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2009/07/30

パクリは文化?

 先日、「学べる!!ニュースショー」なる番組で、「中国ってこんな国」なる内容の放送がされていました。
中国といえば、著作権なる概念はなく、パクリ王国の印象がありますが、そこのところを、ジャーナリストの池上彰氏がうまく解説していました。まあ、うまく解説されても、中国のパクリ王国の地位が揺らぐものではありませんが・・・。

 中国のパクリ体質のひどさに関する質問に対して池上氏は、
 

「歴史的に、経済が次第次第に豊かになってきて、「「自分の国で作ったものを他の国にまねをされると困るよね」」と言う状態になって、初めて、そういう著作権の意識って生まれるんですよ。日本もあまりえらそうなことは言えなくて、昔は、他の国で作ったものをそっくり物まねをして、輸出していたという時代がありました。」

と解説していました。中国はまだ発展途上ということで、別に中国の擁護発言ではありません。著作権やオリジナルに対する思いというものが、どのような過程で生まれてくるのかをうまく解説されたなあと感じました。中国も自国発の確固たる製品を作り上げ、思いっきり真似されれば、著作権をうるさく言いはじめるのでしょう。まあ、過去の自分たちの姿を反省するかどうかはわかりませんが・・・。

 と言って、日本ではすでに「パクリ文化」や「便乗文化」なるものが絶滅したかと言えば、決してそんなことはないと思われます。
 その昔、アサヒスーパードライが人気を博したときは、巷に「ドライ○○」というわけのわからない商品があふれました。スーパードライつながりでビールのことを言えば、缶の包装、ネーミングなど、「パクリ商品」が山のようにあります。電化製品など、以前「ファジイ」「マイナスイオン」なるキーワードで、同じような商品が店頭に並び、現在「エコ」なる非エコ商品?が多数売られています。アップルのiMac?でしたか、そっくりのコンピューターを売り出したメーカーもありました。便乗と言う意味では、昨今の「産地偽装」も同じ類でしょう。「まねをすれば売れる」が、「国産と書けば売れる」に変わっただけですから。

 私は、オリジナル商品を生み出そうとせず、パクったり、便乗したりして、「楽して儲けよう」という考え方は好きにはなれません。しかし、一般に世間では、あからさまな「パクリ」はまずいとしながらも、あれが売れるならうちもちょっとまねして・・・的な考えは、少なからず許されてきたような気もします。それはパクリではなく、競争の中でやむを得ずという部分もあったかもしれません。

 先日、そんな「パクリ文化」の偉大さに気づいたのが、各地方にある「ご当地グルメ」です。歴史的に名物料理というのは、その土地でしか取れないもの、その土地でよく取れるものがベースになっているとは思いますが、それだけではありません。
 例えば、現在「名古屋めし」の一つとされている「あんかけスパゲッティ」は、あんかけの具や、パスタが名古屋名産というわけではありません。おそらく、どこかのお店でこの「あんかけスパゲティ」が考案され(とある資料ではヨコイということになっていましたが)、多くの店がパクったに違いありません。そのように、どこかで「元祖」のオリジナル商品が作られ、その地方の店が徐々にパクることで「ご当地グルメ」が誕生したのではないかと考えたりするわけです。

 昨今、地方の戦略として「ご当地グルメ」を創出する動きもあるようですが、いわゆる昔からあるB級グルメ的なものには、「パクリ文化」は必要不可欠だったに違いありません。「あの店であんなのが売れているからうちでも出そう」ってな感じでしょう。
 
 これはいいことなのでしょうか、悪いことなのでしょうか?。私は上で書いたとおり、基本的にオリジナルを作り出さず、パクって儲けようとする考え方はあまり好きにはなりません。現在の著作権や特許的な考え方からすれば、「元祖」の利益が確保されなかったと言うことになるでしょう。
 ただ、例えば「あんかけスパ」であれば、ある一軒の店に行かなくても多くの店で食べられるという客としてのメリットがあります。また、逆にやっぱり「ヨコイのソースしかいや」的な元祖帰りも見られます。あんかけスパと言えども、まずいものはまずいわけで、パクリと言えども手抜きは許されないわけです。そういう意味で、広まったあとにオリジナルが際立つという現象もおきてきて、それはそれでいいことのようにも感じられます。

