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2009/10/29

無駄論的中日ドラゴンズ反省会

 久々に、我が中日ドラゴンズネタです。
 しっかり、CSに負け、今更ながらではありますが、中日ドラゴンズネタです。はっきり言って、反省会です。

 今年のプロ野球は、WBCの日本二連覇から始まったわけですが、我が中日ドラゴンズは全くこのWBCに選手を出しませんでした。もちろん、選手が勝手に決めたことなのか、或いは監督、球団の意向なのかは知りません。しかし、この選手を出さなかったことについて、私は「今年は優勝しても意義がない」と力説?しておりました(WBC、私の選ぶMVP)。

 結果的に、シーズンも、CSも、私が大評価した「原監督」率いる巨人に完敗という結果になりました。まあ、結果論的評論ですが、当然でしょう。「優勝しても意義がない」というか、「当然の報い」であったと考えます。
 
 おそらく、球団?落合監督?は、WBC参加を無駄?、或いはただのリスクと考えたのでしょう。確かに、試合でけが人が何人も出て、シーズンを通して、或いはシーズンの一時期を棒に振った選手は何人かいます。したがって、中日の選手が、WBCに出ていれば、誰かが怪我をして、戦力がダウンし、2位すら確保できない状況になったかもしれません。が、逆に言うと、今年の中日は、そんなリスクを完全排除したにもかかわらず、優勝を逃したことをどう考えたらいいのでしょうか?

 私はず~とこのブログで「無駄論」を唱えているわけですが(笑)、まさに、今年の中日は、この「無駄論の精神」が欠如していたと思われます。無駄なことを無駄だと言っている人たちは、決して成長しません。なぜなら、そういう人たちは、成長や成功を計算できると勘違いしているからです。つまり成功は「うんがよかった」、失敗は「努力が足りなかった」という謙虚さが生まれないわけです。成功は「自分の努力のおかげ」、失敗は「うんが悪かった」となるわけですから、成長しないわけです。まさに、今年の中日は、WBC不参加により、大事な何か、大きな成長のチャンスを自ら放棄してしまったのではないか?と思わずにはおれません。

 私は、以前から落合監督を相当に評価していますが、どうもここ数年は冴えませんね。はっきり言って、最近の中日は弱い!でしょう。なんとなく、与えられた大鑑巨砲・外人部隊の体制を、見事にチェンジさせた原巨人とは、随分差ができてしまったような気がしてなりません。さてさて、来年の中日やいかに・・・・。

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2009/10/15

「国益」と「地方益」と「地方エゴ」

 「地方分権」というのは、なんとなくいいことだと漠然と感じているような気がしますが、実際にはどうなのでしょうか。国益に対して、「地方益」なる言葉があるとするならば、地方分権は、その地方益を守る主体となるのでしょうね。国からの無駄な圧力や干渉がなくなる分、地方分権化は、より十分に、柔軟に地方益を守ることができるのでしょうが、地方益を守ることが目的となってしまえば、ただの「地方エゴ」になってしまいます。

 実は、以前からこの「地方分権」、あるいは、「地方への税源・財源移譲」というのが話題にのぼるたびに、私が考えていたことと言えば、

「そんなことしたら、余計に無駄な箱物ができたり、道路の掘り返しが繰り返されたりするんじゃないの??」

という疑問でした。もちろん、有効にお金が使われることを望んでいるわけですが、地方というのは、よりその地方の声が強く聞こえてくるわけですから、誰かが「工事しようよ、道つくろうよ!」と叫びだしたら、無視するのは相当に大変でしょう。ましてや、有力者なる人たちが、叫びだしたら、ひとたまりもありません。形の上では、そうやってお金を使うことが「地方益」なのかもしれませんが、他地方の人間から見れば、ただの「地方のための地方エゴ」としか思えませんね。

