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2012/02/02

夢の古民家再生・・・

 私の実家の家は、昭和55年頃建てられたのですが、それより前に住んでいた家がまだ健在です。昭和元年に建てられたと言うことなので、築90年近くになりますか。今では誰も住んでおらず、先日離れの天井が崩れているのが見つかり、今後のこの家の処置に困っているというか、迷っているところです。

 昭和元年に建てられたこの家を、古民家というのかどうかはよくわかりません。いかにも古民家という茅葺き築200年クラスの家とは比べるべくもありませんが、一応、柱がすすけて黒光りしており、大黒柱もなかなか太いものが使われています。父が新しい家を建てる時、この古い家の大黒柱よりも、太い大黒柱を使うことに、異常にこだわっていたことを思い出しますが、そう考えると、そんな目標となるような大黒柱だったのでしょう。

 プライベートなことを公開するのも何ですが、現在私自身は、実家のある岐阜から離れ静岡県に住んでいます。新しい家(といっても昭和55年頃建てられた)には、実際のところ母のみが住んでいます。そんな状況を考えると、ドンドン痛んでいくばかりの古い家は、修理やらリフォームやら考えず、取り壊すのが常識的なのかなあと考えるわけですが、小さい頃の思い出が夢にも出てくるこの家を壊す気にはなかなかなりません。しかも、柱や梁はまだ再生可能ではないかと考えており、ただただ廃材にするくらいなら、何か使い道はないのだろうかとついつい考えてしまっているのです。

 私の気持ちとしては、何とか残したいという気持ちが強いのですが、私の周りの人間は壊せ、壊せ、壊して更地にしろ・・という人が多いんですね・・・。囲炉裏をつくってみたいとか、暖かい縁側でひなたぼっこして、スイカが食べたいなんて夢もありますが、なかなかそんな夢が理解されることはありません。当然のことながら、廃材にするのが最も安く、ちまちまとリフォームするのは相当高くつくことになるのでしょう(相当というか、尋常でない金額か・・)。Second Houseというか別荘を持つつもりにしては、私という人間は小さすぎます・・・。維持管理も大変・・・。しかも、住めばいいのですが、私自身近くにもいなければ、新しい家もあるわけで、改築してももったいないとしか言いようがありません・・・。他人に貸す気は毛頭無く(以前は借りていただいておりましたがいろいろ問題がありまして)、やっぱり古民家再生は夢のまた夢なのかなあ・・・。

 上記にも少し書いたように、使える柱や梁やらを、どこかで使ってもらうという手はありかもしれませんね。これも普通に取りつぶすよりは相当に解体作業にお金がかかりそうですが、、どこかでだれかがその黒光りした柱に癒されるというなら、ただ廃材にするよりはましかとも考えます。丸ごと移築して住みたいというきとくな方が現れればすばらしい話ですが、そうそうそんな方もおられないでしょう。がらんどうの倉庫にする、屋根付き駐車場にするなんてことも考えていますが、実現可能なのか、何が最もよい選択なのかが全く見えてこず、困り果てているというのが本音のところです。

 新しい家を建てる時、私は小学校4~5年生くらいだったでしょうか。親戚のとある方が、この新しい家を建てる様子を写真を撮ってちゃんと記録しなさいと私に言っていました。当時は何のことを言っているのか、なぜ小学生の私にそれを指示するのか全く理解できませんでした。今から考えてみれば、それは、一世代前、今回話題にした古い家が、昭和元年に建てられた時、ちょうど私くらいだったその親戚の方の、古い家に対する思い、そして新しく建てられる家への思いが、小学生の私に重なり出された指示だったのだろうと思っています。何が言いたいのかというと、古い家には、私だけではなく、死んだ私の父の、そしてそこで育った多くの親戚の方々の思いが今でも詰まっているのだろうと思うわけです。
 つまり、古い家を壊せない私の気持ちを、そんな方々の気持ちを”だし”にして言い訳している・・・だけのことです・・けど。

 ということで、古民家再生など、詳しい方情報提供をお願いいたします。謝礼は発生しませんのであしからず。

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