 そんなことを考えると、パクリ文化もまんざらではない?かもしれず、パクリ文化の良し悪しに関する結論は今のところ出せません。ある意味、世間においしいものや便利なものが広がると考えれば、著作権だ特許だなんて考えはちっぽけな考え方かもしれません。
 最終的には、「職人のうでこそ特許」であって、「まねできるものならまねしてみろ!」というのが、健全な姿のような気がしてきました。

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2009/07/28

借金は財源の根拠か?

 選挙モードに入り、自民、民主の中傷合戦が繰り広げられています。私個人は、自分たちの政策を訴ええるべきで、他方の足を引っ張るのは見苦しいと思っていますが、まあ、自分たちに自信がなければ、他方を非難するしかありませんか。一種の駐禁症候群ですね(派閥論と駐禁症候群)。

 ところで、民主党の政策に対する自民党の批判の一つに、「財源不明確」というものがあります。何事も、いいことを言えば、受けがいいわけですが、お金のかかる事に関しては、財源をはっきりさせなければなりません。野党であれば、「無駄をなくせば財源が確保できる」と言いっぱなしていればいいのでしょうが、民主党が政権をとった暁には、計算どおり(計算していない可能性もありますが、笑)に財源が確保できるかどうかは、結局のところよくわかりません。最低限、財源は奪わないと獲得できないでしょうから、民主党に各方面とのけんかに勝つ力があるかどうかは全くの未知数といえるでしょう。

 それはそれとして、自民党の批判そのものはどうなんでしょうか。確かに「民主党の政策は財源不明確」と言うだけあって、自民党の経済対策の財源ははっきりしていたといえるでしょう。
 要するに、国債ですよね?。今回の対策だけではなく、いつの間にか800兆?もの借金を積み上げているのですよね。これは見事な、根拠ある財源確保と言えそうです(笑えない・・・)。
 
 まあ確かに、国債は、誰が返すのかよくわかりません。もちろん、国民は借りた覚えがないのですから、国債を発行しても、それほど怒る人もいません。いずれ、”国”が返してくれると思ってますし・・・。
 そんな、国民の意識に便乗して、借金を積み上げてきた責任政党が、他党の財源確保にとやかく言う資格があるのかどうか?、私は大いに疑問です。

 借金は、返済計画があってこそできるはずです。今のところの返済計画は、「いずれ誰かが返す」ですか?。麻生財閥が払ってくれるわけではないんですよね。そろそろこの返済のこと、国民一人一人が真剣に感じ考えないと、また借金を繰り返すことを許してしまうような気がしてなりません。それは、自民党ではなく、民主党であっても同じでしょう。国債を減らす事に関する強いメッセージを、民主党から感じることはまったくできないですから・・・。

 「増税より、まず無駄を省くこと」と、民主党は訴えています。そのとおり!とは思うのですが、それだけで借金までしっかり返していけるのでしょうか。まあもちろん、増税しても今の使いきり体質では、無駄遣いが増えるだけでしょうが・・・。
 私の意見を総論として極論すれば、「借金するくらいなら、借金のための借金をするくらいなら、増税してくれたほうが気が楽」という意見です。目先の景気に気をとられ、膨大な借金を背負わされ、我々の知らないところで、さらなる借金が積み上がるくらいなら、少しでも返済していくことができたほうが、よっぽどましで気が楽だと思うのですが、皆様のご意見はいかがでしょうか。
 
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2009/07/25

ブログ開設5周年!!