 地方分権とは別問題かとは思うのですが、以前から有力政治家による「地方エゴ」は山ほどあったと思われます。私は岐阜の出身ですが、岐阜と言えば悪名高き、東海道新幹線の「岐阜羽島駅」が地方エゴの代表例と言えましょう(こういう発言は売国奴?売県奴?的ですが・・・)。毎年冬になると、関ヶ原付近の雪のため、運転を見合わせたり、遅れが出たりすることがあり、それを「岐阜羽島駅」のせいにされるわけです。この岐阜羽島駅誘致を成し遂げた政治家は、夫婦そろって銅像となり、岐阜県人にたたえられているわけですが、この岐阜羽島駅を利用しない他県の皆様にとっては、何のメリットもないでしょう。「岐阜益」=「非国益」です。ちなみに岐阜市からこの岐阜羽島駅へのアクセスは、お世辞にもいいとは言えず、岐阜県人にとっても真のメリットがあったかどうか、怪しいものがあります。羽島ではなく、岐阜か大垣であれば、それなりにメリットがあったと思うのですが・・・。おっと、地元批判をすると怒られるのでこのあたりに・・・・。

 まあ、そんなことを、「八ッ場ダム」のことや(八ッ場ダム問題は新政権の試金石かも? )、羽田のハブ化問題のことで考えていたわけです。
 国交相による羽田のハブ化発言は、大阪・千葉両知事の怒りの発言につながったわけですが、地方益を考えれば、両知事の発言は当然と言えば当然でしょうか。しかし、過去の経緯を全く無視し、国益というレベルでのみ考えた場合、極論すれば両知事の発言は、残念ながら地方エゴに近いかもしれません。専門的なことはわかりませんが、羽田のハブ化が、日本の国益ということであれば、運用しだいで、それは千葉益でもあり大阪益でもあるはずです。ところが、両知事の発言が、千葉益や大阪益のみを見据えたものであるとするならば、まさにそれこそが「非国益」=「地方エゴ」ということになってしまうわけです。

 リニア中央新幹線構想の、長野県内の駅誘致合戦も、地方の中の地方エゴのぶつかり合いと言えましょうか。国益、国策的に(リニアはJR東海が自前で作るとのことで、国策ではないか・・・まあ公共交通ということで・・・)、ルートは南アルプスを貫通する直線的なルートしか考えられないわけですが、ゲリマンダー的な??迂回ルートの計画もあるようです。残念ながら、これも「地方益」=「地方エゴ」=「非国益」でしょう。一昔前なら、東海道新幹線のように線路を捻じ曲げられたかもしれませんが(おっと、また地元批判を・・・)、現代ではどうなんでしょうか。そもそも、各県一駅という話そのものが、「地方エゴ」であり、リニアの駅は東京(品川?)、名古屋だけでもいいのかもしれませんが。

 ということで、「地方の時代」が「地方エゴの時代」になってしまうことを憂慮している私彰の介でございます。まあ、あまり言い過ぎると、「人口の多い地域のための政策」=「国益」となりかねないので、そのあたりは難しいものがありますが、地方さえよければいいのが地方自治というのも考え物だと考えています。

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2009/10/08

生キャラメルのパクリ天国と花畑牧場

 生キャラメルなるものが昔からあったかどうか私は全く知りません。なにしろ、私にとってキャラメルと言えば、森永のミルクキャラメルしか知りませんから。

 それにしても、花畑牧場の大ヒット商品「生キャラメル」の売れ行きは、今でもすごいようですね。まあ、ミルクキャラメルと比べると、口どけと歯へのくっつき具合?が全く違います。ある意味、口どけがよすぎて、あっという間になくなってしまいますから、ちょっと損した気分になるようなならないような・・・。

 正直言うと、私はあまりいろいろな種類(味)を食べたことがないので、よくわからないのですが、先日の九州旅行では、マンゴー味の生キャラメル(宮崎そのまんま知事とのコラボでしょうか)が空港に売っており、なかなかの美味でした。嫁がここぞとばかりに大量購入(お一人様何箱までと決められていたようですが)してお土産にしていました。温度が上がるととけてしまうので、そこのところは、やっかいですが、まあ、おおよそお土産としての評判は上々というところでしょうか。

