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2016/05/03

多文化共生社会のウソと日本人の心

 多文化共生社会・・・いい言葉ですね。国際化、グローバル化などという言葉と同意語的に使われているような気がしますが、ともかくも、多くの外国人、多くの異文化の人々とそれぞれの文化を認め合い、幅広く交流が持てることはいいことですね。と、言いたいところですが、私の屁理屈的には日本人の多くが、これら、いい言葉を間違って理解しているような気がします。私のただの屁理屈で、杞憂であればいいのですが。

 同じではありませんが、文化の交流という意味で、「郷に入れば郷に従え」という言葉で考えてみましょう。わかりやすく、日本人が外国に行った場合を考えると、日本人の常識やルールで行動せず、その外国の習慣や文化、法律などに従って行動しろということになりましょうか。服装や、挨拶、マナー、食や宗教的タブーなど、気を付けなければいけないことは多々あると思います。

 日本人の誤った理解、それは、上記、日本人が外国に行った時に、いろいろと気を付けようと考えるのにもかかわらず、逆に外国人が日本に来た時にも、その外国人をおもんばかって対応しようと考えることです。「郷に入れば郷に従え」ですよ、日本に来た外国人は日本のルール、習慣に従わなければならないはずで、なんで日本に来た外国人をおもんばかって、その国のルールや習慣に合わせなければならないのですか?。

 私がその典型と考えるのが挨拶です。基本的に日本人は頭を下げて言葉で挨拶を交わします。決して、体が触れ合うような挨拶をしません。最もポピュラーな、肌と肌が触れ合う挨拶(表現が微妙ですが)といえば、握手ということになりますが、政治家や、芸能人?、大会社のビジネス的な場面??など特殊な場合を除いて、日本人に握手の習慣はありません。ましてや、初対面の女性に対して、私が握手を求めたとすれば、それをセクハラという人はいないとしても、なんとなく気持ち悪いと考えるのが普通ではないでしょうか。女性の手を握りたかったのか?と勘違いされるだけでしょうし、私に握手された女性は、トイレでしっかり手を洗うことになるのでしょう。

 ところが、握手どころか、国によっては、ハグをして顔をくっつけてチュッチュする挨拶(これも表現がなんですが)もあります。テレビなどで、外国の有名俳優などが来日した際、日本の女性にあの挨拶をしているのを時々見るのですが(一般に有名人にハグされて、女性は喜んでいる風ですが・・・)、本来、日本人に、特に男性が女性にそのような挨拶をすることは、上記の通り日本ではタブーなはずです。私はそんな場面を見るたびに、「強制わいせつ罪で逮捕しろ!」と叫んでいるのですが、残念ながら、その国の文化だからと漠然と受け入れてしまっており、日本の、日本人のタブーとして、日本人が外国人にアピールするなんてことは微塵もありませんね。

 要するに、日本人は、「郷に入れば郷に従え」ではないのです。とにかく、自国の文化は心の底に抑えこんで、他国の文化に合わせることしかしないのです。日本人が唯一、外国人に強制する日本の文化、それは、「玄関先で靴を脱がせる」、これだけです。まあ超屁理屈的には、「とにかく外国の文化に合わせる」という、相手に合わせるということが日本人の文化、日本人の心だと言ってしまえば終わりですが、外国人の考える国際化、グローバル化、多文化共生と、日本人の考える国際化、グローバル化、多文化共生には大きな隔たりがあるのは間違いないでしょう。

 そんな認識の違いがあることを全く考えずに、多文化共生がその言葉のイメージだけで、いいことだと考えるのは問題ではありませんか。昨今のヨーロッパ、そして、今後の日本における移民問題を考える前に、認識しなければいけないことだと思うのですがいかがでしょうか。

 たぶん、この話もう少し続けます。

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