 7月25日は、当ブログ「彰の介の証言」の命日・・・、もとい、ブログ開設記念日でございます。
 5年もの間、このしょうもないブログにお付き合いいただいている皆様には、感謝の言葉しかございません。誠にありがとうございます。

 ここ数年は、順調にクリック数も減り(笑)、私のいうところの「インターネットの片隅でひとりごちる」状態が続いておりますが、万が一、私のブログを見て、何かを考えるきっかけになっていただけるのであれば、誠に幸いと思っております。
 
 最近では、年初の目標に遠く及ばない、週刊状態(一週間に一回更新)が何とか精一杯です。できるだけ時間を見つけて、更新していこうと思っておりますが、期待されずにお待ちください。

 それでは、皆様、やぶ医者が屁理屈をこねる「彰の介の証言」、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2009/07/23

石橋を叩いて渡る?渡らない?

 一応、私はプチ歴史マニアだと思っています。一応です。本職はやぶ医者です。
 そんな私が歴史に関して思うことは、太古の昔から文字にして代々歴史を書き綴ってきた中国の偉大さです。現代中国はいろいろと言われておりますが、こと歴史に関して、日本は中国の足元にも及ばないことは明らかです。

 そんな話と関係あるのかないのか??、私はこの世に生まれてきた以上、「自分史」なるものを書いて、自分の歴史を後世に残そうと考えています(笑)。ただせっかく書くのであれば、自分だけではなく、家族の歴史、わが「彰の介家」の代々をさかのぼって、神代の時代まで書こうと思いますし?、もちろん同時代人である父母兄弟のことも書くことになるでしょう。

 そこで、とりあえず、亡くなった父のことを考えていたわけです。この自分史に、皇帝たる私?、彰の介を生んだ偉大な父「父の介」をいかに評価し、いかに批判しながら、書き残すか。まあ、私がただの暇人と思われると心外ですが、「父の介」を一言で言うならどのような人物であったかをぼーっと考えていたわけです。

 といって、私の父のことを知る、このブログの読者は皆無なわけで、「確かにそういう人物だった!!」と納得はしていただけないわけですが、私の父を表現するぴったりのフレーズを思いついたので、無理やりこれ以降も読んでいってください(笑)。

 俗に、「石橋を叩いて渡る」という言葉があります。丈夫ななはずの石橋でさえ、叩いて安全を確かめてから渡る、非常に慎重なさま、用心の上にも用心をという意味かと思います。世の中、甘い言葉に惑わされ、わなにはまっていく人は数え切れず、なかなか石橋を叩く人物は少ないかと思います。うちの父を考えてみると、間違いなく石橋を叩く人物でしょう。会社を興し、発展させていった父は、その過程でいろいろ落とし穴があったことを私に何度も話してくれました。しかし、会社をつぶすほどに大穴にはまることはなかったところをみると、用心の上にも用心があったに違いないと思うのです。

 「石橋を叩いて渡る」という言葉以上に、用心深い人もこの世にはいるようです。極めて深謀遠慮で、慎重の上にも慎重すぎるという人物を評して、「石橋を叩いて渡らない」なんて表現することもあるようですが、父の慎重さはまさにこの「石橋を叩いて渡らない」レベルであったと考えます。しかし、何かが違うんですね。この「石橋を叩いて渡らない」という表現では、父をうまく表わせていません。それは、明朗快活で、運を味方につけるような面を持つ父にしては、ただの堅物だったかのような表現になってしまっているように感じるからです。

 ということで、皆様が見たことのない、我が「父の介」を一言で表す言葉、それは、

石橋を叩いて、”ちゃっと”渡る

ですね。”ちゃっと”は岐阜弁?でしょうか。「さっと、急いで、すぐに、一気に・・・」なんていう意味ですが、父を表現するにはぴったりです。石橋を叩く慎重派ではありますが、「危ないかも?」と思ったら、崩れないうちに、「ちゃっと」渡ってしまうのです。渡り終わって、石橋を振り返ってみると「ゴー」と音を立てて石橋が崩れる・・・。「危ない危ない、助かった」と言って、ニコニコしているのが父なんですね。「石橋を叩いて渡らない」人との最大の違いは、川を渡ったか渡っていないかです。父は結果として渡っているんですね。

