考えてみました。
 はっきり言って、Pでは無いのですが、是非とも「原辰徳監督」にMVM??として大拍手を送りたいです。

 選手の人選、采配が特に良かったのか悪かったのか・・・そんなことは関係ありません。どちらかというと現役時代から、その活躍に比して評価が低く、巨人軍監督になって、優勝しても、あまり名監督とは言われません。個人的な事情で、私は中日ファンであり、もともと選手だろうが監督だろうが、原という人物をかわいそうと思うことはあれ(引退間近の巨人ファンの冷たさは中日ファンの私からしてもかわいそうでしたが・・・)評価したことは全くないのですが、今回は別です。
 北京が北京だっただけに、今回の実績は評価すべきでしょう。私は大評価です。選手の調子を完璧に把握できていたのではないでしょうか。

 ということで、今回、中日の選手がすべて代表辞退をしたことに怒り心頭している私でした。今年、中日が優勝したとしても、全く意義がありません。だからこそ原監督にも頭が下がる思いです。

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2009/03/19

新研修医受難の季節

 ついこないだ紅白歌合戦を見たと思ったら、もう3月も半ばを過ぎました。もうすぐ桜舞う4月ですね。
 私は職業柄やぶ医者をやっていますが、我々医療界において、4月というのは特別な月でもあります。それは患者様にとっても特別な月なのですが。

 4月、それは年度の始まり、フレッシュマンが仕事を開始する月です。もちろん、病院も同じ、つまり、医者に限っていえば、新しい研修医の先生方が働き始めるわけです。いいですね。ういういしいですね。

 今をさかのぼること10数年前、当時は医師国家試験の関係で5月の連休明けでしたが、医学部を卒業したばかりの私も期待に胸を膨らませ、医者という仕事を開始しました・・・・。

 期待に胸を膨らませ???、もちろんうそです。不安な気持ちでいっぱいの中、仕事を開始したのは言うまでもありません。医師国家試験に合格したことと、すぐに医者として働けるかどうかということは、まったく別問題であり、はっきりいって、国家試験に合格したとしても、風邪薬の名前すらわからないのですから。

 私の場合、就職2日目に当直がありましたが、まあ、なんというか、しどろもどろだったことはいうまでもありません。患者さんから話を聞くのが精一杯で、投薬検査その他は上級医に相談することになるわけです。

 しかしまあ、この時期、研修医が何もできないことを知っていながら、上級医というのはここぞとばかりに、上級医ぶる悪い癖がでて研修医を困らせるわけです。

「はあ?そんなこと聞くの?基本からなってないね!。」

「点滴やってよ。はあ?点滴すらできないの?何もできないんだね・・・。」

 だから基本どころか風邪薬の名前すら知らないんです。点滴?できるわけないんです。学生時代に医療行為なんかやれるわけないんですから。しかし、上級医にもいろいろあって、面倒見のいい今の私のような(←強調)上級医もいれば、仕事嫌いの癖に下っ端に冷たい上級医もいて、当直などでは、上級医のあたりはずれが運命を左右することになるんですね。

 ただ、この時期、研修医を狙っているもう一種類の天敵が存在しています。それは・・・看護士の皆様・・・。基本的に、看護士さんというのは、医者の命令で動くシステムになっているわけで、まあこういうと語弊がありますが、当然医者のほうが看護士より偉いという関係にあります(簡単に言えばです)。しかし、フレッシュな研修医より、明らかに経験をつんだ看護士さんのほうが仕事をこなせるわけで、この時期、研修医はここぞとばかりに看護士の皆様の餌食になるんですね。

「先生、早く診察してください、患者さんが待ってます!!」

「え!こんな治療するんですか?ちゃんと上の先生に確認してください!!」

「この方にこんな検査必要なんですか??」

 うむむ、思い出すとなぜか胸がどきどき、冷や汗が出てくるのはなぜなんでしょう?。上記、要するに、いじめで言ってるだけですが(笑)、研修医としては、まったく反論するだけの力を持ち合わせないため、ぐっとこらえるしかないんですね。仕事ができるようになっていけば、自然と皆さん優しくなっていくものです。数人の例外を除いては・・・。

 そんなわけで、患者の立場になった場合も、この時期研修医の先生に診察してもらったり、注射してもらうようなことがあるかもしれません。
 私の立場上、患者様に置かれましては、寛大なる御心をもってして、研修医の治療を受けていただけませんでしょうかとお願いするしかありません。その道を通らなければ、まともな医者にならないのですから。
 
 いや、現在、医師不足が叫ばれる中、研修医の確保のために、あるいは研修医の医療行為による患者様からの苦情をなくすために、実に研修医に甘い病院も出現しています。基本的に研修医に医療行為をさせない、5時には帰宅、休日は出勤しないなど、医者として大丈夫かと思うようなことまで許しているところがあります。が、結果として、働かない、いつまでたっても基本手技が上達しないなどの問題があって、百害あって一利なしというのが私の考えです。だからこそ、患者様の御心におすがりするしかありません・・・。

 ということで、緊張のあまり、食事もまともに喉を通らなかった「あのころを」を思い出した私です。初心忘れるべからずと言いますが、忘れたい思い出です・・・。

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2009/03/12

日本医師会のCMに物申す

 最近、日本医師会がテレビCMを流しています。いずれリンク切れするかもしれませんが、見たことがない方はこのあたりのページをご覧ください。
 私は、職業柄やぶ医者をやっていますが、日本医師会の会員ではありません。健康保険の関係で、無理やり加入させられていた時期はありますが、別に強制加入団体ではないわけです。やぶ医者だから退会させられたわけでもありません(笑)。

