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2009/08/27

無駄論的「幸村と信繁と小十郎」

 以前、戦国武将のソムリエなるマニア文を書いたことがありますが、最近、「歴女」なる言葉も一般化され、さらに女性に戦国武将ブームが起きていることは、私のようなマニアにとって大変うれしい限りです。

 先日、朝の番組で歴女の特集?をやっていましたが、この時人気の武将として「片倉小十郎」の名前が挙がっていました。NHK大河ドラマの「伊達政宗」では、たしか西郷輝彦さんが演じていたと記憶しますが、伊達政宗、一の家臣とはいえ、歴女の人気武将になるとはびっくりです。武将的には、伊達成実の方がかっこいい気がしますが(私見・・・)。どちらかと言うと一門武将よりは、忠臣のほうが、”はやり”という事なのでしょう。

 ところで、片倉小十郎よりは明らかにメジャーで、イメージ的にもかっこよく、そして最後は意地を貫いた武将と言えば、「真田幸村」の名前が挙がると思います。当然、歴女にも人気であることは想像に硬くありません。そして、昨日のNHK歴史秘話ヒストリアで、「ザ・ラスト戦国ヒーロー~伝説に秘められた誇り~」として、この真田幸村が取り上げられていました。

 マニア的には、真田幸村という名前は誤りで、「真田信繁」というのが正しいわけですが、このNHKの番組は、当然そのことを知りながら(だと思いますが)、あまりこだわりなく、名が通っている「幸村」で通していました。この「信繁」という名前は、おそらく、武田信玄の弟、「武田信繁」からつけられたのではないかと想像するわけですが、歴女の方、ぜひこの武田信繁にもご注目ください。なかなかにすばらしい人物です。うむむ、また一門武将だから、はやらないか・・・。

 私は、武田家の家督争いの中で、武田信繁が信玄に殺されずに、重臣として武田家を支えたことは、「戦国七不思議」の一つだと考えています。ちなみに七不思議のその他六不思議は、全く考えていませんが・・・。信玄の父、武田信虎は、武田家の家督を、長男の信玄ではなく、弟の信繁にと考えていたらしく、それが父、信虎追放の原因の一つであったと考えられるわけですが、そうだとすると、信繁はみすみす当主の座を逃したことになります。信繁を取り巻く家臣団もさぞがっかりしたに違いありません。当然のことながら、当の信繁やその家臣団に、それなりの色気があり、不満を抱えていたとしたら、親兄弟、殺しあっても当たり前の戦国時代、家督争いや、暗殺沙汰が当然起きたに違いありません。そう考えると、信玄が信繁を殺さなかったのが非常に不思議なわけですが、おそらく、信繁が相当にできた”弟”であり、そのあたりの雰囲気を敏感に感じとり行動し、乗り切っていったに違いありません。

 そして、武田信繁の最後は、かの「第四回川中島の合戦」。おそらく、武田信玄にとって、この信繁の戦死は相当につらく、武田家にとって相当なダメージだったに違いありません。信玄の身代わりになって死んだと言ってもいいようなこの信繁の死はなんともいえませんね。歴女の皆様、もっともっと武田信繁に注目してください!!。

 ところで、本題の?真田幸村の話ですが、NHK歴史秘話ヒストリアによれば、大阪夏の陣で最後を迎える前日、自分の子供たちを、敵将である伊達政宗の家臣「片倉小十郎」に預けたというのですね。ついでに、この小十郎に預けた幸村の娘を、小十郎が正室(後室)に迎えたというのです。ということで、真田幸村を冒頭の歴女注目の片倉小十郎につなげてみました・・・と言いたいところですが・・・。

 そんな、真田幸村と片倉小十郎の関係を全く知らなかった私は、なんとなくおかしいなあ??とテレビを見ながら感じていました。真田幸村の娘を片倉小十郎の正室??にするには、年齢的にどうか?、小十郎はそろそろ死ぬんじゃなかったか?と感じたわけです。

 そんな疑問を感じたため、いつもどおり手っ取り早くWikipediaで調べたわけですが、私のかすかな記憶の通り、「片倉小十郎」は病床に臥して大阪の陣には参戦しておらず、夏の陣の翌年には死んでいるんですね。で、調べた結果、幸村の子供たちを預かったのは、小十郎の息子の「片倉重長」であり、冒頭歴女に人気の片倉小十郎ではなかったわけです。
 Wikipediaによれば、「「小十郎」は代々の当主が踏襲して名乗るようになった」とのことで、NHKの番組の中で重長のことを「片倉小十郎」としてしまったようですが、全くの説明不足としか言いようがありません。当然「片倉小十郎」といえば、片倉家初代の、歴女に人気の「片倉小十郎景綱」と考えるのが普通ですから、NHKの凡ミス?(本気で知らなかったのかも・・・)でしょう。マニアはそういうところを見ているのですから、NHKの気の緩み方が気に入りませんね。
 
 と言うことで、全く持って取り留めのない話に終始してみました。まもなく、新しい「信長の野望」が発売されるとのこと、改めて、ゲームを通して、歴史を勉強しようと考えている私、彰の介でございます。

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