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2009/04/09

ネットの典型としての「Yahoo!知恵袋」

 このブログでも「ネット対マスコミ」的な話題を何回か取り上げたのですが、私の個人的結論は、「ネット派とマスコミ派の派閥争いにすぎない」と思っています。
 ネットにはネットの、マスコミにはマスコミの、メリット・デメリットがあるわけで、どちらかがどちらかに勝るとか劣るとか、正しいとか正しくないとか、そんな結論には持ち込めないのではないでしょうか。

 ところで、最近、ちょっとしたことが知りたくて、「Yahoo!知恵袋」を何度か利用したのですが、いろいろな質問、回答を見ていて、「これはまさにネットとは何ぞや」という本質がこの知恵袋コーナーに凝縮されているなあと感じました。ネットとは何か、そのメリットとデメリットは何かを知りたければ、Yahoo!知恵袋を見よというわけです。(まあ、本来ネットを知りたければ2ちゃんねるを見よという話なのかもしれませんが、私はまったくそちらを利用しておりませんので・・・。)

 Yahoo!知恵袋とは、自分が思っている疑問を投稿し、誰かがその回答を投稿するという仕組みになっています。ちょっとしたことを質問したい場合には非常に便利で、大変役に立ちます。中にはアンケート的な質問もありますが、いろんな人の意見が聞けるという意味でも大変便利だと感じます。

 メリットをいろいろ上げてみましょうか。まずはいちいち専門書などを紐解かなくても、簡単に質問し回答を得ることができることでしょう。また、総論的な解説書があったとしても、具体的な手順がわからないなど、細やかな自分の疑問にあった質問ができる点も上げられると思います。また、いつでもできる、ネット環境があればどこでもできるというのもうれしいものです。回答も同じ悩みを共有する方が回答することもあり、参考になることも多いと思います。また、割と早く回答が得られるのもメリットに入ると思われます。

 これがテレビやラジオの相談室的番組であった場合、ほとんどの疑問は無視され、一部の質問にしか答えてくれません。というか、自分の質問が取り上げられるというほうがまれでしょう。もちろん疑問がふと沸いたときに、まさにその疑問をテーマにしたテレビ番組がそのときやっている可能性は極めてまれなのは言うまでもありません。

 デメリットも上げてみましょう。なんといっても、すべての質問に、その道の専門家が答えるわけではないことでしょう。通りがかりの人が、思い付きを答えることも多々あるのではないでしょうか。回答がついていない質問もあるようですが、そうでなくても、一人か二人、適当に答えていることもあります。
 要するに、回答の信憑性は誰も担保していないことが最大のデメリットでしょう。

 Yahoo!知恵袋ガイドラインを読むと、この解答の信憑性について、
 

もちろん、それらの答えは回答される方の知識レベルや思想、考え方などに左右されます。どのような質問をし、他の参加者から受けとった回答をどのように理解し、評価するかといったことはすべてご利用になる方々の責任において行われます。それらの回答内容がすべて絶対的に正しいとは限らないことを十分認識して、本サービスを利用してください。

 という見解で、いきなり信憑性を放棄してしまっています。そして、その後を読んでいけば、責任も負わない、保証もしないとしっかり書いてあります。もちろん回答者や、Yahooに責任を負わせたら、回答が集まらないのは言うまでもありません。「場と環境は与えますから、後はご自由に活発な議論をどうぞ」というのは、いかにもネットらしいといえばネットらしい、メリットと裏腹の大デメリットといえるでしょう。

 ちなみに、私は職業柄やぶ医者をやっているわけですが、その方面の質問を見てみると、残念ながら怪しい回答が結構あり、これを真に受けた質問者がその後どうなったのか心配でなりません。しかも、それら回答は、一見すると問題のある書き方はしていませんから(たぶん悪意はない)、真に受けるほうが普通と言えなくもありません。このあたり、簡単に信憑性を放棄してしまっていいものやらと思いますがどうなんでしょう。

 もう一つのデメリットとして、質問はしっぱなしで、似通った質問の統合は行われていないことです。もちろん回答の統合も行われていません。メリットとして、痒いところに手が届く細やかな質問ができることがあげられますが、それにしても同じような質問が当然のごとく乱立してしまっています。それぞれに回答も違い、優秀な回答と通りすがりの一言が同様に扱われています。したがってうまく検索を使っていい回答を見つけることができればいいのですが、うまく引っかからず、新規に自分がした質問にいい解答がつくかどうかは「時の運」というのも、デメリットの一つでしょう。

 マスコミに信憑性があるのかないのかは、まあそれぞれの案件によりますが(笑)、一応建前として、信憑性のない情報は流さないのが原則で、最低限、信憑性の放棄はありえません。NHKが、「なお、本日のニュースの信憑性は、視聴者の個人で判断してください」なんて言い出したら大笑いです。まあ笑えない事件も多々ありましたが・・。
 
 また、たとえば天気予報が、今日は衛星を利用して予報を出し、次の日は下駄を投げて予報を出し、そのまた次は通りがかりのおじさんに聞いて予報を出し、そしてその次はコンピューターを駆使して予報を出し・・・みたいなことが裏でランダムにやられていたとしたらたまったものではありません。予報の当たり外れの責任論はおいておいて(下駄のほうが確率よかったりして、大笑)、見たタイミングで信憑性が左右されてはたまったものではないという話です。
 
 ということで、いい悪いは別にして(上記のごとくメリットデメリットあり)、Yahoo!知恵袋に私が思うネットの典型を見たという話です。ここに、悪意や、誹謗中傷が加わると、マスコミ派の格好のネタになるのでしょうが、それはまた別問題であることを付け加えておきます。

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