« 総論各論マジック2 | トップページ | ババ論と普天間問題 »

2010/05/13

選挙のための政治

 やわらちゃんが、次期参議員選挙に出馬とのことですね。賛否両論あるようですが、私は最低、現役を引退してから立候補すべきとは思いますが。もう引退してましたっけ?

 国政選挙というと、必ず有名人が各党から立候補します。もちろん、名前で票を取ろうということ以外に意味はないのでしょうが、何となくむなしい感じがします。有名人でなくても、女性だとか、その中でも美人過ぎるとか(こちらは出馬しないことになった?)、何かしら話題性のある人に白羽の矢を立てて、票稼ぎという光景はここ最近特に多いような気もしますが、気のせいでしょうか。

 そんなこととは別の話ですが、最近政治が不安定な状態が続いているせい(末期自民党から、政権交代したのにこのていたらくの民主党)だと思うのですが、いわゆる経済対策に名を借りた、人気取り政策やばらまき、あるいは国民に負担を求める政策は口に出さない等の政治姿勢があまりに目立つような気がします。

 なぜ、そうなるかと言えば、それは、選挙があるからでしょう。3年に一度は参議院選挙があり、そしてその間に不定期に衆議院選挙が行われます。末期自民党のように死に体でも政権を保とうとすれば、民主党のように、政権を取るとなれば、あるいは取った後で(大きな政策以外のところ?で)失点に失点を重ねて、あっという間に支持率を下げる結果になれば、結局目の前の選挙のために、ばらまき的なことはやらざるをえず、国民負担を強いるところは閉口せざるをえません。
 
 「このままでは選挙で戦えない」という言葉を前回の衆議院選挙で自民党側からよく聞きましたし、そして今秋?に迫った参議院選挙に関し、民主党側からちらほら聞こえてきています。
 政治とは何のためにあるのでしょうか。選挙を戦うために政治はあるのでしょうか?。政治家にとっての政治は、選挙のためだけと言っていいのでしょうか。

 それに関して一つ考えたいのは、「国民は、ばらまけば皆喜ぶ」「増税や負担増は票を失う」といったことが真実かどうかです。私の場合、現代政治の最大の課題は、「財政の健全化=国債を減らすこと」だと考えていますから、ばらまきの財源を考えると胃が痛くなりますし(借金返せるのか?と思うと夜も眠れない・・・)、増税や負担増は、やむなしと考えているわけです。まあ、ききわけのいい子と言えばいいでしょうか(笑)。不況のため、エコ系のポイントやら減税やらが行われ、高速道路が安くなったのであれば、当然いずれその穴埋めをしなければならないのでしょう。エコポイントなどは、景気対策としてよかったのかなあとは思うのですが(環境対策にはなっていないが)、しかし、この負担をいつどのように回収するかなんていう話は、今も昔も、もちろん今後も一切出てこないでしょう。この負担を景気回復だけで回収できるとは到底思えません。無駄の排除で財源が生まれるというのは夢だったというのは、現政権が実証しつつある現実です。
 
 もちろんその人その人の置かれた立場によって、賛成できる部分と反対の部分は当然違うのでしょうが、総論として、国民受けを狙った政策には賛成しかねるものが私にはあるわけです。しかも、それが、「選挙のため」であれば、「選挙で戦えないから」ということであれば、そんな全く見通しのない政策には、根底から賛成できないわけです。

 上記は私の意見ですが、皆さんはいかがなのでしょうか。仮に、私のような、ききわけのいい子が過半数割れ、或いはそれどころか少数派であったとすれば、昨今の政党の政策は正しい、成功ということになるでしょう。「選挙対策」としては・・・。

 次期参議院選挙の民主党のマニフェストに、「増税を明記」なんていう記事をネットのどこかで見たような気がしますが、言っている方々には頭が下がる思いです。たぶん小沢先生にこっぴどく怒られて、明記なんてされないでしょう。まあ、増税による増収は、別のばらまきに使うという話もあり、そんなに単純な話ではありませんが。

 政治が、選挙のためにあるとすると、結局のところ悪循環に陥り、何も前に進まないような気がします。選挙の結果ではない、一貫した主張ができる政治家ってなかなかいません。いたとしても、大政党の中では埋もれてしまうか、干されるかです。
 日本の政治に対する「漠然とした不安」・・・・、入水間近の彰の介です。

 人気blogランキングに登録しています。ぜひ清きクリックを!
 ↑↑クリック!
 BlogPeople「ニュース・一般」ブログランキングにも清きクリックを! ↑↑クリック!

|

« 総論各論マジック2 | トップページ | ババ論と普天間問題 »

コメント

所詮彼らは自分たちの金儲けしか考えていませんから、「政治屋」の商売に踊らされるのはいい加減やめた方がいい、と気づくべきではないかと思っています。

投稿: azarashi_salad | 2010/05/14 22:22

東京から戻ってきました。次回は是非。
さて、この件は国家を企業に置き換えれば分かりやすいと思います。「売上は税収」、ばらまきは「社員である国民の給与アップ」です。ただ、我が国は、売上よりも既にある意味、給与支払いを据え置いても国債という借金無しでは維持できない。これは政権に関係なく従前からのこと。企業であれば既に破綻しています。

よって、選挙においては、短期的に給与アップを望むのか、定年まで働く予定が昇給続きで会社全体が数年後には無くなる可能性もあるため我慢するか。

視座がずれているかもしれませんが、どんな企業体質に国家がなってほしいかを冷静に判断することが「選挙行動」なのかもしれません。

ただ、いくらこのような体質にしますといっても、トップ、首脳陣が機能しなければ。。。

投稿: 小島愛一郎 | 2010/05/15 21:20

 あざらし様、小島様、コメントありがとうございます。
 次回はぜひともよろしくお願いいたします。早速ですが、6月頭に東京で研究会の予定が・・・。
 それはともかく、選挙に強いと言われる小沢先生のやり方など見ていると、要するに上記のような感じかなあと思ったりするわけです。「選挙に勝つため」のすべてが悪いわけではありませんが、踊らされれば日本の倒産も遠い日ではないと言うことになってしまいますね・・・。他人事ではありません。自分で何ができますかね?

投稿: 彰の介 | 2010/05/15 23:36

ヤワラちゃんの次は三原じゅん子に原田大二郎ですか、なんだかバラエティ番組の「あの人は今」みたいになってきましたね、w

「政治主導」と言ってるのに、言う事とやっていることが全然違うような気が・・・

それはともかく、上京の際はメールでご連絡下さい。日程が合えばまた「密会」しましょう。

投稿: azarashi_salad | 2010/05/16 09:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 選挙のための政治:

« 総論各論マジック2 | トップページ | ババ論と普天間問題 »