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2011/02/10

名監督と名選手

 いつもながら更新が渋ってしまったため、そろそろ忘れかけてきたネタを書くのがこのブログのダメなところです。今回は、サッカーのアジア杯で、日本が優勝した話を書こうとしているのですが、まさに中途半端なタイミングの極致とでも言いましょうか・・・。

 サッカーのアジア杯と言えば、北京で行われた大会での奇跡の?優勝が思い出されますが、今回の優勝も感動させていただきました。このブログを読んでいただいている方はご存じかと思いますが、私が優勝に感動したのは、もちろんリアルタイムの試合中継ではなく、翌朝のテレビのニュースでして、どうも私が試合を見てると応援チームが負けるものですから、もっぱらスポーツの中継を見なくなっております・・・(サッカー日本代表、私なりの応援法?)。ニュースなどでは、何度も優勝シーンを見たわけですが、結果を知っているにもかかわらず、結構手に汗握ってしまいましたから、リアルで見ていた方は、相当に感動されたでしょう。

 ところで、今回、日本を優勝に導いたのは、イタリア人のザッケローニ監督なわけですが、さほどサッカーのことについて詳しくない私などは、この方がいかなる活躍をしてきた方なのかが知りたくなったわけです。ネットのどこかのページに書いてあった情報では(すみません、ソースを忘れてしまいました)、「陽気なイタリア人のイメージは全くない人」と紹介されており、その堅物ぶりが書かれていましたが、やっぱり、日本人には、まじめな人間が合うのでしょう。
 そしていつものように、Wikipediaでザッケローニ監督を調べたわけですが、イタリアのそうそうたるチームで指揮を執り、結果を出してきた、いわゆる”名監督”なんですね。ところが、この名監督の選手時代および引退後の記事には驚いてしまいました。

地元メルドラでサッカー選手をしていたが、肺の病気や怪我に苦しみ、20歳を前にして引退した。その後は、家業のペンションの従業員を務めたり、保険代理店を経営したりしながら、指導者の道を目指した。

 はっきり言ってしまうと、全く選手としての成績がないんですね。勝手に名監督は名選手だと思っていましたが、この記事からすると、全くの”無名選手”でしょう。日本人の私の常識からすると、こういう無名選手がいくら指導者として優れていたとしても、名門チームを率いるなんてことは考えられないことなのですが、サッカーでは良くあることなのでしょうか。

 そんなわけで、私が知っているサッカー日本代表監督の選手時代の成績を調べてみました。まあ、サッカーについて詳しくない私でも、ジーコファルカンは”超・名選手”と知っていますので、割愛します。(下記記事はWikipedia参)

 オフト監督・・・「17歳でフェイエノールトとプロ契約し、FWとしてプレー。1970年(23歳)、怪我で引退した。」この記事からはどのくらい活躍していたのか不明。多分”普通の選手”or”無名選手”。じゃなかったらごめんなさい。

 トルシエ監督・・・「1976年 フランスリーグでプロサッカー選手となる。現役時代はディフェンダーとしてスタッド・ランスやレッドスターFC、FCルーアン(いずれも2部)でプレー。膝を故障し選手としては無名のまま28歳で引退。」この記事そのまま評価すると”無名選手”。

 オシム監督・・・「東京オリンピックのユーゴスラビア代表。ユーゴスラビア代表として欧州選手権(第3回、イタリア大会)に出場。大会ベストイレブンに選出。選手生活12年間で85得点。イエローカードを提示されることは一度もなし。」これは間違いなく”名選手”ですね。

 加茂監督・・・「選手時代の記事無し。ヤンマーで、3年間、14試合出場1得点?」よくわかりませんが、日本人としては、”普通の選手”??”無名選手”??

 岡田監督・・・「古河電気工業サッカー部に入団。頭脳派のディフェンダーとして日本リーグで活躍、1986年のアジアクラブ選手権優勝に貢献。1982年、インド・ニューデリーのアジア大会にA代表として出場、その後も日本代表に選出され続け、ロサンゼルス五輪予選、メキシコワールドカップ予選などに出場。」日本人としては”名選手”ですね。現役時代を全く知りませんが・・。

 ちなみに、よく日本代表監督候補に上がっていた、元グランパスのベンゲル監督は、「1978年、ディビジョン・アン(1部)のRCストラスブールに移籍してプロ選手となる。1978-79シーズンは12試合にしか出場しなかったが、リーグタイトルを獲得した。UEFAカップでは1試合に出場した。」うん、まあ、ほとんど”無名選手”といってもいいのでしょうか。

 要するに、びっくりするぐらい、選手成績のない無名選手が指導者として活躍しているというのが、世界のサッカーなんですね。日本のプロ野球と比べると大変な違いです。今年のプロ野球12球団の監督の顔ぶれを見てみると、落合、原、真弓、野村、尾花、岡田、秋山、梨田、渡邉、西村、星野と超一流名選手の名前がずらりと並んでいます。むむ、ヤクルトの小川監督はあまり存じませんが・・・、長年一軍にいたようですし、無名とは言えないかな?・・。あまり調べていませんが、これがアメリカ大リーグだとちょっと違うというか、サッカー的なようです。知っている名前で、ラソーダとか、バレンタインとか、選手実績はあまりないようですし、中日にいたケン・モッカも、さほどメジャーで活躍はしていないと思いますが(何しろ中日に助っ人として来日していますから・・)、メジャー球団の監督をしっかりつとめています。

 もちろん、日本のプロ野球と、世界のサッカーや大リーグでは、底辺の広がりが違いますから一概に比べることはできないとは思います。しかし、この違いというのは、いかにも日本人らしい考え方からきているのかもしれません。要するに、日本人的考えで言えば、同じ日本人で選手として実績のない人に技術や戦術を云々されたくないという考え方です。

 例えば、「タイガーウッズにスイング指導するコーチがいる」なんて話を聞くと、「そのコーチはタイガーより上手なのか?」「コーチ自身がプレイヤーとしてやった方がいいのではないか?」とついつい考えるわけです。
 もちろんプロ野球選手だって、無名のコーチにスイングや投球術の教えを請うことなんておそらく無いでしょうし、無名の監督では求心力が全く働かないことは想像に難くありません。

 しかし、名選手でなくても、指導者として大成する人材は当然いると思われます。ところが、指導者として鍛練を積んで実績を残し、それが評価されるという仕組みが、日本には、特にプロ野球には、ほとんど無いわけです。よく、「名選手、名監督にあらず」などと言われますが、実際にはただの監督になるための条件が名選手ですから、「無名選手の名監督」という組み合わせを考えることができないんですね。それがいいのやら、悪いのやらと考えさせられますが、サッカーや大リーグのことを考えると、あまりいいことではなく、きっとどこかで損しているような気がしてなりません。

 日本というのは、意外にこんな感じで、せっかくの成長のチャンスを摘んでしまっている分野が多くあるのかもしれません。ある意味、外人なら従順に言うことを聞くというのも国民性かもしれませんが、それはそれでまあいいか???。

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