 それは、決断力であり、行動力であり、そして運でしょうか。ただ慎重であっても、前には進めません。かといって無謀に進めば落とし穴にはまります。父が、成功者であるかはわかりませんが、世間でいう成功者というのは、多かれ少なかれどこかで決断し、リスクをとって、どこかで賭けに出ているような気がします。そのあたり父は、決断し、行動し、そして、最終的には、なんといっても運がよかったということだけはいえると思います。

 そういった成功話を、評論家なる方々は、「計算づくで成功した」かのように表現するわけですが、そんなことはないでしょう。いやむしろ計算どおりに成功した人物でも、その後計算外のことで奈落の底に落ちる話はよくあります。いったん成功者となっても、それが未来永劫とも限らないわけです。そのあたりぜひ、こちらの記事も参照してください(結果論的評論家による結果論的解説)。

 私を一言で表すなら、どういう人物でしょう。たぶん・・・ 

石橋を叩こうともしなければ、渡ろうともしない

という人間でしょうか。川の向こうへ渡ろうという勇気がないので、そもそも石橋を叩く必要もありません。こういうのをダメ人間というわけですが、私もいつかは「ちゃっと」渡ろうと思う日が来るのでしょうか。

 というわけで、こういう個人的な話をここまで読み進めていただいた方には大変感謝いたします。今後もダメ人間のやぶ医者ですが、このブログでお付き合いいただければ幸いです。

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2009/07/16

麻生太郎は真の政治家かも?

 以前、私は小泉元総理を評価する記事を書いたことがあります。評価しているのは、自らの支持団体にメスを入れた点です。郵政しかり、道路しかり、今までそんな政治家を見たことがありませんでしたし、彼以外、今のところ見たことがありません。

 小泉元総理はそのあたりを「鈍感力」というキーワードで説明していると思います。政治家は誰かの一言、誰かの訴えに左右されていたら、自らの政策を実行することはできません。反対する意見を、ある意味無視して、しかもわだかまりなく、さらっと無視する「鈍感力」の持ち主でなければ、真の政治家とは言えないかも知れません。これは努力ではなく、もって生まれたDNAのような気もします。

 「鈍感力」とは、ある意味「KY」なわけですが、自分がKYであることに気づいてしまったら、その時点で鈍感力の持ち主とはいえません。KYは自分がKYであることに気づかないからKYなわけで、反省したり、周りの人間の気持ちが気になるようでは、KYではありません。
 しかし、普通の人間は、他人がどう思っているのか、怒っているのか、きずついているのかを考え、そして、それを知って思い悩み考えるわけです。それが普通の人間です。ですから、日常生活において、鈍感力の持ち主が「いい人」とはとても思えないわけですが、こと政治家、さらに総理大臣ともなれば、場合によって評価されうる素質だと考えるわけです。

 そういう見方で考えると、安倍元総理、福田元総理というのは「政権を投げ出した」と言われていますが、ある意味、「血筋はいいけど普通の精神の持ち主だった」というのが私の評価です。つまりは、総理大臣としてどうだったかという話にはなりますが、まあ、現代の政治家ではあんなものでしょう。特に小粒ではなく、普通ではないでしょうか。

 さてさて、表題の麻生総理大臣です。「鈍感力」「KY」が政治家の真髄であるとするならば、麻生総理の「鈍感」ぶりは、超ド級戦艦といっていいのではないでしょうか。「血筋もよければ素質もよし」、まさに、政治家として、総理大臣として、うってつけの人物といえるでしょう。
 ただ残念ながら血筋がよすぎたようです。庶民に富をふるまえば、必ず支持率が上がると、殿様的に信じて疑わなかったようですから。彼がやったことといえば、漢字を間違えて読んだことと、ばら撒き以外、何も思い当たりません。せっかくの鈍感力を、改革に使えばよかったのに、そういう汗は流そうとしなかったようです。
 