 ところで、流されているCMの内容といえば、以前は、「夜間発熱した子供を抱えたお母さんが受け入れ病院がなくて困っている様子」、現在は、「勤務医が過労死レベルの仕事をこなしている」男性医師編と、「妊婦の産婦人科医が、妊婦さんにがんばれと励ます」女性医師編になっています。
 しかし、このCMには、なんとなく釈然としないものを感じています。日本医師会は、ひとごとのようにこのようなCMを流していていいのだろうかという疑問がわきあがってくるからです。
 
 まずは、このナレーションですが・・・
 

医療の現場を守るため、
国にさまざまな提言をしています

 まず第一に、基本的に日本医師会は開業医優位の団体であることです。その日本医師会が、勤務医が大変で医療崩壊が起きているとCMで訴えているわけですが、開業医の団体であれば、当然「勤務医の激務を開業医がしっかり支えていきます」と宣言すべきではないでしょうか。にもかかわらずなぜ、「国に提言しています」なのでしょうか。
 
 非常に勘ぐったものの見方をすれば・・・、大病院の夜間救急などが疲弊すると、開業医がその代わりの負担を求められることになります。おそらくそういった負担増や(勤務医より楽とされる)開業医への風当たりが悪くならないように、「勤務医さんのことも考えてますよ」というアピールをしているにすぎないのではないかと、一やぶ勤務医の私は勘ぐっているわけです。
 もちろん、開業医の先生方は(地域差はあるかと思いますが)当番制で夜間救急などを行っておられますし、また、開業医の先生によっては、勤務医以上の24時間体制で、疲弊しきっている先生がおられることも知っています。しかし、一やぶ勤務医の私に、 そんな風に勘ぐられること自体がこのCMの問題であり、勘ぐるほうが悪いといわれる筋合いはありません。まず医師会自身が何をするべきか提言すべきで、ひとごとのように、国に提言するでは納得がいきません。

 さらにこんな文字がCMに映し出されますが・・・
 

医師たちは闘っている。
医師不足という
もう一つの大きな病と。

 これも大きな違和感があります。はっきりいって、私が医学部に入学した10数年以上前から、我々医学生が何を聞かされていたかといえば、
 

君たちは、これから医師過剰時代を生きていくことになります。イタリアと同じように、タクシー運転手をしながら医者をやっていく時代になるかもしれません。

 なんていう話です。要は、医師の食い扶持はどんどんなくなっていくというという話であり、食い扶持確保のため、医学部定員を抑制してきたこと、さらには、女性を多く入学させる(女性は結婚などで休職したりやめる可能性も高い)という裏技まで聞かされていました。
 
 この医師養成の抑制は、医師が増えれば、医療費がかさむという国の政策だと思われがちですが、もちろんその側面はあるにせよ、基本的に医師による医師過剰時代を見据えた防衛策の面もあったことは間違いありません。現在私は、その働きかけを日本医師会がしていたという証拠を持ち合わせていませんが、最低限、医師会が医師過剰時代が来るという認識があったことは間違いないと思っています。

 したがって、医師不足という病を作り上げたのは、国でもあり、数年前の医療制度の改正でもありますが、医師自身が招いたものであることもまぎれのない事実だと思うわけです。したがって、今更、ひとごとのように、医師不足という病と闘うも何もないでしょう。恥ずかしいからこんなCM流すのはやめてもらいたいと願うばかりです。

 そんなわけで、私の思いは書かせていただきました。私の認識の誤りは数多くあるかと思いますのであまんじてご批判はお受けいたします。

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2009/03/05

医師による医師批判

 先日、NHKの番組で、「うつ病」治療の問題が特集されていました。すべてを見たわけではありませんが、その番組の画期的な点といえば、いい加減なメンタルクリニック系の開業医らの批判を堂々と番組の中で展開していた点です。しかも、患者側の視点から見た批判だけではなく、うつ病学会の医師も出演し、「こういう処方をする医師はおかしい」と指針まで解説していました。

 以前から、患者側からの医師批判や、マスコミによる医師・医療批判というのはままあるわけですが、医師による医師批判というのはあまり見たことがありません。
 例えば、「救急医療における患者受け入れ拒否」の問題においては、医師は基本的に現状の医療現場がいかに厳しいものかを情報発信し、医師の怠慢についての情報発信は皆無だったと思います。そういう批判は、私のようにネットの片隅で一人ごちるくらいのもので(救急外来の裏側救急外来の裏側2)、公になることはほとんどありません。素人の方の医療批判が、「現場を知らない!」とこっぴどく本物の医師軍団にと叩きのめされているネットの記事などを見るたびに、「現場を知っているとそうでもないことも多々あるけど・・」と感じていたやぶ医者彰の介でございます。

 医師による医師批判が基本的にされないのは、同業者同士のなれ合いそのものなわけですが、実は、我々医師というのは、学生時代から「他の医師の批判はすべきでない」と洗脳教育を受けています。批判が自分に降りかかってこないようにということなのでしょうが、いまさらながら考えてみれば、実におかしな話です。

 ただ、ものには程度というのもがあり、批判するといっても、まあなれ合いでもみ消してもいいかな(笑)と思える程度のものから、看過できないものまでいろいろあるわけで、看過できないものまでなれ合いでごまかす必要はないでしょう。いや、すべきではないでしょう。
 また、医師対マスコミみたいな構図で、ただの派閥争いのための論争をするくらいなら、むしろ身内を裏切ってでも真実を述べるべきではないかと私は考えます。
 
 そういう意味で、今回のうつ病学会による「だめ医師批判」は実に画期的であったと評価します。私は引き続き、影でこそこそと、医療の裏側を語ろうと思っています。そこに意味があるのかないのか、墓穴を掘るだけなのかどうかは・・・わかりませんが・・・。

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