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2019/07/25

経済学の右回り左回り

非常に不思議なことだと思うのですが、経済のシステムを作り出したのは間違いなく人間なのに、そのシステムを人間は正確に説明できないのです。その証拠に、ノーベル経済学賞なるものがあり、なんだか難しいそのシステムの一部を解明すると世間から褒め称えられるという具合です。私なんかは素人ですから、経済学なんて難しいことは勉強しようせず、我々に身近な、「おカネ」の仕組みぐらいは理解してやろうと思って日々精進しておりました。しかし、それこそ「おカネ」のシステムなんて、間違いなく人間が作ったに決まっているのに、意外とその説明は専門家によってバラバラです。ましてや我々素人が、当たり前のように日々銀行と関わったり、店で買い物をしたりしているにもかかわらず、「おカネ」のことを何も理解していないのは言うに及びません。

そこで、誤ってこのブログに迷い込んでしまった方々、私と一緒に「おカネ」のシステムを勉強しましょう。一応スタイルとしては私が学んだことをセンセーショナルに??、要するに、我々の常識と対比させる形で説明します。

ただ、上で書いたように、我々素人の発想はともかく、勉強を進めてみると、専門家の中にも微妙な説明をしている方々が少なくありません。専門家、それは普通に経済学を学んだ人という普通の人に近い人だけでなく、エコノミスト、経済評論家、大学教授という専門職の方々も実に微妙です。微妙というのは経済学的な事象を説明するのに、通常その筋道は1本のはずですが、Aという説明とBという説明、全く違いそうな2通りの説明が存在し、素人的には入り口が違うためにかなりの混乱をきたしてしまう羽目に陥ります。私はそれを、「経済学の右回り左回り」と呼んである意味経済学を揶揄しています。つまり、右に行くか左に行くかで結論が全く違うところに行ってしまいそうですが、結果、説明のゴールは同じということですね。

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しかし、経済学的な説明のゴールは同じであったとしても、往々にして、「手順や概要に大きな間違いはないが、その説明だと大事なことを見落としたり理解できなかったりする」という説明が少なくありません。さらにそんな微妙を通り越えて、「明確な誤り」も素人の私が言うのもなんですがいくつも存在します。一見すると、右回りの説明は、理にかなっていて正しゴールにたどり着けそう、左回りの説明は、トンデモで崖から落ちそうと思われる論争が、実は全く逆ということがあるのです。これらはもともとゴールの違う説明なのですけど、こういう事象も「経済学の右回り左回り」と呼ぶことにしましょう。

なぜこの「経済学の右回り左回り」を最初に強調するかというと、経済学が科学なのであれば、誤りは正されなくてはなりませんが、これが経済学には特に多いのが不思議ですが、そうそうたやすく「誤り」が正されないという面が強いからです。経済は、我々の生活に直結するにも関わらずです。恐ろしいですね。

最後に、経済学の右回りでも左回りとも言えない、ただの典型例な誤りの例を挙げておきましょう。下の文章は、財務省の政治家に対するご説明のようです。日本で一番頭の良い方々であらしゃります財務官僚の方々のご説明ですからね。

「政府は国債発行で国民の預金を借りている。高齢化で国民が預金を取り崩すと、借りるおカネが無くなり破綻する」

国債云々や破綻の話も間違いかと思われますが、素人にもわかりそうな明らかな間違いを一つ指摘しておきます。高齢化で、ある国民が預金を取り崩して何かに使ってしまったとしても、そのお金は消えるわけでなく、別の誰かの預金になるだけです。お金は無くなりません。以上。興味を持たれた方、一緒に勉強しましょう。

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