 もちろん、戦艦自民党が麻生提督の舵取りで撃沈寸前であることも鈍感すぎてわかっていないようです。こればかりは、政治家として麻生総理を評価している??私もびっくりです。自分が提督を続けても(あるいは続ければ)、決して撃沈しないと信じて疑っていないようです。次期衆議員選挙は、「自民党か民主党かの政権選択選挙」と自ら発言していましたが、このまま麻生総理が続投したら、「麻生総理でいいのか悪いのか?」いやいや「麻生総理ではだめでしょう」の信任選挙?になってしまうことに全く気づいていないようです。
 下手すると、衆議員選挙で大敗しても、やめることなく総裁選まで任期を全うした上、次期総裁選に立候補したりして・・・。

 自民党も、麻生総理が政権を投げ出すとたかをくくっていた節があり、解散を明言してから本格的に「麻生おろし」を始めるようではもう時すでに遅しです。まだ解散には時間があるようですが、一応私は麻生太郎は決して総理総裁を辞めないにかけたいと思います。なにしろ、彼は、真の政治家なのですから・・・。
 (結果が違う方向に進んでも、ご容赦のほど・・・)

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2009/07/09

エクスプレス予約で自由席

 私はよく東海道新幹線を使うため、JR東海のエクスプレスカードの会員になっており、携帯電話でピピっと予約をして新幹線に乗っています。最近では、EX-ICなるカードがあり、あらかじめ予約をしておけば、新幹線も切符がいらない、チケットレス乗車となりました。正直、非常に便利になったものです。便利といえば、直前まで予約を変更できることもありがたいですね。自由席料金で指定席が乗れるというのもうれしいものです。ポイントが貯まれば、グリーン車にもポイントで乗れるという特典もあり、何度か贅沢気分を楽しみました。

 しかし、残念ながら、最近では、乗りたい電車がなかなか予約できない事態になっています。直前ならいざ知らず、随分前(数日から場合によっては数週間前)から予約を入れているのに、「満席です」なんて表示が出るんですね。これでは全くメリッとが感じられなくなりました。もしかすると、私が乗降している駅が、地方駅であるため、2時間に一本しかない「ひかり」号に、予約が殺到していることが背景にあるのかもしれません。そんなとき、ついつい「この前タダでグリーンに乗ったから、今回もグリーンでいいか・・・」な~んて考えてしまいそうになるのですが、それはJR東海の思う壺なんでしょうね、たぶん。大阪、名古屋、東京の「のぞみ」であれば、さほど混んではいないのでしょうか。

 そんなわけで、時間の巡り合わせによっては、各駅停車の「こだま」に乗らざるを得ない場合もあるわけですが、これがまた不思議な現象が起こっています。「こだま」はもともとお客が少ないせいか、自由席が多く、指定席が「ひかり」や「のぞみ」より少ないわけですが、最近やたらとこの「こだま」の指定席が混んでいるのです。エクスプレス予約のせいなのでしょうか。

 先日「こだま」の指定席に予約を入れたときもかなり混んでいましたが、実は隣の自由席はガラガラだったのです。静かに寝ていきたい私は、迷わず自由席へ直行して席を確保しました。実は自由席には2つのメリットがあります。1つは、ガラガラだったらの話ですが、自由席は自由席だけに、うるさい子供を連れた家族とか、臭い足を窓に押し上げているオヤジとか、飲んだくれの集団とかを避けて乗ることができます。もう1つのメリットは、あのイマイマシイ、車掌による「切符拝見」がほとんど無いことです。

 指定席の場合、あのイマイマシイ切符拝見が必ずやってきます。皆様も経験があると思いますが、丁度寝入った頃を見計らってやって来ますよね。チケットレス時代になんであの切符拝見が必要なのか全く意味不明ですが、あそこで睡眠を妨害されるとなんともやりきれない気持ちになりませんか・・・、私だけですか?・・・。
 