 ところで、以前、パクリは文化?なるエントリーをしておりますが、この花畑牧場の生キャラメルに関する、パクリというのも相当なものがありますね。もちろん、花畑牧場の生キャラメルが、真のオリジナルかどうかは全く知りませんが、それを模したと思われる、パクリキャラメルが巷にあふれています。キャラメルの形、大きさ、その包み方、包んでいる紙などは、ほとんど同じですし、そして何と言っても、商品の箱が、あのまるい”まげわっぱ”?風の10cmほどの箱で、見た目はそっくりです。パクリ商品を食べたことはないので、おいしいのかまずいのかわかりませんが、花畑牧場と書いてあるのかないのかの違いで、産地偽装の一歩手前といえましょうか。

 こういった、パクリが増えたり、それこそ、おいしいパクリ商品が巷にあふれれば、花畑牧場のブランド力もなくなってしまうのでしょうか。今のところ、そのブランド力は衰えを知らずという感じですが、これが未来永劫かどうかは全くわかりませんね。というのも、パクリのことだけでなく、ちょっと気になることがあったからです。
 
 現在、私は某田舎に住んでいますが、先日東京に行ったとき、銀座近辺の花畑牧場の支店?花畑カフェ?に寄ってきました。まあ、ここも入るのに行列なわけですが、実はここに、九州限定発売だと思っていた、生キャラメルマンゴー味もしっかり売られていたのです。まあ、別に売るのが悪いわけはありませんし、東京は特別かとも思いますが、田舎者の単純な発想から言うと、それが限定発売と思っていただけに、あまりに簡単に買えてしまって実にむなしい感情に襲われたわけです。
 そもそも、生キャラメル自体、北海道に行かなければ買えないものであれば、その希少性が魅力になるわけですが、東京では簡単に買えるとなると、残念ながら、その魅力は徐々に薄れてしまうような気がしてなりません。

 そもそも、なぜこの生キャラメルが人気になったかということについて、義剛氏自身がよく語っていたことは

「一つ一つ手作業で、品質に妥協がなく、大量生産できないから大手には真似できない」

というものでした。しかし、大ヒットして、大量に売れるようになってしまえば、結局のところ大手化してしまっているということになります。おそらくもうすでに、一つ一つの工場に、社長の目は行き届かなくなってしまっているでしょう。そうなれば、残念ながら品質は落ち、希少性はなくなり、そのうち飽きられたり、パクられたりすることになっていくのでしょう。「なんだ、ここにも売っているんだ」とがっかりした私や嫁以外にも、がっかりした方は少なくないかもしれません。

 もちろん、一企業が大手化して悪いことはありません。義剛氏の創業の考えかたと、現在が違ってきただけで、花畑牧場が大手酪農メーカーになるだけのことです。
 ただ残念なのは、現在、地方の疲弊が言われている中、超北海道ブランドになった花畑牧場が、超北海道ローカルに徹していたとしたら、北海道地方の活性化に相当に、しかも長く、貢献しただろうと思うことです。なにしろタレント社長ですし、創業の考え方が上記のようなものでしたから、私もそういうマイナー的な方向に向かうんだろうなと思っていましたし、そんなマイナー思考に魅力を感じていたのですが・・・。
 まあ、今でも十分に北海道地方の経済に貢献しているとは思いますが、これから長期的に考えるとどうなんでしょう。東京進出してメジャー化すれば、相当に儲かるのでしょうが、北海道まで行こうと思う気持ちにはつながりませんね。商品の魅力も一般化されてしまうような気がして、そのあたりが残念なんですね。

 一ボケ医者が、もとい、やぶ医者が、企業の方針にとやかく言う資格はありませんが、なんとなく、栄枯盛衰のモデルケースのような気がしてならないので、ここに書きとめておきます。一応、花畑牧場の今後のますますの発展を祈ってはおります・・・が・・・。

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