霊感商法とエコ商法
霊感商法で印鑑を売っていた業者が逮捕されるという事件があったようですが、この霊感商法というのは非常に厄介なものだと感じます。どこまでが宗教的で、どこからが犯罪なのか、その線引きは非常に難しいような気がするからです。もちろん、非常に難しいということで、霊感商法を擁護するつもりは毛頭ありませんので、最初に断っておきます。
例えば、印鑑というものを考えてみると、ただの印としての役割ではなく、縁起物?というのでしょうか、商売繁盛を祈念して、或いは個人の幸福を祈って、印の材質やら何やらを考えて購入される方も多いと思います。上記書いたように、だからといって、「これを買わないと不幸になる」と脅し、高額なものを売りつける行為が良いわけがありませんが、しかし、「あなたの生まれ年であれば、象牙が一番良いと思います」位のことを言う業者はいるでしょう。象牙が一番幸福を呼ぶと言われていたとしても、その科学的根拠がないのはもちろん、この売り文句にはたぶんに宗教的なニュアンスが含まれ、不幸になるという脅しと内容は大きく変わりません。要するに程度問題であって、線引きが難しいと思うのはこのあたりのことが関係しています。
以前にも書いたのですが、日本の古来からの宗教にも程度の軽い霊感商法はいくらでもあります。
戒名なんていうのはその代表でしょう。「生前の彼の偉大な功績を考えますと院号を・・・」って、私は、はっきりこの場で言わせていただきますが、これは霊感商法です!(断言)。大体、親族が勢ぞろいしているところで、「院号を・・」なんて言われて、「ああ、いりません」ってなかなか言えるものではありませんよ。親戚の長老クラスが「そうですね・・」なんて坊さんに相槌を打ったら一巻の終わりです。しかも、常識的な5千円、1万円というレベルの金額ではないのですから・・・。これは霊感and集団催眠商法と言ったほうが良いでしょうか。
細かいことを言えば、神社の各種お守りや、合格祈願などの絵馬などはどうなんでしょう。その効果の科学的根拠はもちろんありません。神社批判は、以前、初詣CMに異議ありという記事に書いたことがあります。神社側がお守りや絵馬の効能について検証を行うことはないでしょうから、根拠のないものを宗教的に売っている時点で霊感商法です。
まあ、犯罪かどうかはただの程度問題(線引きの問題)で中身はそれほど変わらないと思っているわけです。
そして、昨今の「エコ商法」も霊感商法の親戚みたいなものでしょう。エコ商法に限らず、電化製品でいえば一昔前の「ファジー商法」ちょっと前の「マイナスイオン商法」もまさに霊感商法みたいなものです。アサヒのスーパードライが売れ出した頃には、ちまたに「ドライ商法」?(やたらにドライと名のつくわけのわからない商品があふれた・・・)ました。まあ、昨今の「産地偽装」こそ犯罪とされていますが、これらの商法と根本は変わりません。
「電気代節約」「CO2削減」という言葉と、「あなたは不幸になりますよ・・・」という脅しと、騙している点でなんら変わるものではありません。もちろん、上っ面の「電気代節約」「CO2削減」という言葉にうそはないのでしょうが、実質、購買意欲をあおり、買い替えを促す時点で「エコ」ではありませんし、電気代の差額の回収や実質的CO2の回収にいったい何十年の月日が必要か、全く説明してないところは、騙しですね。まさに霊感商法です。
ということで、かきなぐってしまったので、そのうち関連記事を書きたいと思っています。あまり説明しすぎて、どつぼにはまるのも困りますか・・・。
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