 ただし、残念ながら、先日自由席でも切符拝見がありました。切符の確認はないと決め込み、気を緩めて寝入っていた私は、目の前に車掌が直立不動で立っているのに気づいた時、思わず「わ~~!」とびっくりして大声出しちゃいました。車掌は何食わぬ顔で「切符の拝見です」とくるもんだから、腹が立ちますね。まあ、本気で寝ているとやり過ごしてくれるようですが、あの切符拝見だけは何とかならないものでしょうか。

 ところで、別の日のことですが、喫煙席しか予約できなかったのに、これまた自由席が(もちろん禁煙席が)ガラガラということもありました。最近ではさすがに慣れてきて、「こだま」に乗る場合は、自由席の前で並ぶようになりました。もし自由席が混んでいたら、取ってある予約席に行けばいいのです。
 
 今後、このサービスを使う人が増えたらますます予約が取りにくくなると思うのですが、そろそろ会員募集を打ち止めにしてもらえないでしょうか。それでこの会員権を譲渡可としてもらえれば、ちょっとした財産になったりして・・・。まあ、たいていこういうバカなことを考えるような人間は、寝込みに切符拝見される程度の人間なんでしょうけどね。

 というわけで、皆様も、「こだま」の旅を楽しんでみませんか。ゆったりと駅に止まっている時、隣を猛スピードで「ひかり」や「のぞみ」が何台も追い越していきます。そしてこれが何とも言えない屈辱なわけですが、その屈辱に耐えうる忍耐力が徐々に備わりつつあることを実感している、私彰の介なのでした。
 
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2009/07/02

大型薄型テレビ購入顛末

 ついに我が家のテレビが、アナログからデジタル化されました。ついでに今流行の「エコ」の象徴たる、液晶テレビの購入により、南極の氷も解けなくてすむのでしょうか(そんなわけなし!)。

 今まで我が家にあったテレビは、1992年生のSHARPのブラウン管テレビです。ちなみに音声はステレオではありません。大きさは、正確に表現できませんが、20インチくらいでしょうか。さすがに古くなってしまったのか、最近、画面の上1/5位が急に収縮するような画像になり、人の顔で言えばちょうど”おでこ”のない人物であふれるという怪奇現象が続いていました。エコポイントのこともあり、この際新しいテレビを買おうということになり、何度も量販店に通うことになりました。

 そこで考えさせられたのが、メーカーや、量販店の購買意欲増進策の数々です。結局のところ、私はその策略にはまってテレビを買うことになるわけですが、「人はこうやって騙されて物を購入するのか・・・」ということをいろいろ経験するこのになったというのが本日のお話です。

 我が家には一応ビデオデッキがあったのですが、これをテレビにつなげると、ただでさえ悪い画面が、相当に悪く見るに絶えない状態であったためつなげておらず、録画というものがずーっとできない状態でした。そこで、今回、録画のための道具も買おうとしていたのですが、そんなおり、目に飛び込んできたのが「ハードディスク内蔵型テレビ」です。ある日の量販店でのテレビの物色の際、店員に、「録画も簡単ですよ」という話をされたため、かなり候補の上位になったのですが、別の日に同じ量販店に行ったときの店員の説明は、全く逆になっていました。

 私「ハードディスク内蔵型はいいですね」
 店員「いやー、本当に操作が苦手なご年配の方しかお勧めしません。やはり、別にレコーダーをご購入いただくことをお勧めします。」
 私「内蔵型は何かまずいのですか?」
 店員「ハードディスクが故障しますと、テレビ本体を修理に出すことになってしまいます。ハードディスクも寿命がありますし・・・」
 私「寿命??、どのくらいなのですか?」
 店員「まあ、3年くらいで壊れますね・・・

 「お宅の店の商品、3年で壊れるようなもの売ってるんですか!」と突っ込みをいれようかと思ったのですが、まあ明らかに別にレコーダー購入へ誘導されているなあと感じ、その店員からは離れました。確かに、コンピューターのハードディスクもある日突然ということがあるわけですが、3年で故障を宣言する店員も店員です。そんなこといったら、レコーダーのハードディスクの寿命はどうなんでしょうか。よくわからんですね。少し時が過ぎ、現在、内蔵型テレビの録画部分は、テレビ本体からはずせるような仕組みになってきているようですが、あの店員はまた別の手段で、レコーダーを売ろうと策を練っているに違いありません。

 我が家は、テレビが置けるスペースの関係で、32型を考えていたのですが、量販店に行くと、とんでもない大きな画面のテレビがたくさん置いてあり、32型が随分小さく見えました。しかし、32型はざっと新聞紙を広げた大きさであり、間違いなく小さくはありません。我が家の古いテレビに比べれば、馬鹿でかいテレビです。
 しかし、この32型テレビの説明に書かれている、大きさの目安にはびっくりしました。

~4.5畳の部屋用

 おいおい、4.5畳はないでしょう。広げた新聞紙の大きさですよ。4.5畳の部屋においてもそれはその人の勝手ですが、6畳だろうが8畳だろうが、10畳だろうが、十分な大きさでしょう。そもそも4.5畳と書いてある前の「~」はなんですか?。ドラえもんの寝床の押入れにも32型を置きますか??。ちょっと考えるに、4.5畳用はあまりにひどいうたい文句だと感じるのは私だけでしょうか。

 いろいろとテレビの機能、グレードを調べてみますと、今のはやり文句は「倍速」「フルハイビジョン」あたりのようです。最近ソニーが「4倍速」をテレビCMでアピールしていますね。まあ、そんなことを言われたり知ってしまったりすると、少しでもハイグレードのいい物をと思うわけですが、ここでも、しっかり心をくじかれました。

 私「32型で、倍速、フルハイビジョンってないんですか?」
 店員「基本的に、37型以上を大型テレビと言いまして、32型は小型のテレビになります。37型以上であれば、たいてい倍速、フルハイビジョンとなっておりますが、32型は一部の機種のみですね。スペース的に問題がなければ37型以上をお勧めしますが。この40型はいかがでしょうか・・・」

 だ、か、ら、新聞紙を広げた大きさは、十分大型テレビでしょ!!。小型のテレビとは何事ぞ!!。要するに、目を凝らしてみれば、倍速フルハイビジョンの方が画像がいいのでしょうが(それ自体、或いはその技術自体を否定しませんが)、32型くらいであれば、さほど問題がないということでしょう(地デジレベルなら。こだわり派の方を否定しているのではありませんのであしからず)。最低限、1992年製のブラウン管テレビの画像よりは、いいに決まっています。
 
 これまたその説明を、「大型」「小型」という言葉で表現するのはいかがなものなんでしょうか。なんか、かなり馬鹿にされてるみたいでいやですね。四畳半の古アパートにお住みの方は、小型テレビでもどうぞってな感じですか。それでいて、しっかり新聞紙広げたサイズで、店員の言われるがままレコーダーと一緒に買えば下手したら20万くらいかかりますよ。これは、高利貸し並みの悪徳商法ですね。

 結局、我が家は、嫁と相談の上、半年型落ちの(在庫処分セールだったのか??)BD内臓亀山モデル32型に落ち着きました。四畳半の部屋ではありませんが、32型です。くどいですが、新聞紙を広げた大きさがあり、決して小型テレビではありません。なんとなく、慣れるともう少し大きい型でもいい?と思うような気がするのが一抹の不安ですが、録画編集なんて全く考えていない(見れない番組を撮っておければいい)我々には十分すぎる買い物でした。

 ということで、家電を買うにも、随分いろいろな仕掛けがあるものです。これを私は霊感商法と同じと考えているわけですが、このあたりの記事(霊感商法とエコ商法)もご参照の程。

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